絹本着色釈迦十六善神像
絹本着色釈迦十六善神像
釈迦十六善神像は、鎮護国家・除災招福のため宮中や諸大寺において行われた「大般若経」(だいはんにゃきょう)を転読する大般若会の本尊として祀られ、仏画としては基本的なものといえます。画像は、蓮座に坐る釈迦如来を中心に、その左右に獅子に乗る文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と白象に乗る普賢菩薩(ふげんぼさつ)、法涌菩薩(ほういうぼさつ)と常啼菩薩(じょうでいぼさつ)、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)と鬼神形の深沙大将(しんじゃたいしょう)を対にして並べ、その外側に十六善神を二分して配置しています。十六善神とは、「大般若経」およびその経の受持者を保護する十六種の神たちです。
本像は、力強い描き方、仏神の大振りな造形や動的な姿態などからもなどから桃山時代後期から江戸時代初期のものと推定されます。中世にまでさかのもる作例がほとんど見られない区にあって貴重な作品といえます。
郵便番号 | 135-0004 |
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住所 | 森下2-22-9 |
地区 | 深川 |
所在地(所有者) | 長慶寺 |
登録年月日 | 1994年3月23日/1998年3月30日区指定 |
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