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更新日:2022年1月31日
江東区においては、堤防や防潮堤を越えるほどの大きな津波に襲われる可能性は極めて低いと考えられます。ただし、万が一の事態に備え、強い揺れや、弱くても長い揺れの地震に遭遇した場合や、東京湾内湾に大津波警報・津波警報が発表された場合は、直ちに沿岸部や河川から離れ、内陸部や堅牢な建物(公共施設や一時避難施設(※))の3階以上の可能な限り上階へ避難するようお願いします。
※東京湾内湾に大津波警報が発表されている間、区内数箇所に開放されます。詳細は、ページ下部のリンクより関連ページをご覧下さい。
平成24年4月に東京都防災会議より公表された「首都直下地震等による東京の被害想定」において、今後発生が想定される地震の中から海域内あるいは海域に近接するものが抽出され、それぞれ津波の高さが算出されています。これによると、江東区においては、元禄型関東地震(1703年の元禄関東地震をモデルに想定したマグニチュード8.2の地震)による津波が最大の高さとなり、その高さは最大約1.58m(満潮時に津波が発生するという想定で、最大潮位T.P.+2.55m程度(※))と算出されています。
また、同会議においては、発生の切迫性が指摘されている首都直下地震のうち東京湾北部地震を想定し、津波の高さを算出しています。これによると、江東区における最大の津波の高さは、最大約78cm(満潮時に津波が発生するという想定で、最大潮位T.P.+1.75m程度(※))とされています。
これに対し、東京湾内湾のうち江東区にかかる防潮堤の高さはT.P.+4.47m~+6.87mとなっており、想定しているあらゆる津波の高さを上回っています。
※T.P.:東京湾平均海面(海抜)
荒川の堤防は、台風による最も大きな波に耐えられる高さを想定して築かれており、堤防の高さはT.P.+6.87mとなっています。これは最大の想定である元禄型関東地震に伴う津波の高さを大きく上回るため、津波が堤防を越える可能性は極めて低いと考えられます。
隅田川流域においても、護岸の計画天端高(最高の高さ)はT.P.+5.17mとなっており、護岸の高さは想定される最大の津波の高さを大きく上回ることから、護岸を越える可能性は極めて低いと考えられます。
大地震発生などの非常時においては、区内の水門を閉鎖することにより、荒川・隅田川からの影響を遮断し、津波の流入を防ぎます。
東京湾は外洋からの入り口が狭く、中で広がっている形状であることから、外からの津波が湾内に進むにつれて増幅するような現象は起こりにくいと分析されています。また、東京湾及び河川流域において、高潮対策として防潮堤や水門、陸こうなどが整備されていることから、江東区内に大きな津波が押し寄せて来る可能性は極めて低いと考えられます。
しかしながら、自然災害は人智の範囲を超えて、思わぬところに被害を及ぼす可能性があることも否定できません。
区民の皆様におかれましては、地震が発生した場合は、気象庁による津波に関する警報(大津波警報・津波警報・津波注意報)の発表状況や区の防災無線から流れる放送などに注意してください。
強い揺れや、弱くても長い揺れの地震に遭遇した場合や、東京湾内湾において大津波警報・津波警報が発表された場合は、直ちに沿岸部や河川から離れ、内陸部や堅牢な建物(公共施設や一時避難施設)の3階以上の可能な限り上階へ避難するようお願いします。
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