木場の木遣・木場の木遣念仏
江東区登録無形民俗文化財(民俗芸能)/東京都指定無形民俗文化財(民俗芸能)
木場の木遣
木場の木遣(きやり)は、起源が定かではありませんが、江戸時代より木場で働く川並衆が、材木を井桁状に積み重ねていく「桟取り」など複数人での作業の際に、息を合わせるための労働歌として歌われました。木遣は音頭をとる「呼び」とこれに大勢で合わせる「受け」による掛け合いで繰り返されます。
(演目)
君が代・大木遣・合木遣・手古・初春・若松様・春駒・萬代の寿・千穐萬歳・祝いの手締め 他
江東区登録無形民俗文化財(風俗慣習)
木場の木遣念仏
木場の木遣念仏は、いつ頃成立したものか不明ですが、富岡八幡宮別当永代寺の住職が、檀家の人々に広めたといわれています。戦前までは、木場の川並・船頭・材木問屋の間に永代講と呼ばれる講仲間があり、仲間の家に不幸があったときに大数珠を手繰りながら念仏を唱える百万遍念仏を行っていました。永代講は戦前になくなりましたが、現在も木場木遣保存会がお念仏と称してこれを伝承しています。
木遣念仏は、音頭1人、木魚を叩き算木を操る人(「坊さん」と呼ばれる)1人、大数珠を回す人十数人で行われます。この念仏の特徴は、道具として木魚が用いられていること、木遣の節が入っていることなどです。
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