宇田川家文書(うだがわけもんじょ)・427点
宇田川家文書
東砂にある宇田川家から寄贈された文書群です。文書群の大半は明治~昭和初期の文書ですが、慶応年間(1865~1868)の文書が2点あります。宇田川家は、江戸時代以来の旧家で、八郎右衛門新田における有力農民であったと思われます。寄贈者の祖父啓輔氏は砂村村長、砂町町長などを勤め、寄贈者の曽祖父安太郎氏は砂村養魚株式会社の起業に関わるなど、両名とも地域社会の中心的人物であったことがうかがわれます。
宇田川家は、近代になって養魚業や煉瓦製造業などを営んでいました。養魚業では、川魚の養殖のほか、海苔の養殖も行っていました。また、明治42年(1909)刊行の『工場通覧』には「宇田川煉瓦部」という工場がみられ、持主は安太郎氏、創業年は明治38年(1905)、職工数は男10・女5の記載があります。宇田川家文書のなかには、砂村養魚株式会社や砂村煉化石製造株式会社の設立・経営に関する史料が含まれており、近代の地域の有力者の会社経営の一端をうかがうことができます。
また、啓輔氏が砂村村長・砂町町長を勤めていたことから、砂町地域の行政に関する史料が含まれているほか、同氏が東京府会議員・東京市会議員を勤めていたことから、東京府・東京市の行政に関連する史料も含まれています。
郵便番号 |
135-8383 |
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住所 |
東陽4-11-28 |
地区 |
深川 |
所在地(所有者) |
江東区 |
登録年月日 |
2016年4月1日 |
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