地下鉄8・11号線の延伸
延伸構想の概要
地下鉄8号線(有楽町線)豊洲~亀有、地下鉄11号線(半蔵門線)押上~松戸を延伸する構想です。
国の都市交通審議会答申第15号(昭和47年)において、地下鉄8号線は亀有まで、地下鉄11号線は深川扇橋までが答申されました。その後、国の運輸政策審議会答申第7号(昭和60年)では、地下鉄8号線は亀有以北の武蔵野線方面まで、地下鉄11号線は松戸市までが答申されています。さらに、平成12年の運輸政策審議会答申第18号では、地下鉄8号線は野田市まで、地下鉄11号線は松戸市までが目標年次までに整備着手することが適当な路線と位置付けられています。
沿線自治体である葛飾区、墨田区、江東区、松戸市は、昭和61年12月に「地下鉄8・11号線促進連絡協議会」を設置し、調査研究等を進めています。
地下鉄8・11号線促進連絡協議会では、平成19・20年度の調査結果を踏まえ、平成21年7月の協議会において、3区1市の首長間で「第1段階として地下鉄8号線の豊洲~住吉間の延伸を事業化すること」等を確認しています。
その後、令和4年3月に地下鉄8号線の豊洲~住吉間の鉄道事業許可がなされ、令和4年5月の協議会において、協議会における今後の方針を以下のとおり確認しました。
- 第1段階(豊洲~住吉間)に続き、第2段階(押上~亀有間、押上~松戸間)においても、第1段階の整備を踏まえた需要予測や導入空間・駅位置などの路線計画の精査、事業主体を含めた事業計画の検討を積極的に進め、早期の事業化を目指す。
- 第1段階(豊洲~住吉間)が着実に整備されるように、事業の進捗を注視し、必要に応じて国・東京都・東京メトロへの働きかけ等を行う。
地下鉄8号線延伸(豊洲~住吉間)の詳細については下記ページをご覧ください。
国の交通政策審議会答申第198号における位置付け
国の交通政策審議会答申「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」(平成28年4月)において、地下鉄8号線(豊洲~住吉)は「国際区競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」に位置付けられました。また地下鉄8号線(押上~野田市)、地下鉄11号線(押上~松戸)は「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」に位置付けられています。以下に答申に示された意義と課題を記載します。
詳細については、下記ページをご覧ください。
地下鉄8号線の延伸(押上~野田市)
位置付け
- 地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト
意義
- 都区部北東部、埼玉県東部及び千葉県北西部と都心部とのアクセス利便性の向上を期待
課題
- 事業性に課題があり、複数の都県を跨る路線であるため、関係地方公共団体等が協調して事業性の確保に必要な沿線開発の取組等を進めた上で、事業主体を含めた事業計画について十分な検討が行われることを期待。
- なお、茨城県が、東京の都市機能のバックアップ等の観点から、東京都心と近隣地域(茨城県西・南部地域)とのアクセスを改善する道路・道路網の強化策として、更なる延伸について検討している。
地下鉄11号線の延伸(押上~四ツ木~松戸)
位置付け
- 地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト
意義
- 都区部北東部及び千葉県北西部と都心部とのアクセス利便性の向上を期待
課題
- 事業性に課題があり、東京都と千葉県に跨がる路線であるため、関係地方公共団体等が協調して事業性の確保に必要な需要の創出に繋がる沿線開発の取組等を進めた上で、事業主体を含めた事業計画について十分な検討が行われることを期待。
東京都「広域交通ネットワーク計画について」における位置付け
東京都が平成27年7月に公表した「広域交通ネットワーク計画について」において、地下鉄8号線(豊洲~住吉)は「整備について優先的に検討すべき路線」と位置付けられました。また地下鉄8号線(押上~野田市)、地下鉄11号線(押上~松戸)は「整備について検討すべき路線」に位置付けられています。
関連ドキュメント
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