ここから本文です。

更新日:2019年4月23日

定例記者会見 平成31年4月23日分

区長就任挨拶

 このたびの区長選挙におきまして、多くの区民の皆さんのご支持をいただきまして、4期目の当選を果たさせていただきました。大変緊張をするとともに、これからの区政運営をしっかり頼むぞという区民の皆さんの願いも感じ取ることができました。初心に返って、これからしっかりと区政運営をしていきたいと思っております。

 特に、江東区の場合には、来年のオリンピック・パラリンピックには、オリンピック12競技、そしてパラリンピック8競技、合計20競技が江東区内の10会場で行われるということで、これはどこの自治体にもない、オリンピック・パラリンピックの中心地と言ってもいいほどの地域でありますから、区民の皆さんと一緒に力を合わせ、応援をし、そして、オリンピック・パラリンピックにさまざまな形で参加をしていただくことで、成功に結びつけていきたいと思っております。江東区発展の大きなチャンスでもありますし、二度とこのようなチャンスは訪れないでしょう。これは区民の皆さんと一体となっていく大きなチャンスでもあろうかと思っております。

 昨年、豊洲市場がオープンいたしましたが、にぎわい施設はまだ完成しておりません。地下鉄8号線についても、はっきりとした決定があったわけではありません。中央防波堤の埋め立て地の裁判も、まだ継続をしております。この裁判については、大田区と、東京都の調停に従おう、オリンピックまでには決定しましょうというお約束もした中で、裁判という形になったわけですから、一日も早く決着をつけたいと思っているところでございます。

 これからも全力を挙げて、さまざまな課題に、特に高齢者対策、あるいは子育て世代の支援、そうした問題についても、猛烈なスピードで邁進していきたいというふうに思っています。

 どうぞよろしくお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。

区長記者会見の様子

  記者会見を行う山﨑孝明江東区長

質疑応答

(1)4期目の公約として掲げた10項目に優先順位はあるか

【区長】

 選挙のたびに、公約はしっかりと、具体的にわかりやすく区民の皆さんに提示をして、信を問うわけですけれども、どれもこれもみんな、大事なことなので、どれを最優先にするとかいうことではなく、全ての問題についてスピーディーに対応していきたいと思っております。

 今まで継続してきたさまざまな政策を推進するのは当然のことですが、今申し上げたように、特にオリンピック・パラリンピックの問題は、これはもう既に動き出しているわけですが、そういった問題についてはスピーディーに対応していきたいと思っています。

 

(2)全有効投票の71.52%、13万を超える圧倒的な信託を得たことについて

【区長】

 13万票もの票をいただいたということは、自分自身も大変驚いていますし、有効投票数の70%を超えているという数値を見ると、責任が重くなったと感じています。皆さんから、今までの私の政策についてご理解をいただいたという意味と、これからの4年間、またしっかり頼むぞという期待が込められている票だと思います。そうした意味で、緊張感を持って、初心忘るべからずの心構えで頑張っていく所存です。

 

(3)豊洲市場のにぎわい施設予定地で都が開催しているマルシェについて

【区長】

 千客万来施設が5年も遅れるということは、東京都とのお約束をした受け入れの条件の大きな一つが果たされず、結果的に、オリンピックが終わってから工事を始めることになってしまったことについて、区としては、東京都の無責任さを感じ、大変不満に思っているところです。

 総合的に考えると、築地のにぎわいを豊洲にということを我々は申し上げていたのであって、週末の土曜日だけの開催といった、築地のにぎわいとは全く違った種類の単なるイベントが行われているというような状況ですから、決してこれで満足するわけにはいかないと我々は強く訴えてきたところです。

「場内(市場)があるから場外(市場)があるんだ」ということを忘れないでほしいなと思います。築地もそうですけれども、何年もかけて場外市場という「にぎわい」は生まれていくわけで、しかも、いわゆるインバウンドの外国人の方などが来ることによって、一つの名所として築地が認められたわけです。そういったことを考えると、簡単ににぎわい施設をといっても、いきなり築地と同じようなものが生まれるかと言うと、冷静に考えればそれは難しいだろうとも思います。

 しかし、だからといって自然ににぎわいが生まれるのを待っているわけにはいかないと思いますので、これは行政としてお約束をしたことですから、しっかりと約束を果たしてもらいたいという思いです。

 

(4)大田区との中央防波堤の裁判について、江東区としてどのような主張を行っていくのか

【区長】

 東京都の調停には従いましょうということで、調停に上げたにも関わらず、大田区にとってはその結果が不満であったから裁判になってしまったということは、やはり約束したことを違えていると私は思います。

 もともとの大田区の論点としては、「かつて中央防波堤にかかる部分にはノリの養殖場があった」というものだったわけですが、議論の中で、それは7年ぐらいのことだったということが明らかになり、東京都は等距離方式で調停を下したわけです。

 すると今度は、江戸時代の境界線で測るべきだと主張しているわけですから、私からすれば、はじめと論点が変わってきていると感じています。そういう状況の中で、江東区としては、大田区が100%大田区のものだと主張するのであれば、我々も100%江東区のものだと主張せざるを得なくなっている状況であります。

 これから判決が出て、どのような結論になるか、それを受けて、今後の対応を検討する必要があると思っています。

 

(5)オリンピック・パラリンピックにおける江東ブランドのアピール方法について

【区長】

 江東ブランド事業は、区が認定企業を選び、PRをしたり、補助金などのバックアップを行い、さまざまな展示会などにも出展していただいて、少しでも区内の産業振興に繋げていきたいという思いで実施しているところです。

 オリンピック・パラリンピックの際には、かなりの方が区内にお見えになると思いますので、どのように江東ブランドをアピールするかということについては、今いろいろと知恵を絞っているところです。

 会場ごとに展示会を行うことは難しいですから、パネルや製品などをどこかに並べることができたらいいなとは考えています。生のものを見る、触れる、そういったことは必要だろうなとは思っているので、もう少し知恵を絞っていきたいと思っています。

 

(6)オリンピックに関して、区長として江東区に残したいレガシー(遺産)はどのようなものがあるか

【区長】

 ハードの面でのレガシーについては、有明アリーナにしても、アクアティクスセンターにしてもレガシーとして残るわけで、辰巳の国際水泳場も、アイススケートリンクに改修するという方針を東京都が決定したことで、大きなレガシーになったという風に思います。

 ソフトの面でのレガシーについては、私は、自分の体験から「オリンピックを見るということだけではなくて、何らかの形でオリンピック・パラリンピックに参加をする、お手伝いをする、関わることで、必ずその人の心に記憶として残るもの」が「心のレガシー」になると思っています。

 前回のオリンピックで、私の場合は、どの国の人とも仲良くしなきゃいけないなという思いが心に刻まれました。何かを残そうとして、具体的にそういったものを上から決めるのではなく、そういう「感じる」チャンスを作ることが我々の大きな仕事であって、それぞれの人が関わったことによって何かをつかむということが大事なのだと思います。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?