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更新日:2019年6月7日

定例記者会見 令和元年6月7日分

川崎市多摩区での児童殺傷事件及び大津市の園児交通事故について

 先月28日に川崎市で起きた殺傷事件、また、先月8日には、大津市で保育園のこどもたちが、散歩中に車にひかれて命を落としました。亡くなられた方々にはご冥福をお祈り申し上げます。

 川崎の事件を受け、学校の職員や児童に対して、登下校時の身の安全、危険が迫ったらどうしたらいいかということなどについて、こどもたちに注意喚起をいたしたところでございます。

 また、保育園の園外での保育、公園に行ってこどもたちを遊ばせるということが、毎日のように行われています。区内全ての保育施設に対して、安全対策をもう一度しっかり見直すように、そして、区でも散歩マップの把握に基づいて、区職員による現地調査を実施するなど、すぐに対応させたところでございます。

不発弾処理の完了について

 去る6月5日に不発弾の処理が完了したことは、もう既に報道で出ておりますけれども、江東区では「有明一丁目不発弾処理対策本部」を設置、8時30分に警戒区域を設定いたしまして、自衛隊が信管を外す作業を対策本部で見守ってきたところでございます。

 おかげさまで無事に終了いたしまして、多くの方々にご協力いただいたこと、大変ありがたく思っているところでございます。

旧渋沢栄一邸の里帰りについて 

 青森県の六戸町に現存する渋沢栄一の旧邸宅が江東区の潮見に移築されることになりましたので、お知らせをいたします。

 江東区と渋沢栄一さんはいろいろと関わりが深く、明治22年から約15年間、江東区の前身である深川区の区会議長をお務めいただきまして、明治9年ごろから、深川の福住町にお住まいになっていました。

 実は、青森県の六戸町に移築をして、そこで文化財として展示をしていたんですけれども、この建物は明治の代表的な建築の棟梁であった二代清水喜助が手がけた建築物でありまして、その現存する唯一の建物です。

六戸町移設前の渋沢邸
六戸町移設前の渋沢邸(写真提供:渋沢栄一記念財団)

 屋久杉の一枚板や黒柿など厳選された銘木が使用され、また、日本伝統の建築技術の採用により関東大震災にも耐え、畳割と天井板の割付を同形にするなど、二代清水喜助、晩年の円熟した技が駆使された作品となっております。

六戸町・旧渋沢邸内観(写真提供:渋沢栄一記念財団)
六戸町・旧渋沢邸内観(写真提供:清水建設株式会社)

 福住町に建った最初の建物に、その時代時代で増築していったんですけれども、和風建築と洋風をマッチさせた、日本の建築史の中でも非常に珍しい、いい作品だということでございまして、これを今度、江東区の潮見の方に、清水建設が研究所をつくって、そこにこの建物を移築して、多くの人に見ていただこうということになりました。

六戸町・旧渋沢邸外観(写真提供:渋沢栄一記念財団)
六戸町・旧渋沢邸外観(写真提供:清水建設株式会社)

質疑応答

(1)一般公開をする予定はあるのか

【区長】
当然、その予定でお願いをします。これは清水建設さんの研究所の中に置くわけですから、お願いをして、見てもらえるようになると思います。

 

(2)有形文化財に指定するのか

【区長】
そうです。

 

(3)そのほかの活用法は考えているか

【区長】
文化財としての指定が今現在は六戸町で解除されたわけですが、今後新たに江東区につくる場合にはまた文化財の申請を当然しなければなりませんので、申請することになっております。
我々は早い段階から清水建設さんのお話をいろいろ聞いて協力してきましたけれども、まさか一万円札になるとは思わなかったからびっくりしました。これは大変すばらしいことで、日本経済発展の先駆者でありますから、そういった意味で、区としてもこれから一生懸命バックアップして盛り上げていきたいと思っています。

 

(4)地域のにぎわいへの期待感について

【区長】
江東区は関東大震災、東京大空襲を経験し、そして、灰塵(かいじん)に帰した。言ってみれば、ほとんど焼け野原になった。歴史的な建造物とか、そういったものはないことはないんですけれども、ほとんどないに等しい。
そうした中で、この渋沢邸が残って、青森に行っていたものが帰ってくる、里帰りするということは、区としても大変うれしいことで、そういった意味では、区としてやはりこれを一つの観光スポットというか、多くの人にこの江東区潮見に渋沢邸があるよということを知っていただくだけでも江東区のイメージアップにもつながっていくのかなと思います。

1 KOTOスポーツキャラバンto東京2020について

 オリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツキャラバンとして江東区の各地でイベントを行って、さまざまな競技を多くの方に見ていただく、そして、体験をしていただく、そのことによって機運を醸成していこうということでやってまいりましたが、特に今年度は回数を8回に拡充いたしました。

 近々では、深川ギャザリア、アリオ北砂、そのほかにはスポーツ会館、あるいは木場公園での区民まつり、ららぽーと豊洲や、南砂町のSUNAMOといったように、多くの方が集うところでさまざまなスポーツ、特に自転車競技のBMXやスケートボード、スポーツクライミング、それから、バスケットボールの3×3などのデモンストレーションを行うことにいたしております。

 5月19日は、都立猿江恩賜公園のこどもまつりで馬術と5人制サッカー、それから、ボッチャの体験を実施いたしました。本物の馬はちょっと大き過ぎて、こどもが多いものですから危ないので、ポニーを連れてきてこどもたちを馬に乗せて楽しませることができまして、みんな大喜びをしておりました。

江東こどもまつりでのスポーツキャラバン実施の様子
江東こどもまつりでのスポーツキャラバン実施の様子

2 区の待機児童の現況について

 この4月1日時点における本区の待機児童は国基準で51人となりまして、昨年同時期と比べ25人減少したことになります。多いときでは三百何十人というようなことがあったわけですが、大分減らす努力をいたしました。

 それには、保育所の整備に力を入れて、30年度は深川清掃事務所跡地などの公有地を積極的に活用することによって、認可保育所10カ所を新たに整備し、保育定員744人を確保しました。そして、認証保育所から認可保育所へ移行したり、0歳から2歳児を対象とした小規模保育所の整備、既存施設の定員変更などによって、合計で1282人の保育定員を増やすことができました。

 今後も、令和2年には国有地や都有地を活用して、定員1300人分の保育施設を整備していきたいと思って、計画を立てているところでございます。

3 豊洲・有明ユニバーサルデザインマップの完成について

 本区におきましては、年齢、性別、国籍の違いや障害の有無などにかかわらず、誰もが快適に生活できるユニバーサルデザインという考えに基づくまちづくりを推進しております。その一環として、障害者、高齢者、外国人、子育てをしている方たちを含めた、区民と区職員が協働するワークショップを毎年開催いたしております。

 昨年度は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場が集中する豊洲・有明地区に焦点を当て、多様な人たちが求める情報が簡易に取得できるマップの作成をテーマにして、全部で8回活動してまいりました。

 その結果として、「まちあるき」、「みんなのおすすめスポット」の紹介や、ユニバーサルデザインの視点からその地区のよい点と悪い点を具体的に挙げるなど、オリジナリティーあふれる内容となったものをつくることができました。このマップは区のホームページで公開をいたしますが、区役所本庁舎などでも無料配布をいたしていきます。

ユニバーサルデザインマップワークショップの様子
ユニバーサルデザインマップワークショップの様子

4 元気アップトレーニング「運動特化型」の新設について

 元気アップトレーニングは介護保険法に基づくサービスで、高齢者が要介護状態にならないように支援する「介護予防・日常生活支援総合事業」のうち、短期集中で状態の改善を目指す「通所型サービスC」として実施しています。

 従来から実施している「複合型」の4カ所に加えて、今回は、公益社団法人東京都柔道整復師会江東支部に事業を委託することで「運動特化型」として実施場所を新たに29カ所拡大いたしました。柔道整復師会加入の診療所、そういった所を会場にいたしておりますので、区全体に上手に点在し、今までは通いづらいというような苦情もあったわけですが、みんなが通いやすくなって、少しでも高齢者のみなさんが、いつまでも元気で介護予防のこういった事業に参加してもらって、元気な高齢者としてお過ごしいただければと思っているところでございます。

5 その他の質疑応答

(1)最も重要視している産業政策は何か

【区長】
区内中小企業の振興ということ、それから、商店街の振興も含めて、そうしたことにはさまざま力を入れてやってきています。今までもいろいろな事業を展開しているわけですけれども、やはり地道にしっかりと応援を区はしていくということです。「ことみせ」だとか、あるいは、マッチング事業も含めてやっているんですけれども、なかなか難しいですね。

 

(2)江東ブランド事業に関して、予算案にある「レベルアップ」の具体的内容は

【区長】
30ぐらい江東ブランドがあるんですけれども、それぞれ展示会の出品のバックアップは当然今後もやっていくわけですけれども、ホームページを充実して、もっと多くの人に知らせるということに重点的に力を入れていきたいと思います。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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