中学生期のこどもたち 第3回
授業参観に来ないで
中学生になると授業参観を嫌がるこどもが増えてきます。思春期のこどもたちはどんな気持ちでいるのでしょう。
親を友達に見られたくない
親の容姿が気になる年頃ということもあるのでしょう。周りの親と比べて、太っている・やせている、若い・年をとっている、服装やメイクが派手・地味、またはよくおしゃべりしているのが目立っているなどと、こどもが思っているのかもしれません。親のことを嫌っているわけではないですが、友達から親のことをいろいろ言われるのは思春期のこどもにはきついのかもしれませんね。
親に自分を見られたくない
こどもも学校や塾など家以外にいろいろなコミュニティを作っています。学校という別のコミュニティにいるのに、親に入ってきてほしくない気持ちがあるのかもしれません。また、こどもでも、学校での顔と家での顔を使い分けていたりします。家とは違う顔を親に見られるのは恥ずかしいという気持ちもあるでしょう。社会性を身につけていく成長過程では自然な感覚でもあります。
気をつける点
学校で友達とうまくやれていない、勉強についていけていない等の事情があり、そんな自分を親に見せたくない場合もあります。からかわれたり、いじめられているから心配をかけたくない、という場合はもっと深刻です。普段の様子とあわせて、「来ないで」と言ったときの表情や態度に注意を払ってみてください。
どんな対応をしたらいい?
授業参観に来ないでと言われたら、理由を聞いて話し合ってみましょう。話してくれたときには頭ごなしに否定はせず、妥協案を一緒に考えてみるのもいいでしょう。「廊下から見るだけにする」「話しかけずに帰る」と親子で決めたり、「授業やクラスの雰囲気を見てみたい」と親の気持ちを素直に伝えてみるのもいいかもしれません。こどもの理由に納得がいけば、行かない選択肢もありでしょう。話し合う中で、親は味方であること、困ったときはいつでも相談してほしいことを伝えてあげてください。
【問合先】地域教育課社会教育担当 電話:3647-9676、Fax:3647-9274
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