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教育委員会

更新日:2022年9月3日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

「心をカタチ」にする生徒たち<後編>

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 <前編より続く>今回の第二南砂中学校の研究発表会では、前半の授業公開に続いて、学校としての研究実践やその成果等についての研究発表と、これまでご指導いただいた先生方と本校教員によるパネルディスカッションが行われました。

 パネルディスカッションでは、千葉大学子どものこころの発達教育研究センターの浦尾悠子先生より、本校で実践している認知行動療法に基づく不安の予防教育プログラム「勇者の旅」の実施による生徒や先生方にとって期待される効果等のお話がありました。「学校はマジョリティで作られている、マイノリティの子の心をどう理解していくかが重要」という言葉が心に残りました。本校の1年生はまだプログラムの半分が終わったところなので、これからの実践、効果がさらに期待されます。

 本校の人権教育、道徳教育のご指導をしてくださった元東京純心大学の神山直子先生からは、「人権教育の推進に向けて」というテーマで、人権教育について、そして本校の道徳の授業実践について話してくださいました。最後に、本校の研究、教育実践をさらに深めてほしい、そして「こどもたちの可能性を信じて」と温かいメッセージをいただきました。

 研究発表会後に和田校長先生にお話を伺うと、「3年間、先生方がバトンをつなぎながら、こだわって指導案、授業を磨き上げてきました。校内研究の時間に限らず、先生方が授業について意見を交わすことが増えたことも研究の大きな成果だと思います。本校の3つのアプローチによる研究はこれからが大事です。生徒たちが『心をカタチに』することをさらに意識して、自分の心も相手の心も大切にする、そんな学校を作り上げていきます」と力強く話してくださいました。ますます、「学校全体Oneチーム」で取組を深められることを期待しています!

 研究発表の中で、生徒たちが自分の言葉で「心をカタチに」することについて語ってくれた映像が流されました。生徒たちの言葉の一部を紹介します。

<質問1>どうして「心をカタチに」することが大切なのだと思いますか?

生徒:一人一人考えていることや感じていることが違うので、「心をカタチに」しないと、相手のことを理解できないからです。

生徒:「心をカタチに」することで、相手の本心や考え方の本質を捉えて、平等に、対等に議論していくことができたり、共に生活をしていくことで、高い協調性を受けていくことや人生観を広げていくことができたりするからだと思います。

<質問2>あなたにとって「心をカタチに」するということはどんなことだと思いますか。

 生徒:自分の感じたことを愚直に表現することだと思います。形のあるものとして表現するだけでなく、言葉や態度として表現することも「心をカタチに」することの一つだと思っています。

 生徒たちの言葉、立派ですね。「心をカタチに」この言葉が、本校の生徒たち、そして本校に関わる全ての皆さんにとって、大切な言葉になっていくことを願っています。

 今回、「勇者の旅」の実践を通して、生徒たちが様々な不安に囲まれて生活をしていることを痛感しました。生徒たちが不安と上手に付き合っていくことを学ぶだけでなく、私たち大人は、生徒たちが安心できる環境をつくっていかなければなりません。そして、こどもたち一人一人の人権を尊重し、かけがえのない存在として一人一人を大切にしていかなければなりません。「心をカタチに」することに取り組みながらも、カタチにならない心、思いにも気付くことができる、そんな先生方を育てていきます。

                                           江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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