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更新日:2022年2月9日

令和4年度予算案プレス発表(令和4年2月2日開催)

定例記者会見で説明する山﨑区長

<定例記者会見で説明する山﨑区長>

新型コロナウイルス感染症の対応について

 オミクロン株の急速な感染拡大により、区内でも700人を超える新規感染者が発生しております。

 現在、保健所の人員体制を強化するため、全庁的応援体制を組み、120人体制で業務にあたっております。

新型コロナウイルス感染症への対応

<新型コロナウイルス感染症への対応>

 新規感染者の対応状況としては、基礎疾患のある方など、重症化リスクの高い方には、引き続き電話により疫学調査を行っておりますが、軽症と思われる方にはショートメッセージにより初回の連絡を行い、症状の悪化時の対応として、専用電話を設置しております。

 また、自宅療養者の健康観察については、感染した方がマイハーシスに入力した数値を保健所職員が確認し、症状が悪化した場合に速やかに対応する体制をとっております。

 このほか、パルスオキシメーターや食料品の配送のほか、必要に応じて区医師会の医師による往診を行うなど、万全の体制で対応にあたっております。

 引き続き、区医師会などの関係機関と連携しながら、区民の生命を守るため、区一丸となって取り組んでまいりますが、区民の皆様におかれても、自分を守るため、家族を守るために、マスクの着用、手指消毒、三密の回避など、引き続き感染予防をお願いいたします。

令和4年度予算の編成方針・概要

 新年度予算案は、「区民を守り、夢をつなぐ 未来への前進予算」として編成いたしました。

令和4年度予算案 キャッチフレーズ

<令和4年度予算案 キャッチフレーズ>

 長引く新型コロナウイルスの影響により、区財政への影響が不透明な状況にありますが、これまで以上に予算の有効活用や創意工夫を図り、新型コロナウイルス感染症対策を着実に実施するほか、未来への歩みを止めることなく、スピード感を持って、新しいまちづくりを進めていきます。

 一般会計の当初予算規模は、2,284億2,100万円で、前年度比5.2%の増となっております。また、一般会計と3つの特別会計を合わせた総予算規模は、3,273億1,700万円で、前年度比4.4%の増となっております。

令和4年度当初予算規模

<令和4年度当初予算規模>

 これにより、令和4年度当初予算額は、過去最大規模となりました。

 新年度予算では、行政のデジタル化への対応やゼロカーボンシティの実現、オリンピック・パラリンピックレガシーの継承など、変化する社会経済環境の中でも、未来を見据えた積極果敢な施策展開を図ります。

 また、新たな取り組みとして、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを始めます。

令和4年度当初予算の重点的な取り組み

<令和4年度当初予算の重点的な取り組み>

 ふるさと納税については、今年度、特別区全体で約531億円が流出しており、一部の人だけが得をする、不公平な税制の問題解決を、私自身特別区長会会長として、国に求めているところです。

 本区では、ふるさと納税サイトを通じて、全国に区の事業と寄附金の具体的な使い道のPRを行い、純粋に区を応援したいと思う方々からの寄附を募りたいと考えております。新たに導入するクラウドファンディングでは、後ほど説明いたします、スケートボードパークの整備や渋沢栄一と江東区とのつながりを発信するプロジェクトなどへ活用を図る予定です。

主な事業の紹介

健康・福祉(2項目)

安心・安全なワクチン接種体制を構築

 これまで区では、区民への新型コロナウイルスのワクチン接種を1日も早く進めるため、1年前に専管組織を設置し、個別接種と集団接種の両輪体制に加え、帰宅用タクシー料金の補助や、高齢者・障害者などの自宅への訪問接種、巡回バスや駅直結の接種会場での予約不要の接種など、独自の取り組みを進めてきました。

これまでのワクチン接種の取り組み

<これまでのワクチン接種の取り組み>

 それにより、2回目まで接種を終えた高齢者は9割を超え、全体でも87%と高い水準となっています。

 現在も3回目のワクチン接種を順次行っているところですが、3月からは5歳から11歳への接種を新たに開始します。ワクチン接種の不安解消のため、専用の接種会場を設ける等、安心して接種できる体制を整えます。

5歳~11歳へのワクチン接種概要(2月2日時点)

<5歳~11歳へのワクチン接種概要(2月2日時点)>

 また、1・2回目接種の際、主に高齢者向けに配布した、接種済証ホルダーが大変好評であったことから、3回目は希望者全員に配布いたします。

会見で接種済証ホルダーを紹介する山﨑区長

<会見で接種済証ホルダーを紹介する山﨑区長>

 現在、感染症が急速に拡大しておりますので、一日でも早く、一人でも多くの区民に、3回目の接種をしていただけるよう、国や都の動向等を注視し、柔軟かつ、安心・安全なワクチン接種を進めていきます。

障害者の暮らしの場を提供する入所施設を整備

 区では、障害者支援体制のさらなる充実を図るため、塩浜二丁目に区内初となる障害者入所施設を整備いたします。

障害者入所施設の整備概要

<障害者入所施設の整備概要>

 新たな施設では、障害者への生活支援と介護者の負担を軽減するため、定員45名の入所支援のほか、生活介護、短期入所、相談支援などのサービス提供を行い、開設により障害者の生活を支える地域生活支援拠点づくりをさらに進めます。

産業・生活(2項目)

夢の島総合運動場にスケートボードパークを整備

 区では「こどもから大人まで誰もが楽しめる」をコンセプトに11月のオープンに向けて、スケートボードパークの整備を進めてまいります。

スケートボードパークの整備概要

<スケートボードパークの整備概要>

 パークは競技関係者との意見交換会等でのご意見を踏まえ、初級・中級者向けの設計とし、整備費用の一部は、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング型の寄附を募ります。

 一方で、スケートボードの普及には、利用者マナーの向上が欠かせません。そのため、区では、マナーの啓発活動にも、積極的に取り組み、利用者や地域の理解を深め、スポーツとしての認知度向上に努めてまいります。

 なお、明日2月3日より、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」等で、寄附の受付を始めます。アーバンスポーツの発展に向けた、江東区のパーク整備の趣旨にご賛同いただける方の思いを東京2020大会のレガシーとしてつなげていきたいと思います。皆様からのご寄附を、お待ちしております。

クラウドファンディングで寄附を募集

<クラウドファンディングで寄附を募集>

渋沢栄一ゆかりの地で明治時代にタイムスリップ

 区では、昨年一月に、深谷市、北区、板橋区、渋沢栄一記念財団、東京商工会議所などが加盟する包括連携協定に加わり、各種イベントへの参加や開催、庁内に設置したプロジェクトチームで渋沢栄一に関する、調査・研究・PR手法の検討をしてきました。

渋沢栄一と江東区のつながりをPRするこれまでの取り組み

<渋沢栄一と江東区のつながりをPRするこれまでの取り組み>

 来年度は、区内の渋沢栄一ゆかりの地10か所に説明板を設置いたします。現地の説明板にあるQRコードを読み取ると、その場所の解説を音声ガイドで聞くことができ、特に観光スポットとなる4か所にはAR機能を付加し、その場所に、当時の建物や風景などを重ねることができます。

来年度の取り組み

<来年度の取り組み>

 また、区内のゆかりの地を紹介するマップを新たに作成するほか、展示会や説明板の完成披露などのイベントを開催いたします。

 来年には、潮見の清水建設株式会社の敷地内に移設される旧渋沢家住宅の一般公開が予定されているほか、その後も新一万円札の発行など、注目を集める渋沢栄一と江東区とのつながりをさらにPRし、区の魅力発信につなげてまいります。

今後の渋沢栄一に関する動き

<今後の渋沢栄一に関する動き>

子育て・教育(2項目)

区内初のこども向け複合施設を開設

 本年5月に住吉一丁目の児童会館跡地に、こども向け複合施設「こどもプラザ」を開設いたします。

 子ども家庭支援センターやこども向け図書館、地域交流スペースなど、様々な機能を兼ね備えた施設となっており、妊娠期・乳幼児期から18歳まで、こどもの成長に応じた切れ目のないサービスを提供します。

こどもプラザ施設概要

<こどもプラザ施設概要>

 図書館は一般的に、静寂な環境が求められますが、この施設では、こども向け複合施設という特徴を活かし、親子や友達同士でおしゃべりをしながら、本に親しめる環境を提供するほか、一般の方が利用できる公衆無線LANに加え、小中学校等の児童・生徒に配布したタブレット端末専用の通信環境を整備します。また、こどもたちと地域との交流イベントを実施するなど、地域の子育て支援の拠点として活用を図ってまいります。

こどもプラザの主な特徴

<こどもプラザの主な特徴>

オリンピック・パラリンピック教育のレガシーを未来へ

 区では、東京2020大会の開催に向けて実施した、区内のすべての公立小中学校、義務教育学校、幼稚園での教育活動の中で得た経験を活用して、こどもたちの未来に向けた取り組みを進めていきます。

これまでのオリンピック・パラリンピック教育

<これまでのオリンピック・パラリンピック教育>

 まず小学校では、これまでパラアスリートとの交流や競技の体験機会が多かった、ボッチャの大会を開催します。区立全46校が代表選手を選出して予選会を実施し、有明アリーナで決勝大会を行います。

 また、中学校では、地元出身でパラリンピアンの瀬立モニカ選手による特別授業を実施します。

オリンピック・パラリンピック教育レガシーの継承

<オリンピック・パラリンピック教育レガシーの継承>

 これまでの取り組みにより高まった、こどもたちの「スポーツ志向」や「障害者理解」等の資質を引き続き育成してまいります。

緑・環境(1項目)

23区初!区独自の環境検定を創設

 区では、昨年7月に2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指すことを表明しました。

脱炭素社会の実現へ

<脱炭素社会の実現へ>

 脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、来年度は、地球環境に関する知識を体系的に身につけられるよう、独自の検定制度「江東区環境検定」を創設します。

「江東区環境検定」概要

<「江東区環境検定」概要>

 検定の出題項目には、温暖化のしくみやその影響、再生可能エネルギーの種類などのほか、区独自の問題も出題します。対象は中学生以上で、オンラインで検定を行い、6割以上正解した方には認定証などを贈呈します。

 そのほかにも、LED照明の助成事業の対象を中小企業者にも拡大するなど、温室効果ガスの削減に向けて、区民・事業者と一体となった取り組みを進めてまいります。

防災・まちづくり(1項目)

地下鉄8号線沿線のまちづくり構想を策定

 本区の重要課題である地下鉄8号線の延伸については、先月28日、ついに東京メトロより事業許可申請がなされました。

地下鉄8号線の延伸に向けた動き

<地下鉄8号線の延伸に向けた動き>

 国・東京都においても、令和4年度予算案に関連予算が計上されるなど、いよいよ事業化が目前に迫っており、延伸を見据えたまちづくりに具体的に着手する段階を迎えています。

 そのため区では、来年度、庁内の組織体制の強化を図った上で、区民アンケートやワークショップの開催等により、地域のご意見を十分に伺いながら、沿線地域の目指すべき将来像などをまとめる「(仮称)地下鉄8号線沿線まちづくり構想」を新たに策定します。

「(仮称)地下鉄8号線沿線まちづくり構想」の概要

<「(仮称)地下鉄8号線沿線まちづくり構想」の概要>

 新線整備というまちづくりを進める絶好の機会が訪れる中、沿線地域の将来像を地域住民、事業者、行政などで共有することで、一体感を持ったまちづくりを推進してまいります。

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お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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