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更新日:2019年7月19日

定例記者会見 令和元年7月9日分

江東花火大会の開催について

 8月1日(木曜日)、今年も江東花火大会が開催されます。

 この花火大会は、地域の小さな花火大会が大きくなっていき、現在は江東花火大会という名称で開催されています。砂町連合町会を中心とした実行委員会が運営する、地域の方々が一生懸命声をかけ、準備や警備をしている手づくりの花火大会でございます。多くの方に、今年もまたお越しいただければと思っております。

平成30年度江東花火大会の様子

平成30年度江東花火大会の様子

「KOTOスポーツキャラバンto東京2020」について

 次回は7月28日(日曜日)にアリオ北砂で開催し、ボッチャのほか、トランポリンをテーマにいたします。トランポリンの選手を招いて、実際のパフォーマンスを間近で見ていただきたいと考えています。そして、本年4月から募集している江東区独自のボランティア「江東サポーターズ」の方々に、始めての活動として参加していただくことになっております。

深川ギャザリアで開催された3人制バスケットボール競技体験の様子(令和元年7月6・7日)

深川ギャザリアで開催された車いすバスケットボール競技体験の様子(令和元年7月6、7日)

不発弾の処理について

 6月5日に不発弾処理を行ったマンション建設現場で、またしても不発弾が発見されました。7月28日(日曜日)に安全化処理をしたいと思っています。それに向けて安全に処理が進むよう、区としても対策本部を設置して準備を進めているところでございます。

1 「新長期計画分野別計画」(素案)のパブリックコメント及び区民説明会の実施について

 現在の長期計画は、私が区長になった平成19年から準備を始めて、平成21年にスタートしたものです。今年度で10年の計画期間が終了いたしますので、来年度からの新たな計画の策定を現在進めております。

 昨年度は多くの区民の方々や関係団体など、様々な方々にたくさんのご意見をいただきました。そして、また庁内で検討を重ねていき、現在は長期計画策定会議という検討会議を立ち上げて、学識経験者や区民委員のご意見を伺いながら計画に反映させているところでございます。

 今回の素案での新たな視点としましては、オリンピック・パラリンピックのレガシーの活用や、区の特色である水辺の魅力の向上、高齢者や障害者の自立、活躍の視点、首都直下地震や大規模水害対策、さらには職員の働き方改革や、ICTの利用促進などの視点を盛り込み、今後の10年を見据えた素案となっております。

 パブリックコメントについては、7月11日に区報特集号を発行いたしまして、多くの区民の皆さんからご意見をお寄せいただきたいと思っております。また、区内の5会場で説明会を開催し、区民の皆さんのいろいろなご意見を拝聴したいと思っております。

第1回区民会議江東ワールドカフェの様子(平成30年10月13日)

第1回区民会議江東ワールドカフェの様子(平成30年10月13日)

2 「江東区オリンピック・パラリンピック学習リーフレット」の作成・活用について

 江東区は、ご存じのようにオリンピック・パラリンピックで20の競技が区内で行われるということで、言ってみれば中心地といっても過言ではないと思います。

 そこで、区内の全てのこどもたちが、この大会に主体的に関われるように、オリンピック・パラリンピック教育推進計画を策定して様々な取り組みを進めてきたところでございますが、その取り組みを一層推進するため「オリンピック・パラリンピック学習リーフレット」を作成いたしました。これをもとに、オリンピック・パラリンピックへの理解を深めてもらいたいと考えています。

 このリーフレットには、本区出身のパラカヌー選手・瀬立モニカさんのコメントも掲載されており、先日は瀬立さんの母校である深川第一中学校へご本人に来ていただいて、公開授業を実施いたしました。

 こどもたちにとって、テレビや何かの映像で見るのと違って、やはり本物の選手を目にする、触れ合うということは、きっと大きな感動をしたりと、得るものが大きいだろうと思います。

 瀬立さんも大変力をつけてきていらっしゃいますので、来年のパラリンピックでは何とかメダルを獲得してほしいなと思っています。海の森水上競技場という地元中の地元で開催されるわけですから、ぜひこどもたちも含めて、江東区中で最大限の応援をしてあげたいなと思っております。

リーフレットを活用した公開授業の様子(令和元年6月27日)

リーフレットを活用した公開授業の様子(令和元年6月27日)

質疑応答

(1)区民の方に感じてほしいオリンピック・パラリンピックのレガシーのイメージは

【区長】

ハード、ソフトの両面があると思うんですね。ハードのほうはアクアティクスセンターや有明アリーナ、そして、夢の島のアーチェリー競技場や海の森水上競技場などが施設として残ります。これは、今後50年、100年、多くの都民、区民が活用できるすばらしいものを残していってくれると思います。

ただ、ハードはそうなんですが、ソフトの面のレガシー。例えば、「どこの国ともみんな仲よくしたいね」とか、あるいは、「障害があろうがなかろうが、みんな同じ人間だよ、みんな仲よくしようよ、頑張ろうよ」ということ、それもやはり心のレガシーだと思うんですよ。そういったことを多くの人たちが、そして特にこどもたちが、何かそういったことをつかんでもらいたいな。

オリンピック・パラリンピックというのは、そういう何かを与える力を持っていると信じていますので、そういった意味でこどもたちにこういう風にいろいろ勉強したり、あるいは選手と触れ合ってもらったり、これから大会のボランティアに参加してもらったり、あるいは応援をしてもらったり、そういったことが、必ずこどもたちにすばらしい心のレガシーを残してくれると思っています。

3 「ブラウンバッグ推進活動」協働事業提案採択事業について

 お医者さんからお薬をいただいても全部飲みきらないとか飲まない、あるいはたまってしまっていたとかで、捨てられてしまう薬が年間400億~500億円と推計されており、医療費の高騰などさまざまな社会問題の原因となっています。

 こうした点を何とか解消しようということで、江東区薬剤師会が区と協働で医療費の節約や削減、あるいは残薬の誤飲や不適切な薬の飲み方による副作用の防止につながる、残薬調整支援事業「ブラウンバッグ推進活動」を実施することになりました。

 ブラウンバッグという袋を使って、自分の家に残っている薬を薬局へ持っていって薬剤師の皆さんに見てもらい、利用できるものは利用するし、調整するものは調整するということが活動の内容で、「おくすりそうだんバッグ」という名称のものを配布いたします。

 外国でスタートした取り組みでございまして、最初に行った際に用いられたものがブラウン色のバッグでしたので、ブラウンバッグ活動と呼ばれているそうです。

 ぜひ区民の皆さんにはこのブラウンバッグを調剤薬局へ行っていただいて、そしてそれを活用していただきたいなと思っています。

ブラウンバッグ推進事業周知ポスター 配布される「おくすりそうだんバッグ」

ブラウンバッグ推進事業周知ポスターと配布される「おくすりそうだんバッグ」

4 その他の質疑応答

(1)豊洲市場の受け入れ条件の一つであった地下鉄8号線延伸に関して、現状に対する所感は

【区長】

ご存じのように、豊洲市場を開場するにあたっては、東京都が江東区に対して、3月末には地下鉄8号線に関する事業スキームを決めますということを言って、それで約束をしたわけですよ。その上で豊洲市場がオープンしました。

しかしながら、3月になって提示された事業スキームというのは、東京都の考え方を述べたにとどまっていて、東京メトロや国との調整というものがしっかりできていないものであり、予算や事業計画といったことについても何ら明らかにされていないものでした。それに対して江東区としては、議会も含めて皆さん憤慨をしているわけですね。

だから、議会のほうも、「その他の問題も一切協議しないぞ」というようなことが出てくるのは当たり前だと思うんです。それほど東京都とはおかしな状況になってしまったわけですが、そのことを東京都は認識しているのかいないのか、なかなかわかりません。

ですから、「長谷川副知事が謝りに来てくれ」という意見もありましたが、謝って済む問題ではなく、行政と行政の約束ですから、きちんと果たすべきことは果たしてもらわなければならないと思っております。

ボールは向こうに投げられているわけで、それを我々はじっと待っている段階ですから、こちらからどうこうするという考えはございません。

6月21日の定例記者会見で小池都知事は、今後のことについては国や都と連携を密にしながら、事業化に向けての協議、調整については引き続き進めてまいりたい、と述べているわけですが、今後調整すると言っても、一体いつまでにどうするのか、はっきりとしたものがまだ見えていないという点では、区側としては今後東京都がどのようなアクションを起こすかをじっと待つしかないと考えています。いつまでも待てるわけではないですけれどね。今はそういう段階です。

 

(2)豊洲市場の賑わい創出について

【区長】

「市場とともに、場外市場も連れてこなければだめだ」ということを主張し続けてきたわけです。

築地の場合なんかはそうなんですが、場外市場というのは、自然発生的に何十年もかけて出来てきたものですよね。ところが、豊洲の場合にはそういうわけにはいかないので、千客万来施設を同時につくるべきだということを主張してきたんですが、それが頓挫して、遅れてしまっている。

今行われている土曜マルシェやバーベキュー広場などは、その間何もしないわけにはいかないということで「つなぎ」として実施されていることであって、これがにぎわい施設ですよと言えるものだとは私は思っていません。

いずれにしろ、オリンピック後に工事を始めると言っているその千客万来施設が出来上がらなければ、にぎわい施設とはいえないし、また、果たしてそれが本当に築地の場外のようなにぎわいを創出することができるかどうかは、これからの市場の努力、東京都の努力、そして事業者の努力次第ではないかと思います。

 

(3)3年目を迎えた小池都政への評価は

【区長】

我々行政のトップが、ほかの自治体の長に対して評価するということは、私は好きではなくて、どうこう言うつもりは全くありません。

ただ、今まで区と都の関係というのは、いろんな問題が起こったとしても、一緒に議論しながら調整して進んできたわけですよ。

ところが、今は全くそういうものがなくなってしまって、知事がというよりも、都知事以下、局長も部長にしても担当者がやはりもっと動かなければいけないと思います。あまり動いていないような感じがするんですよ。

そういった点では、やはりちょっと我々は不満に思っています。

 

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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