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更新日:2017年1月19日

区長と話そう!こうと~く 平成26年10月9日実施

  • 日時
    平成26年10月9日(木曜日)14時35分~15時30分
  • 場所
    第三大島小学校 視聴覚室
  • 参加者(所属校/担当教科)
    田里 洋美さん(第三大島小学校/国語・算数・体育)
    園上 裕子さん(第三大島小学校/国語・算数)
    片岡 佳子さん(第三大島小学校/国語・算数)
    早川 朋子さん(第三大島小学校/国語・算数)
    湯野川 まり子さん(東砂小学校/算数)
    伊藤 清一郎さん(東砂小学校/体育)
    田中 志乃さん(南砂中学校/数学)
  • テーマ
    学びスタンダード強化講師について
  • 区側出席者
    区長、政策経営部長、学校支援課長、広報広聴課長
  • 概要
    以下のとおり

学びスタンダード強化講師の皆さんに参加していただきました

学びスタンダード強化講師の皆さんに参加していただきました

1 区長あいさつ

【区長】
私はですね、区長になって一番大事なことはなにか。環境とか福祉とかまちづくりとか、いろんな区政や区の仕事っていうのは沢山あるわけですけども、その中でも一番大事なのは教育だと思っております。「こどもたちをしっかりと育てる」。これが我々大人の、また社会の一番大きな仕事だと思っているんですよ。そのために江東区のこどもたちの教育のレベルを上げたい。あるいは体力をつけさせたい。そういったことで「こうとう学びスタンダード」というのを去年から進めておりまして、その強化講師に皆さんなっていただきました。そうしたことで今日は皆さんからいろいろお話しを聞かせていただきたいなぁというふうに思ってましてね。どうぞ気楽に遠慮なく、思ったことをおっしゃっていただいて結構ですから。よろしくお願いいたします。

2 学びスタンダード強化講師になろうと思ったきっかけ

【区長】
学びスタンダードの強化講師には、どういう思いからなろうと思われたんですか?まず、皆さんにいろいろと一人ずつ聞きたいなぁと思って。
【田里さん】
先にもう講師をされている方からの誘いもあって、こどもが私もものすごく好きですし持ってる免許も活かせたらと思って、少しでも力になれたらいいなと思って志願させていただきました。
【園上さん】
私もこどもが好きで。あと、こどもは勉強がわかるようになったり自信がついたりすると更に学校が好きになると思って、少しでもお役に立てればと思いまして応募しました。
【片岡さん】
子育ても終わり一段落して、自分の時間が持てるようになって。で、そんな時に先にされてる田里先生からお誘いいただいてやってみようかなぁって思って志望しました。
【早川さん】
私も皆さんと同じで、こどもが好きですのでこどもたちと一緒に過ごせるっていうことと、二人のこどもを育てました経験がありますのでその経験を活かしてお仕事ができるのではないかと思いまして志願いたしました。
【田中さん】
区内の小学校に息子も通っておりますし、「教育に関わりながら子育てをしたい」という思いもありまして。そして、免許を活かした仕事ができればと思いまして応募させていただきました。
【伊藤さん】
私は中学校で保健体育の教員を務めていたんですが、定年退職後に東砂小学校で1年間ボランティアでお世話になっておりました。その折に校長先生から「スタンダード講師というのがあるんだけども、一度、体育の授業をやってみないか」というふうなお話しをいただきまして。「小学生にも是非教えてみたいなぁ」と思いまして、また教壇に立たせていただいております。
【湯野川さん】
私は退職前の3年間、算数少人数の担当で3年生から6年生までの算数を教えていました。その経験を活かせたらなぁと思いました。
【区長】
大学を卒業して先生になったばかりの若い先生も今は多いんですよね。皆さんの経験で、そういう若い先生たちも上手くご指導いただけるっていう面もあるのかもしれないね。こどもたちだけじゃなくて、先生もいいお手本になるんじゃないかと思うんですけども。

3 「こうとう学びスタンダード」の取り組みについて

【区長】
「こうとう学びスタンダード」というのは、他の区ではここまでやってるところはまだ無いはずなんですよ。この取り組みについてはどういうふうに思われます?
【田中さん】
基本的な内容ばかりなんですが、これから社会に送り出すこどもたちの人間形成の基本になる部分だと思いますのでとても有効だと感じています。
【伊藤さん】
児童・保護者・先生方も教える内容がとっても具体的になっております。そういう点で非常にすぐれた取り組みだなと思います。ちょっと違った視点から学び方スタンダードについて申しますと、小学校へ上がる前の幼稚園や保育園の先生方がとっても参考にしながらですね、保育活動に当たってらっしゃる現実も見ておりますので、「幼保小の連携」という意味からも学びスタンダードとてもよいものだなぁというふうに感じております。
【湯野川さん】
教師は「ここは確実に!」っていうところを意識して指導することができますし、またこどもたちも「はっ。ここは確実に!っていうところなんだなぁ」っていうことを意識して学ぶことができると思います。
【田里さん】
忘れ物だったり授業中の姿勢だったりとかっていうことのすごくよい取り組みであるにも関わらず、やっぱり家庭の方でもまだちょっと周知が行き届かないところがあったりするのかなぁと思いまして。学校で活かすためにも、ご家庭の協力もいただけると更によくなっていくんじゃないかなぁということは中に入って感じているところです。
【区長】
そうなんですよ。やっぱりね、学校でいくら一生懸命に先生たちががんばってくれてもね。家庭がね、一生懸命にならないとやはりこどもよくなんないですよね。例えば、「名前呼ばれたら『はい!』って返事しようね」って言ってもね。「それは学校だけでいいんだ」と思っちゃう子もいるわけ。家の中でもそうなんだ。そんなことを大人になってから、大きくなってから身につけようと思ってもダメなんで。小さいうちからもう自然と身についてればね。そういう生きる力っていうのを持って社会人になっていけるんじゃないかと思うんですけどねぇ。
【園上さん】
私は今、こどもが保育園に通っていまして、学び方スタンダードの目標を見てみると、「あぁ。こーゆーこと、やっぱり、小学校に上がるまでに身につけさせておくと少しでも楽だろうなぁ」っていうふうに日々実感してやっております。あとは、学び方スタンダードの目標がすごくわかりやすくて、学校の玄関や教室の一番目立つところにも貼ってあるのでこどもにも先生方にも保護者の方にもよく伝わると思っております。
【片岡さん】
実際に学校に入ってみてみると鉛筆がちゃんと削れてなかったり。ちょっとした学習に対する姿勢とか話が聞けなかったり返事をするとか挨拶もそうですし。低学年、特に1年生とかのうちに、「学校にはちゃんと鉛筆を削っていく」とか。「忘れ物をしない」とか。そういうことをご家庭で手厚く見守って習慣づけるようにできたらいいんじゃないかなぁと思います。
【早川さん】
「どの子も伸ばし育てる」という主旨のもとに、学び方の基本的なことを網羅(もうら)されてるのはすごくとってもいいことだと思います。学力の向上のためにもやはりそういう基本的な姿勢がまず一番だと思いますので。学力向上にもつながる、とてもいいことだと思ってます。
【区長】
最初に「学び方スタンダード」でいろいろ書いてね。「名前を呼ばれたら返事をしましょう」とか、「忘れ物をしないように」とか。そうするとですね、僕なんかが町のいろんなところへ行ってますとね。「当たり前だろあんなの!」って年配の人は言うんですよ。ところが、できてない部分がたくさんあるんですよねぇ。

4 授業でのこどもたちの反応やよくなったところ

【区長】
あの、長い間やってるわけじゃないんだけども。短期間しかまだやってませんけれども。「反応の変化」とか「こどもたちの変わり方」とか「良いところが出てきた」とか。なんかこう、感じたことあったら教えていだだけます?
【湯野川さん】
8月末のアンケートなんですが。3年生は28名のうち27名が「算数が好き」と答えています。
【区長】
へぇー。
【湯野川さん】
学級全体の中では発言しなかった子が少人数のクラスですと、自分の考えを進んで言えるようになってきました。わからない問題があったときに休み時間にも質問に来たり、問題を解きに来たりするようになりました。
【区長】
へぇー!すごいね。
【湯野川さん】
はい。
【伊藤さん】
体力も学力も、今、二極化っていうのが大きな問題になってまして。で、このティームティーチングが行われることによって「学びの楽しさ」をこどもたちが味わうようになってきました。今、不登校の問題なんかも大きな話題・課題になっております。「わかる」「できるようになる」。そういう学びの楽しさをこどもたちにしっかり身につけてあげるこの制度っていうのは、そういう不適応も防いでいるなぁというふうに感じております。
【区長】
なるほどねぇ。「学校は楽しい!」。そういうこどもたちをね、増やしていかなくちゃいけないですよね。
【田中さん】
やはり数学は小学校の算数からの積み上げの教科ですので、習熟度別に分かれて授業もしていますが基礎のクラスではそれでも差が出てきてしまう生徒もいるんですね。でも、その中に私が入ることによってわからない生徒のノートを見てあげて「どうしたのー?」って声をかけてあげることによって「先生、ここがわからない。」っていうふうに質問してくれるようになったりだとか。で、テストが終わったあとに「先生、上がったよー」って笑顔で言ってくれたときはとても嬉しかったです。
【早川さん】
問題がわからなくて解けなくて、そうすると表情がブスーっとした感じで座ってるんですけども。それに気が付いてノートとかちょっと見まして、ちょっとどっかでつまずいてるだけなんですけどもそこをちょっと一言アドバイスをすると「あ!わかった!」って、すっごくニコっとしまして、それでどんどんまた今度は次の問題も自分で解いていってわかってくると本当にもう顔がいきいきとして嬉しそうな顔になりまして。そうすると先生がやっている授業の方にもどんどん自分から積極的に授業に参加するようなかたちになっていきまして。とってもいい効果が出ていると思います。
【片岡さん】
習熟度別の算数とかだと、本当に自信が無さそうにしてちょっと止まって固まってる子とか。そういう子の背中を押すことで自信を持って取り組み始めて、全体の授業の方にも集中して一生懸命解いていく姿を何度も見ているので。
【田里さん】
「田里先生、わかんない」って言葉に出して言ってくれる子だったり、あとはもう言葉にも出せないこどももやっぱり中にはいて。こう、目で私の目を見てくるっていう。そういうこどもにその時間内で対応できるように担任の先生が授業進めてくださるので、私がそのこどもたちに付くっていうことができるようになって「困ったこどもたちに寄り添えるようになったなぁ」っていうのはすごく最近感じております。

5 担任の先生との連携について

【区長】
今、担任の先生のお話しも出たけどね。担任の先生とのね、連携をどのようにしているのか。教えていただきたいなぁと思うんだけども。
【早川さん】
まず、先生方にどういうふうにこどもたちと接していけばいいかっていうことをお伺いしています。生徒に対する指導のやり方っていうのもやはり担任の先生にいろいろアドバイスをいただきながら。こどもたちが良い方向に進めるように。担任と協力が一番だと思いますので、そこをうまくできるように気を付けています。
【園上さん】
担任の先生と私が言うことが違うといけないことなので。先生が考えておられることを把握してこどもに伝えるようにしています。あと、先生の指導が始まったらその場で私は助言など止めて「先生に注目するんだよー」っていうふうに伝えるようにしております。
【田里さん】
毎日、朝やっている小テストの丸つけとかをやらさせていただいたりしてこどもたちの状況を把握しながら、忙しい先生なんですけどお時間ちょっと作っていただいてコミュニケーション取るようにして心がけてやっております。
【湯野川さん】
3つのクラスに分かれて指導していますので、一週間に1回は打ち合わせの時間を持っています。その時間で「進度」ですとか「指導内容」、それから「こんな教材や教具があったらいいね」っていうことを話し合って準備をしています。それから授業が終わったあとには「今日はこどもたちからこんな発言が出た。こうやって考えてた。でも、ここは困ってたみたい。」っていうところの情報交換をして「じゃあ、次の時には授業でここ活かそう!」っていうことを話し合っています。
【伊藤さん】
「声かけ」っていうのはすごく大事だなぁと思いますので。ちっちゃなことでも、とにかく「気づいたこと」を先生方と声をかわしていくというところに気を付けております。体育の教科は、担任の先生と児童が良い人間関係が作れるとても特徴的な教科だと思うんです。せっかく担任の先生とこどもさんたちが良い人間関係ができるものを、私が「取っちゃいけないな」というふうに考えておりまして。一方、担任の先生方には体育の時間で私がこどもたちとよりよく活動できるようになるために「給食の時間」ですとか「お掃除の時間」ですとか「中休みの時間」にクラスのこどもたちと遊ばせていただいたり、一緒に活動させていただいております。そうしますと授業もスムーズにまたやりやすくなりますので。そんなことを心がけて担任の先生とは連携しております。
【田中さん】
私の場合は教科の担任の先生との連携になるんですけど。私も毎回行う小テストの丸つけなども手伝わせていただいて、一人一人間違えている箇所が違っていたりとかするので、どこでつまずいているのかそれをお互い把握して。授業中の工夫では手をあげてどんどん発言できる子は前にしていただいて、あまり発言できない子は少し後ろの席にしてもらえると私が後ろにいることによって練習問題を解く時間になったときに私がすぐ行けるようにだとか、声をかけやすい位置にしてもらったりしていて。先生の説明が始まったら、私も生徒には「先生の話を聞くように」っていうふうには話してます。

6 学びスタンダード強化講師の制度についてのご意見・今後の抱負

【区長】
まぁ、いろいろ聞かせていただいたけども。最後に学びスタンダードの強化講師という、こういう制度についてね。「今後どうしたらいい」とか。このままでもいいのか。「こういったところは直した方がいいんじゃないか」とか。ご意見あったら一人ずつ聞かせていただきたいんですけれども。
【田里さん】
一人でも多くのこどもが私のことを知ってくれて、私が一人でも多くのこどもを知ることができたらまたこどもたちの支えになるのかなぁって思っているので。まだまだこれからこどもたちと一緒にいろいろ探していきたいなって思ってるところです。
【園上さん】
東砂小の先生の「週1回は先生方と打ち合わせする時間がある」というお話しを聞いて、正直「いいなぁ」と思いました。
【早川さん】
なかなか成果が出なかったりっていうこともありますけれども。やはり長い目で見れば絶対に実を結ぶことだと思いますので。この制度、とってもよいことだと思いますので。これから私もこどもたちの学力の向上とこどもたちの笑顔のためにがんばっていきたいなぁと思います。あとちょっと欲を言わせていただければ、国語と算数っていうふうに教科が決まっておりますけれども。低学年とか見てますと、今まで小1は夏まで支援が入っていたんですけれども最近は支援の方がいらっしゃらなくなって、低学年はちょっと「担任の先生が大変そうだなぁ」って思うことがあって。「お手伝いしたいなぁ」っていう時がありましても、やはり国語・算数以外ではちょっと入れないっていう部分もありまして。そういう部分は「もしお手伝いできたらいいのかなぁ」っていうのはちょっと思いました。
【田中さん】
私たちのような講師が増えることによって少人数クラスの授業ができたりだとか、ティームティーチングで2人体制で生徒を教えられることでつまずきを軽減したり失くしてあげたりだとかっていうことができれば、区立中学校でも充分手厚い教育ができると思うのでそこに期待したいと思います。
【伊藤さん】
こどもたちの心や体を下支えしているものが健康・体力かなぁと思うんです。小さい頃から体力を培っておくことはすごく大事だなぁと思います。来年、入学してくる1年生は6年生になりますと東京オリンピックが江東区を中心に開催されます。そのオリンピックの中心地の江東区のこどもたちが体力があって元気で明るく生活しているというのを、大袈裟なようですけども「世界に発信出来たらなぁ」なんてそんな夢を持っているところです。本当に素晴らしい制度ですので更に充実させていただけたらと思います。
【湯野川さん】
複数の教師で指導ができたり少人数のクラスで指導ができますので、こどもの学力を高めるのにとってもいい制度だなぁっていうふうに思っています。こどもの発言を活かして、そして一人一人に合った支援をして、こどもたちが「やったー!」「できたー!」「わかったー!」ってそう実感できるような授業を工夫していきたいなーと思っています。
【区長】
皆さん、大変評価していただいて本当にありがたいと思うんです。強化講師の先生方のお力を借りながら、また担任の先生も一緒になってみんなで力を合わせていいこどもたちを育てていきたいなぁっていうふうに思ってます。今、伊藤先生がおっしゃったように6年後のオリンピック・パラリンピックがあって。江東区は競技の半分以上をやるわけですから。その時に江東区の全部のこどもたちが、英語でペラペラと外国人におもてなしができたらこんなすごいことないと思いますよね。そういった意味ではこの強化講師の制度をですね、より充実させていかなければいけないというふうに、今、皆さんのお話しを聞いてつくづく感じました。これからも頑張りますんで、是非、皆さんにも強化講師を続けていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

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