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報道発表資料
発表日:2023年12月27日
深川江戸資料館(白河1)で、実物大で再現した江戸末期の商家や町屋に、巨大な門松や、鏡餅などを飾りつけ、当時の江戸庶民の正月風景の様子を紹介する「正月飾り」の展示が行われています(年内は28日まで。新年は1月2日から17日まで)。
(魚油問屋「多田屋」前の巨大門松。屋根の高さまで届いている)
魚油問屋を再現した建物の前には、「大店飾り(おおだなかざり)」と呼ばれる、高さ約8メートルの門松が2本立っています。この屋根まで届く門松は、1メートル程の松の枝で細竹10本を囲んで作られており、江戸末期から大正時代にかけ、新年の福を司る神(歳神)を迎える依り代として、深川の料亭や商家などの入口によく飾られました。
館内の船宿に入ると、二つの丸餅にエビなどが乗った、豪華な鏡餅を見ることができます。鏡餅は正月を祝い歳神に供えるもので、約20センチメートルのイセエビや、長さ70センチメートル程度の昆布のほか、子孫繁栄の意味などが込められた海藻・ホンダワラ、長寿を象徴する植物・ウラジロなどの縁起物で装飾されました。
佐賀の町を歩けば、火の見櫓(やぐら)と井戸には注連縄(しめなわ)が巻かれ、建物の軒下には軒飾りが吊るされていることに気づきます。これらの正月飾りは、神聖な場所に不浄なものが入ることを防ぐ意味を持ちました。
長屋の室内には、小松菜・大根・里芋が添えられた、江戸時代の一般的な雑煮も用意されており、江戸の人々も雑煮を食べて暖を取るとともに1年の無事を願っていたことがわかります。
26日(火曜日)、墨田区から訪れたという女性は、「江戸時代の大きな門松には『天まで届け』という意味が込められていたと知った。江戸の人々のユーモアを感じた」と話しました。
また、来年1月2日(火曜日)・3日(水曜日)には、同館で筝曲演奏や獅子舞披露も行われるほか、着付け体験も開催し、和装で江戸末期の深川佐賀町の町並みを観覧できます。
ぜひ、江戸情緒あふれるお正月を堪能してはいかがですか。
【江戸庶民の年中行事再現「正月飾り」】
【深川江戸資料館 正月特別開館】
(1)着物DE江戸の町~着付け体験~
①開催日時:1月2日(火曜日)・3日(水曜日) 午前11時~午後3時30分
②体験費用:一人3,000円(要予約。なお、事前予約で500円引き)
③予約・問合せ:深川江戸資料館もしくはぎゃらりーひまわり(03-5809-8841)
(2)筝曲の調べ(出演:牡丹会)
①公演日時:1月2日(火曜日) 午後2時~午後2時40分
②公演場所:館内レクホール
(3)獅子舞(出演:砂村囃子睦会)
①公演日:1月3日(水曜日)
②公演時間:午前11時~午前11時30分、午前12時30分~午後1時、午後2時~午後2時30分
【問合せ先】
江東区深川江戸資料館
住所:江東区白河1-3-28
電話:03-3630-8625
江東区深川江戸資料館ホームページ
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