定例記者会見 令和元年9月11日分
江東区出身パラカヌー選手の活躍について
瀬立モニカ選手については、皆さんにもいつもお話ししていますが、8月にハンガリーで行われたパラカヌー世界選手権の決勝で5位に入賞し、来年の東京2020パラリンピック競技大会の出場権を獲得されました。前回のリオ大会に続いて2回目の出場となります。
今回の世界選手権では5位という結果で、もう少しでメダルというところでございまして、メダル獲得に向けて、区を挙げて応援をしていきたいと思っております。
「KOTOスポーツキャラバンto東京2020」について
「KOTOスポーツキャラバンto東京2020」の第5回を、9月21日に江東区スポーツ会館で開催することになっております。バレーボールと車いすバスケットボールの競技体験を予定しております。区内各地で行っておりますが、ご好評をいただいておりまして、大変盛り上がりを見せております。今回も、区独自のボランティアである「江東サポーターズ」の方々にご協力いただいて、様々なお手伝いをしていただくことになっています。
また、当日は、練習試合として、バレーボールの国内トップリーグのV1リーグに所属する、江東区にゆかりのあるFC東京と長野トライデンツの練習試合を皆さんにご覧いただきます。さらに、車椅子バスケットボールの連盟登録チームである東京ファイターズB.Cと東京COOLSの練習試合も行われます。このバレーボールの練習試合には、地元の深川第四中学校のバレー部の選手にお手伝いをしてもらうことになっています。本物のプレーを皆さんに見ていただくということは、中学生にとっては初めての経験で、きっといい経験になるだろうと思います。
1 豊洲ふ頭内公園のミスト設備設置について
来年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、暑さ対策の一環としてのミスト設備を設置するということで、豊洲ふ頭公園内で現在工事が進んでいるところでございます。豊洲ふ頭内公園というのは、豊洲ぐるり公園や豊洲六丁目公園、豊洲公園を指しますが、現在でも多くの方が遊びにいらっしゃるこれらの場所に、ミストを設置して暑さ対策を行います。
事業費用ですが、総工費は約4000万円となっており、全額、東京都からの補助金で賄うことになっております。
【豊洲ふ頭内公園概略図とミスト設置イメージ】
2 病児・病後児保育施設の新規開設について
区内には、病児対応施設が2施設、豊洲と大島に、病後児対応施設が2施設、猿江と新砂に、それぞれございます。今回、豊洲地区に新たに1施設、病児対応施設を開設することになりました。「病児保育室フローレンス豊洲」という名称で、定員は4名でございます。
こうした施設は、保護者の方から大変強い希望がございます。今回、1か所増えるということで、こどもたちのためになると思っております。
【施設概要と開設場所地図】
3 幼児教育・保育の無償化に伴う対応について
まず、国制度の概要ですが、無償化の対象は3歳から5歳までの全てのこどもと、0歳から2歳までの住民税非課税世帯のお子さんとなっています。
子ども・子育て支援新制度に移行している幼稚園、認定こども園、認可保育園・地域型保育の利用料が全額無償ということになります。新制度に移行していない幼稚園は月額2万5700円まで、幼稚園の預かり保育は月額1万1300円まで無償となります。
それから、認可外保育施設等については、3歳から5歳は月額3万7000円まで、非課税世帯の0歳から2歳は月額4万2000円まで無償となります。就学前の障害児の発達支援についても、無償になります。
それにあわせて、区の対応としまして、国制度に加えて、都と区の補助を継続して、実質無償といたします。
また、幼稚園類似施設についても、子ども・子育て支援新制度に移行していない園と同様となるように、実質無償といたします。
次に、認可保育園などは、主食費同様に、副食費についても引き続き公費負担を行います。また、多子世帯に対しては、東京都の補助事業を活用して、国制度に上乗せする形で、小学生以上がいる全ての多子世帯に負担軽減を拡大します。
それから、認証保育所などの認可外保育施設については、国の無償化の上限を超える部分に対して区で補助を行い、これまでの区制度における保護者負担の水準は、従前と変わらないように維持してまいります。
ご不明な点があれば、区のほうにお問い合わせをいただければと思います。
【幼児教育・保育の無償化に係る国制度と本区の対応】
その他の質疑応答
(1)中央防波堤埋立地境界確定訴訟の判決についての見通しは
【区長】
従前から申し上げているとおり、一貫して江東区は、中央防波堤埋立事業のスタートの段階から、東京都の意向を受けて議論をし、苦渋の選択として、最終処分場とすることを認めたわけです。その結果、東京中の清掃車がそこに集まってきて、ごみを捨てたわけですね。
それと同時に、残土なども、ダンプが江東区を通過して運んで、中央防波堤埋立地が造成されたわけです。大田区は、平成の時代に入ってから臨海トンネルでつながり、漁場があったとかいろいろな考え方で、全島大田区に帰属させるべきだという主張をされて、結局、東京都の調停を仰ぐことになりました。そのときには、ともに記者会見を開いて、その調停には従いましょう、オリンピックまでには決めましょうということを約束しました。
ところが、調停が江東区86%、大田区14%になったことに対して、大田区は不満に思って、裁判ということになってしまったわけでして、私どもとしても非常に残念であります。我々も、それは80数%ではなく全部江東区だという主張をしてまいりましたけれども、東京都が調停を下した以上、その調停には従うのが筋だろうと考え、調停を受け入れる決定をしたわけですが、残念なことに、大田区は裁判に訴えることになってしまいました。
いよいよ9月20日に判決が出るわけですが、それについて私どもは、少なくとも調停どおり、あるいはそれ以上という期待をしているところでございます。調停よりも帰属割合が下がるような判決が出るとは到底考えられないと思っていますが、このことについては20日の判決を静かに待つしかないというところでございます。
(2)廃プラスチックの処理について、23区の足並みが揃わない現状について
【区長】
現在、ごみ量は横ばい状態でして、減少しておりません。この負担の公平の問題のときに、金銭的な負担で公平性を担保するということにして、そのベースとして、ごみの減量をみんなでやろうと決定したわけです。
ところが、現在、ごみ量が減少しなくなってしまっている状況です。
これはやはり、当初約束したように、各区が努力をしなければいけないことだと思っていまして、今後みんなで力を合わせて、ごみの減量に向けて努力していこうじゃないかということになろうかと思います。
(3)森記念財団の調査結果で、江東区が10位から7位に順位を上げたことについて
【区長】
総合評価で10位だったものが7位になったということで、千代田、中央、港というような都心区にだんだん近づいてきたかなというような思いで、大変うれしく思ったところです。
その上がったポイントというのは、ビジネスの面で考えると、昔と違って、一部上場企業が江東区内には数多く立地し、そして増加している。これは、たくさんの地下鉄路線が通っており、非常に交通の便もいいということが、やっと理解がされてきたのかなというような感じがしますね。
それはただ便利だけじゃなくて、東京駅から東に10キロ圏内と、西に10キロ圏内とで比べると、土地の値段が大きく違うために、江東区のほうがはるかに大きなフロアを確保することができるんですね。そういった意味で、私は、企業としては一つ狙い目が見つかったのではないかと感じています。
それから、環境の面ですが、水辺環境がいいというのは、やはりこれも来てみて、あるいは住んでみて、初めて「おお、いいじゃないか」ということが理解していただけたのだと思います。今まではなかなかそれが理解されなかった。23区の中でこれだけ水辺が多い、川が多いというところはないわけですから、それはやっと理解していただけたかなというような感じがしますね。
区も努力をして、緑を増やし、水辺環境を向上させ、あるいは水辺の活用についていろいろ知恵を出してまいりました。カヌーなどがよい例ですけどね。この間の日曜日はこどもカヌー大会を行いました。こどもたちは元気に頑張っていましたが、江東区のカヌー部をやっていたこどもたちが今、高校、大学に行っていますけれども、そのこどもたちが、国体やインターハイに出たり、そういう選手を輩出したというのも水辺の利用だと思うんですね。
カヌーを川で楽しんでいる、それがこどもだけじゃなくて、お年寄りまでカヌーに乗って楽しんでいるなんていうまちは、ほかにはないわけですよ。そういったことが少しずつ理解していただけたかなというふうに思って、大変うれしく思っています。
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