木造聖観音菩薩立像
本像は龍眼寺の本尊です。像高は104センチで、一木から頭・体を木取りした後、干割れを防ぐためにそれぞれを前後に割り、内側をくり抜いて再び接合した割矧造(わりはぎづく)りです。頭部は耳後ろで前後の材を矧(は)ぎ合わせ、胴体に差し込まれています。
本像は頭部に宝髻(ほうけい)を結い、左手は臂(ひじ)を曲げて胸前で蓮華をとり、右手は軽く臂を曲げて下げ、蓮華座上に腰をひねって立っています。像容は顔がまるく穏やかな表情がうかがえ、着衣は浅い彫りのなだらかな起伏によって表現されており、ゆったりとしています。
本像は江東区にとっては数少ない平安時代末期から鎌倉時代初期の作と考えられ、たいへん貴重です。
(注釈)本像は秘仏のため、通常は拝観できません。
郵便番号 | 136-0071 |
---|---|
住所 | 亀戸3-34-2 |
地区 | 城東 |
所在地(所有者) | 龍眼寺 |
登録年月日 | 1989年3月24日/2000年3月27日区指定 |
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください