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更新日:2016年11月21日

定例記者会見 平成28年11月21日分

1 「こうとう子育てメッセ2016」の開催について

私が区長になってから、江東区の将来像を「みんなでつくる伝統、未来 水彩都市・江東」にしました。ですから、住民の方々と一緒に力を合わせてつくりましょうというのが基本的な私の考え方でした。その中で平成22年から協働事業提案制度を始めました。区民の団体、NPOとか、いろいろな方々がいろいろな項目・企画・事業を提案して、それを審査して、そして良いものを一緒になってやります。やがて、それが独立して、それぞれの団体がそうした事業を継続していければ良いなということで協働事業提案制度を始めました。

今年度選ばれたのが、区内の子育て支援団体である「ママリングス」というグループで、その方々の提案を採用し、活動をバックアップします。今回の「こうとう子育てメッセ2016」は11月27日に江東区文化センターでやりますが、地域の子育て支援情報を発信して、子育て不安の払拭、ひいては児童虐待防止を目的としたものであります。ちょうど11月が「児童虐待防止推進月間」になっていますので、このタイミングを選んでやることになりました。この企画・運営にあたっては、区内の子育て中の保護者の皆さんを中心に公募したところ、50人以上の方から実行委員会への参加に手を挙げてくれまして、実行委員会と一緒にいろいろな企画を立てて実施することになりました。

当日は、子育て関連団体の他に医師会や歯科医師会、助産師会、深川消防署など、いろいろな団体と一緒になって、イベント全体で約80団体がブースやパネル展示をしてくれることになります。特に現在、核家族化ですから、近くに両親がいることは少ないです。そうしたときに若いお母さんが妊娠から出産、育児に関してつらい思いとか苦しい思いをしがちです。そうしたことがやがて虐待につながってしまう恐れもあるので、そのような在宅でこどもたちを育てている若いご夫婦をバックアップしようということで、この事業を採択して11月に開催することになりました。

 こうとう子育てメッセ2016 リーフレット

こうとう子育てメッセ2016 リーフレット

質疑応答

  • (1)「こうとう子育てメッセ2016」に対する狙いについて
    【区長】
    協働事業提案制度を活用したということが一つ大きなことです。それと同時にこどもをしっかりと元気で良い子に育てるということが親の責任でもあり、社会の責任でもあると思います。大人の責任、みんなの責任という意味で、保育園に通っているこどもの良さと、通っていないで在宅で子育てをしている保護者の両方を考えなければなりません。こどもたちを大切に育てることは、私がものすごく力を入れているものですから、本日、報告させていただきました。
  • (2)ソフト面で一番力を入れている点について
    【区長】
    特にマンションにお住まいの方は、いかに表に出てもらってママ友を作るか。あるいは、いろいろな人とのグループでお互いに助け合って、子育ての悩みを話し合えるか。そのような場所の提供をどんどんしていかないと、みんな子育てで心が折れてしまう。それは何としても防ぎたい。児童相談所に相談したり、関わるようなことになったら大変です。それ以前に、どうしたら小さいこどもをしっかりと育てる環境をつくれるかということが、今の時代、地方自治体の大きな責任だと思います。これは区をあげてやるべき仕事だと思っているので、施設を造って、そのような場を提供する。小さいこどもを連れて、お母さんたちが家から表に出てもらう施策について、これから力を入れていかなければならないと思っています。
  • (3)実行委員会に子育て中のお母さんたちが参加することの効果について
    【区長】
    この前、実行委員会の方々に会ってお話を聞いたのですが、まだ1歳くらいのこどもを抱えているお母さん、それからすでにこどもが小学校に入って、子育てがちょっと手の放れた経験者、そのようないろいろなお母さん方がいらっしゃいます。それは非常に良いことだと思っています。子育てを経験している、あるいは実際に現在、自分が体験してつらい思いをしている。そのような方々が参加していることは、非常に効果的ではないかと思います。現役の子育て中のお母さんたちが実行委員会に入っていることは、非常に面白いなと思っています。

2 特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」について

区内15か所目となる特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」が11月1日にオープンしました。私が区長になってからずっと、特別養護老人ホームだけでは駄目だと主張しています。そこに、高齢者のためのいろいろな施設を取り入れなければ駄目だということで、大島七丁目に整備した「あかつき苑」は私が言って、ショートステイなどを入れました。そのほかに地域交流施設として、若いお母さんが小さなこどもを連れてきてくつろげる場、あるいはモグラたたきを入れるなどしました。それ以降の高齢者施設、特養施設には、そのようなものを付け加えるようにしています。今回、塩浜一丁目に整備して、特別養護老人ホーム98人、ショートステイ12人、都市型軽費老人ホーム8人、介護専用型ケアハウス30人のほかに、地域の方々がくつろげる、遊びに行ける施設も取り入れることになっています。介護士不足もありますので、その全てを一斉にオープンするのではなく、特別養護老人ホームをオープンして、それから順次その他の施設もオープンしていくことになっています。

特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」外観

特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」外観

 

3 不燃化特区における「まちづくり協議会」の設置について

区では震災時に区内で最も大きな延焼火災が想定される北砂三・四・五丁目地区が不燃化特区となっており「燃えない・燃え広がらないまち」となるよう、重点的・集中的に事業を進めてまいりました。約2,000軒を戸別訪問し、全所帯に安全・安心なまちづくりを進めるために、不燃化特区を活用して、ぜひご協力くださいということで歩きました。古い家は建て替えるために、その補助金を区が出します。それから空き地になっているところは、それなりにまた綺麗にしなければいけないし、やっています。

地域の方々にまちづくり協議会を設置していただき、地域の防災や居住環境の向上のために、不燃化特区の将来像である「まちづくり方針」などについて、住民視点で検討していただき、区へ提案していただこうとしています。その地域に住んでいる方、あるいはその地域で働いている方、そして土地や建物を所有する方、そのような方々にお集まりいただきました。今後、今年度中に会議を2回ほどやって「まちづくり方針」を提案してもらいますが、公募区民を中心に委嘱した組織は、区内で他に例がありません。このようなことは大体、学者や行政でいろいろな計画を立てて方針を作ってしまうのですが、今回はそうではなく、住民の方が主体でやろうということで、他では例がないと思いますが「まちづくり方針」を住民自身でつくるということでスタートしました。

4 その他の質疑応答(築地市場の豊洲移転問題について)

  • (1)小池都知事による移転時期の表明への受け止めについて
    【区長】
    私は、もう少しスピード感を上げるべきだとと思います。1年後か2年後か、業界の方も地域の方も、どちらということがいつわかるのか。そのような意味では、私はもう少し早く決断してほしいと思います。
  •   当然、専門家会議や技術会議の先生方の話を聞いて、このような手立てをしなければいけません。いろいろなことが出てきてしまったら、工事期間あるいは修繕期間など手当てをする時間がかなり必要になってしまう。そのあたりのことが見えないから、1年あるいはアセスがあれば2年という話だと思います。区側の思いや、豊洲の方々の思い、あるいは業界の方々の思いは、もっと早くしてほしいのです。早く専門家会議で結論を出して、どのような手を加えれば豊洲市場が使えるのか。その工事を早くやってほしいということです。
  •  
  • (2)千客万来施設と豊洲ぐるり公園について
    【区長】
    千客万来施設は、現在止まっているわけではなく、地下の土壌の問題をどうするかということがいろいろと騒がれているので、設計をするなかで、地下に駐車場を造るということと、隣の空き地を臨時駐車場で使うことで話が進んでいます。ただ、時期がはっきりしないから、事業者は工事を始められないわけです。例えば、来年の何月には市場がオープンしますと言えれば、それに合わせて工事も進むと思います。ところが、それが見えない中で工事だけ進めて市場が来ませんでしたとか、また2年延びましたとかでは事業者としては不安でしょうから、そのあたりの問題だと思います。方向性が見えれば工事が動き出すと思います。
  •   豊洲ぐるり公園ですが、市場の開場とともにオープンということで進めてきて、こんな事態になってしまったので、現在止めています。ですが、豊洲の方々の声を聞いていると、公園の大部分は完成し、東電堀のスロープもでき、カヌー乗り場もできているのに、放っておいていいのか私自身が思っています。有効に活用しないと都民ファーストにはならない。となると、市場は別として公園を早期にオープンさせて、みなさんに楽しんでもらうのが本来の都民ファーストではないかと私は思っていますが、東京都との協議ですから、なかなか難しいです。

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政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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