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更新日:2020年3月6日

文化財保護推進協力員(文化財ボランティア)

文化財保護推進協力員とは

文化財保護推進協力員の性格は、「文化財保護に関し、江東区教育委員会の施策に協力するとともに、地域のリーダーとして啓発活動をすすめる民間協力員」と位置づけられ、文化財保護の大切さを区民に広げていただくことが期待されているものです。

文化財保護推進協力員になるには

文化財保護推進協力員には、だれでもが応募できるかというと、そうではありません。応募資格があるのは、教育委員会が主催する文化財保護推進員講習会(以下「初級講習会」)を修了し、中級研修会を受講した方です。中級研修会では主にグループ研究を行います。協力員応募者は、区文化財保護審議会委員によって構成される推薦会に諮られて委嘱者が決定します。

協力員は任期中、基本的には居住地を基準とした4班(深川北部・南部、城東北部・南部)に分かれて活動を行い、各班の連絡担当と書記担当が班内の調整にあたります。

また、打ち合わせ会とは別に、教育委員会と協力員の意見交換の場として、「協力員会議」(3回)を開催しています。

協力員会議の様子

文化財保護推進協力員の活動

文化財とひと言でいっても、石造物や絵画・古文書などの有形文化財、民俗芸能・工芸技術(職人さんの技)などの無形文化財、というように、その種類はさまざまです。協力員活動の主眼は、このような文化財を保護し後世に伝えること(調査・記録)、そして、街のなかで一人でも多くの方に、文化財の大切さを知っていただくこと(普及)です。

活動の基本となる調査・記録には、「有形文化財の現況確認調査」「定点観測調査(町並み変化の写真記録)」があり、普及活動としては、「文化財めぐり」「民俗芸能大会の会場設営・警備」「伝統工芸展の会場警備・解説」があります。

有形文化財の現況確認調査

現況確認調査の対象となるのは、登録文化財の石造物で、石碑・燈籠などの屋外にある有形文化財です。

この中には、登録から十数年経過したものがあり、また、最近の登録でも、移動したり破損しているという情報が入ることがあります。そこで、初級講習会で習得した技術を生かし、毎年約40件を調査して現況を記録します。文化財の保存のためには、常に現状を把握しておく必要があり、協力員の活動が大きな力となるのです。登録時と現況の異なる文化財は、協力員の調査を踏まえ、調査担当文化財専門員によって登録台帳の訂正が行われます。

有形文化財の現況確認調査の様子

定点観測調査(町並み変化の写真記録)

定点観測調査は、町並みの変化を写真で記録するというものです。

文化財を大切にしようという考えの根本には、地域社会へのいたわりがあります。歴史の流れとともに、地域の景観・町並みは大きく変化してきました。皆さんが生まれ育ち、あるいは暮らしてきた町並みや風景、それを現在、目でみることができるでしょうか。記憶の風化によって失われる町並みを、写真で記録することによって、後世へ伝えるのです。そしてそれは、水彩都市・江東の名にふさわしい景観や町づくりとは何か、という問いかけにもなるでしょう。

具体的な活動は、1年間分約200か所の定点(決められた写真の撮影地点と撮影方向)撮影を班ごとで行い、3年を1サイクルとして、4年目には前回撮影した場所を同地点・同方向から撮影することになります。こうして3年間隔の町並み変化を記録します。定点は、3年を1サイクルとしているため、合計約600か所になり、すでに町並みの移り変わりが写真として記録されています。

文化財めぐり

文化財めぐりは、教育委員会主催の初級講習会のプログラムの一つとして行うもので、受講生への解説や誘導などを担当していただくものです。

コース設定や解説ポイントは、協力員が中心となって決めるのが原則です。解説内容は、中級研修会で学んだ文献調査の技術を生かし、自分で調べ工夫します。

民俗芸能大会の会場設営・警備

江東区では、文化財保護強調月間中の10月に、民俗芸能の公開を行っています。公開される「木場の角乗」「深川の力持」「木場の木遣」「砂村囃子」「富岡八幡の手古舞」は、それぞれ江東区を代表する民俗芸能です。

民俗芸能の伝承のためには公開が不可欠であり、会場となる都立木場公園には毎年多くの人が訪れます。しかし、教育委員会の職員だけでは、とうてい設営・警備は行き届きません。そこで協力員が力を発揮することになります。民俗芸能の華やかな演技を、協力員が支えているといえます。

会場設営作業の様子

「伝統工芸展」の会場警備・解説

「伝統工芸展」は、文化財保護強調月間中に、職人さんたちの作品を一堂に展示し、実演公開や職人教室(技の体験)を行うものです。その会場警備と解説を協力員にお願いしています。

団体見学の生徒たちや見学者に伝統の技を説明し、協力員が活躍する場の一つとなっています。

これからの協力員制度

「開発」と「破壊」は同じ意味を持つ場合があり、江東区の歴史を振り返ると、震災、戦災、そして戦後の高度経済成長によって多くの文化財が失われてきました。江東区で文化財を網羅・把握しようという登録制度が発足したのも、そのような歴史的背景があるからです。

文化財を失うということは、これまで人々が歩んできた記憶を失うということです。そこから、より良い未来を見据えることができるでしょうか。また、文化財の保護と活用を有効に展開しようとしても、行政だけではおのずから限界があります。そこで登場したのが協力員制度であり、「江東区の文化財保護は、区民の手で」というところに、その大きな特徴があります。いいかえれば、協力員活動そのものが、伝統と文化を引き継ぐ行為なのです。

お問い合わせ

地域振興部 文化観光課 文化財係 窓口:区役所4階32番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-9819

ファックス:03-3647-8470

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