みんなで知ろう失語症のこと 第4回
言語聴覚士や失語症向け意思疎通支援者
第3回では、失語症の方の日常生活や支援方法についてご紹介しました。今回は、失語症の方のコミュニケーションに携わる、言語聴覚士や意思疎通支援者についてご紹介します。
言語聴覚士
言語聴覚士は、言語機能に障害のある方に機能訓練を行うほか、コミュニケーションを豊かにするための方法の助言、社会復帰に向けた支援等を行う専門職です。「Speech Therapist」の頭文字をとって「ST」と呼ばれることもあります。
言語聴覚士は病院などの医療機関のほか、介護保健施設や福祉・教育機関など、さまざまな場所で活動しています。「コミュニケーションがスムーズにとれるようになること」を目標に、その方の症状にあったさまざまな治療を進めていきます。
失語症意思疎通支援者
失語症意思疎通支援者は、失語症を理解し、外出先やさまざまな場面で失語症の方の意思を確認し、その方にあった方法で、コミュニケーションの橋渡しをする人です。東京都では、平成30年度から毎年意思疎通支援者を養成しています。
失語症について詳しく学んだ意思疎通支援者によるコミュニケーション支援を受けることで、失語症の方が安心して外出できるようになることを目指しています。
自分の意思が相手に伝わった、相手と共有できたという喜びを得ること。それが、失語症の方の気持ちを前向きにする大きな助けとなります。
相手のことを知りたい、と思う気持ちがコミュニケーションの第一歩です。言語聴覚士や意思疎通支援者とともに、コミュニケーションに不安を感じることなく、好きな時に好きな場所に行ける地域を目指していきましょう。
【問合先】障害者施策課施策推進係 電話:3647-4749、Fax:3699-0329
関連ページ
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください