みんなで知ろう失語症のこと 第2回
失語症の方とのコミュニケーション
第1回のコラムでは、失語症とは脳卒中などが原因で、「話す」「聴く」「読む」「書く」といった言葉に関する機能全般が不自由になる障害と紹介しました。今回は、失語症の方に対する配慮や接し方について紹介します。
失語症の方とのコミュニケーション
[聴く場合]
失語症になると、頭の中から言葉をとりだすのに時間がかかります。伝えたいことが頭の中にあっても、言葉が上手く見つからないことが多くあります。次のような姿勢で話を聴くと良いでしょう。
- じっくり待つ。せかさない。
- 物の名前が出てこないようであれば、こちらから選択肢を提示するなど、手助けする。
- 相手の言葉を知りたいという気持ちで聴く。
[伝える場合]
失語症の方は、聞いた言葉を理解できないことがあるため、次々と話されると内容がわからなくなってしまうことがあります。
次のようなことに気を付けて伝えると良いでしょう。
- 簡潔にゆっくり話す。
- イラストなどを使って伝える。スマートフォンの画像検索を活用する。
- 平仮名よりも漢字の方が意味が伝わりやすい。
- 意見を聞く場合は、「はい」「いいえ」で答えやすい質問にする。
失語症への理解と配慮
失語症の方は、記憶や判断力は保たれています。また、言葉を発することや理解が難しくなってしまっても、その人らしさは変わりません。
紹介した方法は一例ですが、周囲の人がその人に合った対応をすることで、コミュニケーションの困難さを和らげることができます。
本人や身近にいる方が支援を求めたり手を差し伸べることができるような、思いやりのある共生社会を作っていきましょう。
【問合先】障害者施策課施策推進係 電話:3647-4749、Fax:3699-0329
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