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教育委員会

更新日:2022年10月5日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

Challenge Wednesday ~先生方の授業力向上への挑戦~

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▲実験結果を記録して、端末で撮影し先生に提出

▲トングでコッペパンをつかんでみると…

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▲視点の明確化を追究した実験結果の記録

▲児童のノートへの記録も素晴らしい

 第二亀戸小学校を訪問しました。6年生の作った俳句が階段の踊り場に掲示してありました。「いつの間に香りに満ちた金木犀」感性溢れる素敵な句に出会い、マスクの下で先日まで漂っていた金木犀の香りがよみがえってきました。今日は水曜日、「Challenge Wednesday」です。特に今日は、江東区の全ての先生方が校外で他校園の先生方と専門分野についての研究を深める日です。他地区でも、このような取組は行われていますが、江東区では、幼稚園、小学校、中学校で日程を調整し、同じ日に研究を行う工夫をする等、連携を図り、校種を越えた取組を可能にしています。こんな取組ができるのも、江東区立幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校が日頃から連携を深めているからです。これは、私が実感している江東区の教育の良さの一つです。

 今日、二亀小では、6年生の理科「てこのはたらき」の研究授業を通した、先生方の授業力向上への挑戦がありました。小学校の先生方のみならず、区立幼稚園で幼児の科学性の芽生えについて研究されている先生方も多数参加されました。こどもたちの学びを確かにつないでいくためには、異校種の先生方がともに学びを深め、教育の質を高めていくこと、そしてその教育実践を確かにつないでいくことが重要です。

 こどもたちは、この単元の導入で、倒れていた大きな棚を一本の棒で持ち上げるというダイナミックな体験をし、大型てこの実験を通して、「支点・力点・作用点」について実感を伴って学びました。今日の授業は単元の後半にあたり、ペンチ・栓抜き・トングというてこの働きを利用した道具を実際に使いながら、学びを深めていきます。

 便利になった現代で、こどもたちがてこや、てこの働きを使った道具に触れる機会はなかなかありません。ちなみに私がこどもの頃には、生活の中で栓抜きや缶切りを使うことは当たり前で、こどもの力でどうやって開けるかは重要なことでした。また、幼少期を過ごした千葉県佐原(現香取市)で、祭りの山車を長い木の棒を使って見事に曳き回す様子からてこというもの、てこの働きを知りました。6年生の児童に「栓抜き使ったことある?」と聞くと、ほとんどの子が「ありません」と答えていました。しかし、さすが、てこの学習を深めてきたこどもたちです。初めての道具であっても、これまでの学習を生かしながら、支点・力点・作用点の場所を明らかにし、その特徴を見付けていきます。

 今回扱ったペンチと栓抜きは、てこの働きを生かして小さい力で大きな仕事をさせることができる道具です。しかし、トングはちょっと違います。先生が児童の前で、トングでコッペパンを持って(ちょっとつぶれている様子を)見せると、児童はこれまでの道具との違いに改めて気付いたようで、様々な声を上げていました。多くの児童が、トングで食べ物をやさしくつかむ経験をしているのでしょう。その後、トングの持ち方が話題になった時です。私の近くにいた児童が「どっちでもいいと思う」と小さな声でつぶやきました。その子は気付いていたのです。トングは、重たいものや硬いものを落とさないように持つ時もあります。その時に応じて、力点の位置を変えたり、力の入れ方を変えたりすればいいのです。てこの働きをしっかりと理解して、道具を上手に使っていくこと、学習を生活に生かすことはとても大切なことです。

 本校の6年生、輝いていました。理科の問題解決がしっかりと身に付いていましたし、端末を使って、結果を記録し提出することも当たり前のようにできています。先生のICT機器の活用も効果的でした。担任の先生、理科部の先生方よい提案をありがとうございました。探究している先生方も輝いていました。今日は「Challenge Wednesday」ですから、帰宅した児童がトングやその他のてこの働きを生かした道具を使って、さらに探究活動に取り組んでいるかもしれませんね。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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