報道発表資料
震災復興建築物・深川東京モダン館で 企画展「深川復興~関東大震災100年」開催中(11月19日まで)
関東大震災で大きな被害を受けた深川地区の復興を追います
関東大震災後の震災復興建築物でもあり、国登録有形文化財でもある深川東京モダン館(門前仲町1)で、震災により大きな被害を受けた深川地区の復興を紹介する企画展「深川復興~関東大震災100年」が開催中です(11月19日まで。入場自由。無料)。
100年前に起きた関東大震災では、火災により深川地区の85パーセントが焼失し、橋などのインフラも壊滅。同展では、そのような深川の震災前後の姿と、復興に向けた区画整理事業、震災復興事業の一環として架けられた震災復興橋梁などに関する資料30~40点が公開されており、震災後、新しい都市に生まれ変わるまでの道のりを知ることができる内容となっています。
石川真琴が実地調査を重ねて完成させた鳥瞰図『東京大震火災絵巻 』(1924年)は、「震災前の巻」と「震災後の巻」に分かれており、震災前後の深川や浅草、日本橋などの街並みが細かく描き込まれています。「震災後の巻」からは、黒煙が上がり、家屋や建物は無に帰し、焦土と化した深川地区や浅草などの様子が読み取れます。
また、関東大震災前に撮影されたと考えられる黒江町(現在の門前仲町1丁目・永代2丁目付近)の写真からは、人でにぎわう魚市場や、当時の永代通りについて見て取れ、震災前は活気に富んでいたことが感じ取れます。
(関東大震災前に撮影された黒江町の写真。路面電車が走っている道が永代通り)
区画整理事業の紹介コーナーには、深川地区の復興を目的として作成された換地図面「換地位置決定図」(1932年発刊『帝都復興区画整理誌』)が掲示されており、震災復興だけでなく、将来的に車社会となる可能性も考慮し、大門通りや葛西橋通りなどの道路を新設したことがわかります。永代通りにいたっては、ドイツのルーデンドルフ橋(レマーゲン鉄道橋)をモデルにした永代橋を架けるにあたり、拡幅なされていたことも読み取れます。
その他、震災直後から1930年にかけて震災復興事業の一環として架けられた震災復興橋梁についても紹介されており、過去に存在した橋の模型なども展示されています。
深川の復興までの道のりや、普段目にする通り・橋などに刻まれた関東大震災の歴史に、ぜひ、触れてみてください。
【企画展「深川復興~関東大震災100年」】
会期:2023年11月1日(水曜日)から2023年11月19日(日曜日)まで
時間:午前10時から午後6時まで(金曜日・土曜日は午後7時まで)
休館:月曜日(11月13日(月曜日)は休館)
場所:深川東京モダン館 2階(江東区門前仲町1-19-5)
最寄り駅:東京メトロ東西線・都営地下鉄大江戸線「門前仲町」駅6番出口より徒歩3分
【頒布物】
●チラシ「企画展『深川復興~関東大震災100年』」
頒布:無料
頒布場所:深川東京モダン館
【関連イベント スポットガイド「モダン館周辺の震災復興をたずねて」】
開催日時:企画展開催期間中 午前11時~午後3時(随時出発)
所要時間:40~50分程度
参加費用:無料
【問い合わせ先】
深川東京モダン館(電話:03-5639-1776)
関連リンク
企画展「深川復興~関東大震災100年」
https://fukagawatokyo.com/exhibits_events-2023_10.html(外部サイトへリンク)
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