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更新日:2017年1月19日

定例記者会見 平成28年7月12日分

1 介護予防事業の拡充・強化について

区では、いわゆる団塊の世代の方が75歳以上の後期高齢者になる2025年に向けて、高齢者のみなさんが、住みなれた地域で出来る限り元気に暮らし続けられるよう、介護予防事業を拡充・強化します。
一つ目は「江東マスターズフィットネス」で、区内にかなりの数がある民間スポーツクラブの体験利用を通じて、運動の習慣化を支援するものです。高齢者がどんどん増えて、団塊の世代が75歳以上になるのは間もなくです。現在、すでに江東区の高齢化率は20パーセントを超えてしまいました。高齢者の方がいつまでも元気で住みなれたこの地域でお過ごしいただくということは、誰もが願うところであります。そのために高齢者の健康維持をしっかり支援していこうと、スポーツクラブは通う時間を自分の好きなときに行けるものですから、それに合わせたライフスタイルを高齢者の方にとってもらいたいと思っています。スポーツクラブにはマシンとかプールとかいろいろありますので、そこを自由に体験していただこうと思います。
利用対象者は65歳以上の高齢者、介護保険の認定を受けていない方です。体験利用は、概ね1か月間、全4回、自己負担は2,000円です。
二つ目は「元気アップトレーニング」で、3か月の短期集中で生活機能の改善を目指す通所型事業です。指導するスタッフは、理学療法士または作業療法士です。対象者は、介護保険の要介護認定で要支援1・要支援2に相当する方です。トレーニングの内容は、運動・口腔・栄養の複合プログラムとなっており、3か月後には「要支援」の状態を改善していただくことが目標になります。
利用にあたっては、ケアマネジメントで判断するため、まずは長寿サポートセンターに相談が必要となります。ぜひ、多くのみなさんがこうした運動を通じ、健康維持・改善につなげていただきたいと思います。

民間スポーツクラブで運動を行う「江東マスターズフィットネス」(イメージ)

民間スポーツクラブで運動を行う「江東マスターズフィットネス」(イメージ)

質疑応答

  • (1)「江東マスターズフィットネス」の今後の展開、対象人数について
    【区長】
    区のスポーツセンターや高齢者施設では、いろいろな講座を開いています。それは曜日や日にちが決まっています。そこへ通ってくださいということは、いろいろなところでやっています。ところが、生活の環境の違いにより、その時間に合わせられない方がたくさんいらっしゃるので、スポーツクラブなら一年中、朝から晩までやっていますので、自由に好きな時間に通えるということで新しい方法を考えました。
    対象人数は約540人です。その枠でスタートします。具合の悪い人は無理なので、ある程度の健康な身体の丈夫な人に健康維持してもらいたい。健康寿命を延ばしてもらいたいです。
    習慣づけて、その期間が終われば、ご自身で継続してもらうように続けてほしいと思っています。区で補助しますが、ずっとその人のためにやるわけにはいかないので、一定期間はやるけれども、そのあとはご自身で時々フィットネスに通っていただければと思っています。

2 中学生海外短期留学事業について

区では、海外短期留学させる事業を昭和62年から実施しており、今年度は記念すべき第30回目となります。これまでにトータルで1,128人の中学生が短期留学に行っています。行き先はカナダですが、江東区と以前から姉妹提携を結んでいるサレー市へ表敬訪問を行ったり、周辺の大学で勉強したり、またホームステイでいろいろな体験をしていきます。バンクーバーの北西あたりですが、今年も39人の中学生が海外に短期留学に行きます。
中学生のときに海外に行くことは本当に良い経験だろうと私は思っています。海外短期留学に行った生徒たちを見ていると、非常に優秀でやる気があって、みんなで英語を通じて勉強をして帰ってくるわけですが、のちに短期留学に行った生徒たちは優秀な大学に通ったり、語学を必要とする職場で働いたり、いろいろなところで活躍してくれています。海外で働いている方もいるようです。この留学生の中から、区の中学校の教員に2人なっています。自身の経験を活かして、こどもたちの指導をしています。この事業について、私は大変素晴らしい事業だと思っています。
今年は30周年ということで、11月13日には30周年記念の同窓会を開催して、海外留学した人がその後どうなったか記念誌を発行して、その後のこどもたちの成長を見たいと思いますし、留学生同士が旧交を温めてもらえたら良いなと思います。これからオリンピック・パラリンピックがあるので、海外短期留学をして、語学をしっかりと勉強したこどもたちが4年後には東京オリンピック・パラリンピックでボランティアとして通訳や案内とか、いろいろなことでまた力を貸していただけたらありがたいと思っています。
さらに、今回、区内にあるキッザニア東京の協力で、カナダでソーラン節を留学生が踊るときに着る法被をプレゼントしていただきます。

3 KOTOハッピー子育てトレーニング事業について

現在、育児不安を抱える保護者の方は大変増えていて、それが虐待につながります。江東区も少しずつですが虐待の件数が増えてきていまして、何とか虐待を食い止めるために様々なことをやっています。今回「KOTOハッピー子育てトレーニング講座(愛称:はぴトレ)」を、9月より開催いたします。
この講座は、3歳~未就学児、学校に上がるまでのこどもをもつ家庭を対象とし、少人数制のグループワーク形式で1クール7回にわたり開催します。こどもの上手なほめ方・しかり方等をロールプレイで学び、家庭で実践することにより、効果的に子育てスキルを修得することができます。9月以降、深川北・大島・豊洲・南砂の4か所の子ども家庭支援センターで開催する予定です。
各区立保育園の保育士など、区の子育て支援・保育事業に関わる職員を対象とした、同講座のトレーナー養成講座を6月に開催しました。これは、職員が日常業務内で、保護者にこどもとのより良いコミュニケーションの取り方を教えるとともに、職場内でスキルを広めることで、職場内、ひいては区全体で子育て支援・保育事業のレベルアップを図ることを目的としております。また、将来的には、講師の派遣を外部委託しないで職員の中から講師を派遣できる体制を構築していきたいと思っています。区内のどの家庭でも幸せな子育てを実現できるよう、児童虐待の予防強化に取り組んでいきたいと思っています。

KOTOハッピー子育てトレーニング講座(トレーナー養成講座)

KOTOハッピー子育てトレーニング講座(トレーナー養成講座)

4 小学校特別支援教室での巡回指導の開始について

現在、小学校の通常の学級に在籍する発達障害の児童の一部は、自分が通学している学校でない他の学校の通級指導学級に通って、特別な指導を受けています。発達障害の児童は全ての小学校に在籍しているので、在籍校で指導が受けられるように、段階的に特別支援教室を設置し、教員がその児童がいる学校に巡回し指導する巡回指導に移行していきます。これまでは自分が通っている学校からこどもたちが行っていましたが、そのこどもたちが今度からは自分たちで行かないで、自分が通っている学校で指導を受けられることになります。
その第一歩として、今年4月からは豊洲西小学校を拠点校として、区域の他の5校にも特別支援教室を設置し、在籍校で指導が受けられるように巡回指導を開始しました。巡回指導教員を配置する学校を拠点校、指導を受ける児童が在籍する学校を巡回校と呼び、巡回指導教員は拠点校から担当する巡回校を訪問し、指導を行います。平成29年度には豊洲北小学校はじめ4校を、平成30年度には東川小学校はじめ5校を拠点校として特別支援教室を整備するとともに、全小学校において巡回指導を展開し、指導を充実させていきます。
現在、どの学校にも発達障害のお子さんがおり、その人数も年々増えてきています。どの子もみんないい子にしたい、元気に明るく健全に育てたいという想いから、先生が小学校を巡回することに変わるということです。

質疑応答

  • (1)独自性、対象児童数について
    【区長】
    これは全都的に東京都が先頭に立ってやっている事業で、区も一緒にやっています。
    対象児童は、平成26年度が138人、27年度が158人、28年度が180人で、年々増えてきています。1つの拠点校で大体20人前後を想定しております。

5 その他の質疑応答(児童相談所の移管について)

  • (1)区の方針について
    【区長】
    特別区長会でも、1.すぐやろう、2.ある程度の時間をかけてじっくりやろう、3.やらない、の3つでアンケートをとりました。江東区は、2.ある程度の時間をかけてじっくりやろう、という考え方です。区が独自に力を出してやろうと区長会も動いていたのですが、決して反対はしておりませんけれども、しっかりと時間をかけて他区と連携をとってやっていかないとできない状況です。拙速にやって、上手くいかなかったでは許されません。こどもの命に関わる問題ですので、私は早く早くというのはどうかなと思います。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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