みんなで知ろう失語症のこと 第3回
失語症の方の日常生活と支援
第2回では、失語症の方とのコミュニケーションを紹介しました。
今回は、失語症の方の日常生活と支援について紹介します。
失語症の方の日常生活
相手の言葉が理解できず、さらには自分の気持ちをうまく伝えることができない場面を想像してみてください。皆さんはどんな気持ちになりますか。とても不安な気持ちになり、困ってしまいますよね。
失語症は、このような「言葉が全くわからない外国へ放り出された状態」に似ていると言われています。
ほんの一例ですが、失語症の方が日常生活を送るうえで、次のような困りごとがあります。
- 説明がわからない
- 書類の読み書きができない
- 災害など緊急時の情報収集ができない
- 一人で診察を受けられない
- 支払いやお釣りの計算ができない
どれも日常生活で欠かすことのできないものですが、失語症の方は、日々このような困りごとを抱えながら過ごしています。
失語症の方への支援
第1回でも紹介したように、失語症の方は、外見からでは障害があることがわかりにくく、日常生活で不自由となる場面があっても、コミュニケーションの困難さを周囲に伝えることが難しい障害です。
そのため、失語症についての理解や関心を深めるとともに、失語症の方のコミュニケーションを支援していくことが必要です。
区では、令和5年11月から、失語症者向け意思疎通支援者派遣事業を開始します。この事業をきっかけに、失語症の方やそのご家族の笑顔が増えることを願い、事業開始に向けた準備を進めていきます。
【問合先】障害者施策課施策推進係 電話:3647-4749、Fax:3699-0329
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