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更新日:2020年2月4日

令和2年度予算案プレス発表(令和2年2月4日開催)

中央防波堤埋立地の町名案の選定について

 新しい中央防波堤の土地が江東区に編入されることになりまして、その町名案を発表いたします。

 町名案は「海の森」です。これが新しい町名でございまして、区民の皆さんから500を超える応募があった中で一番多かったのが「海の森」でございました。

※令和2年区議会第1回定例会に、「海の森」を新町名案とする「町区域の新設」議案を提出し、議会の議決を経て正式決定予定

中央防波堤埋立地の町名案

新長期計画について

 新長期計画は、令和2年度から令和11年度までの10か年が計画期間でございまして、今後の人口推計では、現在の約52万人から10年後には約57万人となると試算しております。新たな長期計画の推進の視点としては、「協働」のほか、新たに「SDGs」や「ICTの利活用」を掲げました。

計画推進の

重要課題「地下鉄8号線の延伸」

 地下鉄8号線の延伸は、平成30年10月に開場した豊洲市場の受け入れの前提条件であり、東京都は開場に先立ち、副知事が自ら本区を訪問の上、地下鉄8号線の延伸に関する事業スキームを平成30年度中に構築すると約束しました。

 しかしながら、期限であった昨年3月末までにその約束は果たされません。極めて異例の事態が1年にわたって続いている状況となっております。したがいまして、地下鉄8号線の延伸は、新長期計画においても区の重要課題であることを改めて表明し、区の強い決意を示すものであります。

地下鉄8号線の延伸

令和2年度予算案の概要について

 令和2年度予算につきましては、さまざまな施策を積極的に打ち出すほか、いよいよ本番を迎える東京2020大会の成句に向けて、区が一丸となって取り組むなど、みんがつながりを持って、江東区と次なるステージへ飛躍させていく予算として「次なるステージへ みんながつながる飛躍予算」といたしました。

 一般会計の当初予算規模は2,132億9,800万円で、前年度比3.8%の増となっており、過去最大の予算規模となっております。また、一般会計と3つの特別会計を合わせた総予算規模は3,102億3,600万円で、前年度比2.7%の増となっております。

令和2年度予算規模

令和2年度予算規模

防災・まちづくり

 防災・まちづくりの分野から3つご紹介します。 

 1つ目は「防災備蓄用ラジオの全戸配布」です。災害時に区民へ迅速かつ正確な区内の防災関連地域情報の伝達を強化するため、防災備蓄用ラジオを区内全戸約27万戸に配布することといたしました。このラジオは、乾電池のみならず手回し充電で使えるほか、災害時緊急放送の協定をしているレインボータウンFM(88.5MHz)の周波数を表示するなど、江東区独自の仕様で製造いたします。あわせて災害時には、レインボータウンFMより避難所や河川水位の状況など、特に区内に限った防災関連情報をきめ細かく発信し、情報伝達力の強化を図っていきます。

台風19号時の避難所の様子

台風19号時の避難所の様子

 2つ目は「全学校の体育館に非常用発電設備を設置」です。23区初の取り組みとして、商用電源が絶たれた状況や停電になった状況であったとしても、避難所で照明の点灯や携帯電話の充電、テレビによる災害情報の提供等を可能にするよう、拠点避難所である小中学校・義務教育学校の全校の体育館に外部電源の接続盤を設置いたします。外部からの電源供給は、可搬式の発電機のほか、燃料電池車や電気自動車からの供給も可能とし、避難所における防災機能のより一層の強化を図ってまいります。

 

 3つ目は「水害啓発冊子とハザードマップを全戸配布」です。このたび、水防法の改正によって、今年度「洪水ハザードマップ」の改訂及び「高潮ハザードマップ」の新規作成を行うとともに、江東区の水害の歴史や水害発生時の避難情報、情報伝達経路など、必要な情報をまとめた「水害啓発冊子」、これらをセットで全戸に配布し、水害に対するさまざまな情報を周知することにいたしました。

水害啓発冊子

水害啓発冊子

洪水・高潮ハザードマップ

洪水・高潮ハザードマップ

子育て・教育

 子育て・教育の分野から4つご紹介します。

 1つ目は「子ども家庭支援センターの整備により子育て支援体制を強化」です。今年1月に臨海部・有明地区に、区内6か所目となる子ども家庭支援センターがオープンいたします。また、4月から既存の南砂子ども家庭支援センターに心理士を1名増員して、児童虐待の対応強化を図るとともに、区こども家庭支援課と合わせて「江東区子ども家庭総合支援拠点」として位置づけ、こどもと家庭、妊産婦などを対象に、相談からソーシャルワーク業務まで幅広い支援を行ってまいります。 

有明子ども家庭支援センター

有明子ども家庭支援センターの内観

拠点支援

 

 2つ目は「認可保育所の整備を推進」です。昨年4月に、区有地である旧深川清掃事務所の跡地を活用して定員170人の認可保育所を開園し、公有地を積極的に活用して保育所を整備しました。そして、今年4月の開設に向けては、都有地を活用した定員80人の認可保育所を整備するなど、18施設、総定員1,287人の新規整備のほか、既存施設の定員変更などを含め、約1,300人の認可保育所の定員拡大を進めています。令和2年度においても、保育需要に迅速に対応するため、民設民営による認可保育所の整備などにより、約600人の定員の拡大を図ります。 

待機児童数(H31)

              

太陽の子森下三丁目保育園

都有地を活用して令和2年4月開園する

「太陽の子 森下三丁目保育園」

 

 3つ目は「小学校全普通教室に電子黒板を整備、タブレット端末を倍増」です。令和2年度は、新学習指導要領の全面実施に合わせて、小学校1年生から4年生までの普通教室に電子黒板を設置し、全学年への整備を完了いたします。また、学校の規模に応じて、タブレット端末の台数を全体で約4,000台から約8,000台へ倍増させます。中学校でも同様の整備を令和3年度に行う予定でして、教育の質の向上と、新しい時代に必要な資質・能力の育成に取り組んでまいります。

 

タブレット端末授業

タブレット端末を導入した授業風景

 4つ目は「ブリッジスクールを新たに1か所開設」です。不登校の要因は複合的な場合が多く、不登校の児童・生徒が抱えている問題の複雑化、困難化が喫緊の課題となっていることから、来年度より中学生向けのブリッジスクールを新たに1か所開設いたします。新たなブリッジスクールは、南砂中学校内に開設し、既存のブリッジスクールで行っている自習や個別学習指導、心のケアなどに加え、教科指導を行うことで学習意欲を高め、学校復帰や社会的自立など支援してまいります。

健康・福祉

 健康・福祉の分野から3つご紹介します。

 1つ目は「誰もが身近にスポーツを楽しめる環境の創出」です。来年度は、東京2020大会開催を契機とした区民のスポーツ実施意欲の高まりをさらに推進するため、ファミリースポーツチャレンジの体験種目数を増やすなど、イベント内容の拡充を図ってまいります。私は区民の皆さんに、競うことだけがスポーツではなく、散歩やラジオ体操など、日常的な健康維持活動の全てが「スポーツ」であるということを、東京2020大会後のレガシーとしていくことが重要であると考えております。

R2こどもカヌー大会

こどもカヌー大会

ファミリースポーツチャレンジ(ラグビー)

ファミリースポーツチャレンジ

(タグラグビー)

ファミリースポーツチャレンジ(体力測定)

ファミリースポーツチャレンジ

(親子で体力測定)

 

 2つ目は「江東区独自の家庭料理検定を実施」です。生涯にわたり健康的な食生活を実践するためには、学齢期から食に関する基礎的な知識と選択力を身につける必要があります。また、江東区の特色ある食文化についても関心を深めてもらうため、いわゆる漢字検定や英語検定と同じような検定として、区独自の問題を組み込んだ「家庭料理検定」を創設いたします。検定受験対象は、小中学生だけではなく、高校生以上の一般の方も対象とします。できれば親子で、お子さんと一緒に検定を受けるということができればいいなと思っています。

家庭料理検定

家庭料理検定のテキスト

 

 3つ目は「特別養護老人ホームの整備・改修、認知症高齢者グループホームの整備」です。高齢者人口の増加が見込まれる中、住みなれた地域での生活を支援するために、新たな長期計画においても特別養護老人ホームの新規整備・改修を進めていきます。特別養護老人ホームについては、令和6年度までに1施設の整備を行うほか、認知症高齢者グループホームについても、特別養護老人ホームの補完施設としての機能も期待されるため、毎年度2施設の整備を行ってまいります。

塩浜ホーム

特別養護老人ホーム「塩浜ホーム」

 

緑・環境

 緑・環境の分野から1つご紹介します。

 「CIG公共緑化推進事業」です。区では、豊かで親しみのある水辺とみどりの空間を整備し、潤いあふれる魅力あるまち、みどりの中の都市「CITY IN THE GREEN」をさらに推進するために、地区の象徴となる高木や花壇を駅前に整備することで、潤いのある魅力的な景観を新たに創出し、憩いの場を提供していきます。また、地域特性を生かした特定樹種を整備し、より魅力ある地域づくりにつなげていきます。

シンボルツリー

シンボルツリー(イメージ)

駅前花壇

駅前花壇(イメージ)

亀戸天神「藤」

亀戸天神社の「藤」

産業・生活

 産業・生活の分野から4つご紹介します。

 1つ目は「大会本番に向け『江東サポーターズ』の活動をバックアップ」です。現在、登録者が1,000人を超える江東サポーターズは、これまで区内イベントや国際大会参加国の練習会場での運営補助・区内美化活動などに協力いただきました。今夏開催される東京2020大会に向けては、江東サポーターズの活動をさらにバックアップするため、事務局機能をレベルアップし、ユニフォームなどのグッズを作成するなど、本番までのイベントの協力や、大会期間中に国内外から訪れる方へのおもてなしを区内全域で展開していきます。

江東サポーターズ

江東サポーターズ活動の様子

 

 2つ目は「オリンピック・パラリンピック聖火リレーで盛り上げイベントを実施」です。 江東区のオリンピック聖火リレーは、7月22日の開催がすでに発表されております。コースは、深川地区の富岡八幡宮を起点に城東地区の香取神社前をゴールとする全長約7キロのコースとなっています。当日は、スタート地点の富岡八幡宮で江東区ならではの出発式を行うとともに、沿道では地域のこどもたちによる音楽演奏などを実施し、聖火ランナーと観客が一体となって区全体で聖火リレーを盛り上げていきます。また、8月2日に開催されるパラリンピック聖火リレーのルートは未定でありますが、前日にパラリンピック採火式を行うとともに、当日も盛り上げイベントを実施する予定でおります。

聖火リレー

オリンピック聖火リレーコース

 

 3つ目は「豊洲に(仮称)江東区観光案内所を設置」です。東京2020大会で最大の会場数を抱える本区には、国内外からたくさんの観光客が見込まれます。そのため、臨海部の競技場の主要駅となる豊洲駅に近い豊洲シビックセンター内に、期間限定で観光案内所を設置いたします。東京2020大会期間中の来訪客に、区の伝統工芸の実演や物産品などの販売を行うとともに、観光情報を広くPRし、区内のさまざまな観光スポットへの誘導や回遊性を高めながら、江東区ならではのおもてなしを展開していきたいと考えております。

豊洲シビックセンター

豊洲シビックセンター

 4つ目は「地域の課題を区と協働で解決」です。地域課題に一番身近な区民や市民団体などが主体となって、行政とともに解決に取り組むことが不可欠との考えから、区では区民協働を積極的に推進しています。今年度、市民活動団体などから協働事業提案制度で提案いただき、採択された2つの事業について、行政と地域が一体となって地域課題解決に取り組んでまいります。

質疑応答

【記者】新町名案「海の森」に対する印象をお聞かせください。

【区長】「海の森」という名前は、あの地域の緑化を中心として、かなり早い段階から使われてきました。そして、今回のオリンピック・パラリンピックで、あの場所にボート・カヌー場の海の森水上競技場ができたことで、多くのみなさんの頭の中に「海の森」という地名が記憶され、公募の結果、区民の方々から「海の森」というまちの名前にしたらどうかという提案が一番多かったです。

 そういった意味では、私もなじみもありますし、今夏のオリンピック・パラリンピックで海の森水上競技場が映されれば、あっという間にこのまちの名前は広まります。全世界に知れ渡るまちの名前になるという意味で、大変うれしく思っています。

 

【記者】防災備蓄用ラジオを通じて、今後、広域避難に関する情報も流していきたいという考えは今の時点であるのでしょうか。

【区長】レインボータウンFMはFM放送なので、どうしても周波数が届く範囲というのは、ある程度限られています。それから、AM放送と違って大きな建物の陰に入ると電波を受信しづらくなります。

 そのため、私は江東5区で検討している広域避難と絡めて、防災備蓄用ラジオの配布をやろうとしたわけではなく、区民のことを考えて、このFMラジオを活用したいと考えました。

 

【記者】東京都が来年度の予算案で、多摩都市モノレールの調査費用を計上したことに対する区長の受け止めをお聞かせください。

【区長】多摩都市モノレールの内容をよくよく読んでみると調査費ですから、調査しなければ物事、事業は進んでいきません。その調査の結果、どうするかいうことになるわけです。したがって今回、調査費が計上されたから実施ということが決まったわけではありませんので、調査をした後で、どうするのかということを考えていくのだと思います。

 ただ、地下鉄8号線と多摩都市モノレールで少し違うのは、多摩都市モノレールの場合には東京都が中心の第三セクターをつくります。一方、地下鉄8号線では第三セクターではなく、東京メトロが事業主体となってやっていくべきだと考えています。また、国との関係、地下鉄補助の活用などがあります。よって、多摩都市モノレールが先行したというふうには私は全く考えていません。

 地下鉄8号線も技術的調査に入っているわけですから、はっきりと前進していると感じ取れます。

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政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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