ここから本文です。

更新日:2017年1月19日

定例記者会見 平成27年8月4日分

1.江東区出身選手のパラカヌー世界選手権大会出場について

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まであと5年となりました。オリンピックは、現在8競技が区内で行われる予定です。
ロンドンオリンピックでは、パラリンピックもオリンピックと同様に、多くの観客で盛り上がりました。やはり、日本も、東京もパラリンピックをいかに盛り上げるかということに、これから相当力を入れていかないといけないと思っております。
これまで、江東区では水彩都市ということでセーリング部、カヌー部などを立ち上げてまいりました。そうした活動の中で、カヌー部で活躍していました瀬立モニカ(せりゅう)さんという高校生が、怪我をしてしまい車いす生活になってしまいました。非常につらい思いをしていた彼女を、パラリンピックを目指すように、みんなで盛り上げておりました。
今年3月に香川県で行われた海外派遣選手選考会で、女子は瀬立モニカさん、男子は、区の土木部の職員である諏訪正晃さんの2人が優勝し、8月19日からイタリア・ミラノで開催されるパラカヌー世界選手権大会に出場することになりました。8月13日に出発します。
この2人が、東京パラリンピック大会でメダルが獲れるように、区をあげて応援をしているところです。
2人ともパラカヌーを始めてまだ1年程度ですから、そんな急に上手くなるわけはないのですが、外国の体力のある方々と競ってどうなるか。タイム的には、瀬立モニカさんは世界6位の方と同じぐらいのタイムを持っているそうですので、なんとか6位入賞を果たして、リオのパラリンピックに出られたらいいなと思います。
区民の方々も非常に多くの人が応援をしてくれまして、派遣費用を募金したところ、あっという間に目標額を達成できたようです。みんなが障がい者である2人を一生懸命、応援してくれるという区民の皆さんの暖かい気持ちを感じることができ、とても嬉しいです。やはり、障がいのある方も夢を持って、夢の実現に立ち向かうということが、多くの人に感動を与えて、障がい者も元気に暮らせる。そういう江東区をつくりたいと思っております。

瀬立モニカ選手と諏訪正晃選手

瀬立モニカ選手と諏訪正晃選手

2.江東図書館 戦後70年企画について

""

今年、戦後70年を迎えて、江東区では3月10日に東京大空襲被災70周年平和のつどいを行いました。
江東図書館の3階には現在、学童集団疎開資料室がございます。そこに戦争・疎開関連の資料をたくさん展示しています。今回は70周年ということで、これらの資料を各図書館で巡回展示します。
また、江東図書館では、終戦の日である8月15日(土曜日)に、午後2時から、東京大空襲をテーマにしたアニメ映画の上映、実際の体験者である「かたりべ」による学童集団疎開や大空襲のお話し、視覚障がい者の方に対面朗読などを行っている音訳者による疎開先の子にあてた親からの絵手紙と戦争に関するお話しの朗読会を「戦後70年特別企画」として実施することにしました。
昭和20年3月10日の東京大空襲の時は、私もちょうど1歳で、母親の背中におぶわれて火の中を逃げて、おぶり半纏が真っ黒になっていたので、母親は、安全なところについて抱きかかえたら死んでいると思ったら生きていた。スースーと眠っていたという話を母親から何回も聞かされて育ってきました。私もそういった意味では空襲体験者。実際には、1歳ですから記憶はありませんが、それでも、そういう体験をした一人として、「戦争は絶対に起こしてはいけない」そういう強い思いを、改めてみんなで確認していきたいと思っております。

3.江東区アダプトプログラムの支援拡充について

区は、区民がボランティアで行う地域の清掃活動に対する支援策として「江東区アダプトプログラム事業」を展開しています。
「アダプト」とは英語で「養子にする」という意味で、この事業は、区民の方々が、区道、区立公園等の公共スペースを我が子を想うような愛情を持って定期的に清掃するボランティア活動に対し、区が支援するものです。
支援の内容は、ごみを拾うための火ばさみの貸与やごみ袋の提供、区ホームページを利用した活動団体の紹介、美化活動に関する相談などです。
この事業は、平成14年10月に、週に1回程度の清掃活動を実施している団体に対し区が支援を行う事業として「わがまち江東きれいに活動」をスタートさせました。その後、平成18年4月に、月に1回程度の活動でも参加することができるプログラムも加えました。スタート時は22団体でしたが、昨年度末には115団体が登録し、活動を行っています。
その中で、「年に数回程度なら活動できる」とか、「先ずは年に数回程度の活動から始めたい」などのご意見をいただくことがありました。このような意見に応え、誰もがボランティア活動に参加できるようにすることで「わがまち」が好きになり、誇りに思えるきっかけになるのではと考え、この4月から、年に2、3回程度の活動でも参加できる「わがまち江東・私もアダプト」をスタートさせました。すでに3団体が登録し、活動しています。
5年後の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、世界中から多くの方を迎えることになります。ボランティアによる美化活動の輪を広げ「なんてきれいなまちなのだろう」と思ってもらえるような「世界に誇れるまち、江東区」を目指してまいります。

4.その他質疑応答

  1. 江東区出身のパラカヌー選手について、期待やこれからの課題などについて
    【区長】
    期待というのは、いい成績をとってもらいたいですね。やはりどんな競技でもそうだと思うのですが、国内だけで一生懸命やっていてもなかなか強くなりません。だから海外派遣などで国外に出ていかないと強い選手は育たないと思います。ただ、そのためには大変な経費が掛かります。その経費を区民の方々の募金などで、今後どこまで賄っていけるか。もし来年、リオのパラリンピックに出場となればまた大変経費が掛かります。ましてやこの5年間、これを続けていくというのは、大変なことです。ですから、そうした支援の輪を広げて行くということが一つ。
    それから、現在2人の選手がおりますが、これを障がい者の方にもっと声を掛けて、選手の層を厚くしていきたい。健常者のカヌーについてはたくさんの方が参加するようになって、江東区の運河ではあちこちでカヌーを漕いでいます。深川の門前仲町の黒船橋のところにカヌー乗り場を作りました。そして、深川カヌー倶楽部が誕生しました。区内にカヌーを愛好する人が増えてくることによって障がいがある方も参加してくれる雰囲気を作っていかなければいけないと思います。
  2. 豊洲新市場と千客万来施設の同時開場について
    【区長】
    これは東京都の大きな責任だと思います。議会の一部には、同時開設が約束なのだから、市場の開設も遅らせろという主張をされる議員さんもおりました。だから多少遅れてもできるだけ早くオープンさせて欲しいと都に申し上げております。
  3. 地下鉄8号線(豊洲―住吉間)の整備について
    【区長】
    東西線の日本一の混雑率、南北交通の強化等を考えると、8号線は当然優先すべき路線だと思っています。それを東京都は、しっかり把握してくれたということで大変ありがたく思っております。これから交通政策審議会があります。先だって、東京都はヒアリングに行ったようですが、ここでどのような結論がだされるのか、これから後の一年、今年度中が一つの山場だと思っております。東京メトロは、新線を作らないという方針を立てておりますが、公共交通を賄う企業として、社会的使命や責任等を考えれば、私は新線を作らないという方針は、見直す時が来ているのだろうと思います。早く実施を決めてほしいと思います。
  4. 養蜂事業「江東区ハニービー・プロジェクト」の今後の展開について
    【区長】
    おかげさまで、おいしいハチミツができたので、あっという間に売り切れてしまいました。今また採取していますが、これからは地域の方々のボランティアさんの協力を仰ぎながら、やっていきたいと思います。また、現状では、何百キロも採れるわけではないので、これは当然もっと採れるようにしていかなければいけないと思っております。
    区役所の蜂たちは木場公園あたりに飛んでいるようでして、今後豊洲でやれば、豊洲にも緑はいっぱいありますから、相当蜂蜜いっぱい集めてくれると思います。
    銀座の屋上で蜂蜜が1トン採れるようです。だから緑の多い江東区ならばもっととれると思います。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?