報道発表資料
俳人たちは関東大震災をどう詠んだのか 企画展「関東大震災と俳句」など開催中
17音の世界にしたためられた関東大震災
砂町文化センター(北砂5)で、関東大震災について詠んだ俳句などを紹介する企画展「関東大震災と俳句」が開催中です(11月30日まで。入場自由。無料)。
同展は、関東大震災から100年の節目を記念して開かれたものです。石田波郷と同時代の俳人で、被災した久保田万太郎や、本所(現・墨田区)で生まれ15歳で関東大震災を経験した俳人・京極杞陽(きよう)などが残した震災にまつわる俳句を展示しているほか、関東大震災の発生日である9月1日を悼む秋の季語「震災忌」の掲載されている『歳時記』など、資料50数点が公開されています。
(今井柏浦編『詳解例句纂修歳時記』(1926年刊行・写真下)。「黙禱に響く午砲や震災忌」という俳句が載っています)
会場内には、石田波郷の妻で俳人の石田あき子のコーナーもあり、『関東大震災手記』の自筆原稿には、彼女が小学2年生の頃に被災し、深川岩崎邸(現・清澄庭園)の裏山で地に這いつくばって一夜を明かし、その後、何日も歩いて赤羽に向かい、汽車の屋根の上に引き上げてもらったとの記述があります。
さらに、同展では、原石鼎(せきてい)・臼田亜浪(あろう)に師事して様々な俳句を残すも、関東大震災により向島の堤防で27歳という若さでこの世を去った俳人・富田木歩(もっぽ)を偲ぶ、三囲神社(みめぐりじんじゃ・墨田区向島2)の句碑などについても触れられています。
また、芭蕉記念館(常盤1)では、木歩や、『ホトトギス』の代表的俳人である川端茅舎(かわばた・ぼうしゃ)などの句集・文集を紹介するミニ展示「俳句・文学にみる震災」も開催中です(12月3日まで。観覧有料)。
ぜひ、この機会に、俳人たちが17音の世界に込めた関東大震災への思いや、震災の記憶について感じてみてはいかがでしょうか。
【企画展「関東大震災と俳句」】
会期:2023年11月7日(火曜日)から2023年11月30日(木曜日)まで
時間:午前9時から午後9時まで
休館:第1・3月曜日(11月20日(月曜日)は休館)
場所:江東区砂町文化センター(江東区北砂5-1-7)
最寄り駅:都バス都07系統「北砂三丁目」下車徒歩約8分
【頒布物】
●チラシ「関東大震災と俳句」
頒布:無料
頒布場所:砂町文化センター
【ミニ展示「俳句・文学にみる震災」】
会期:2023年9月26日(火曜日)から2023年12月3日(日曜日)まで
時間:午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館:第2・4月曜日(ただし祝日の場合は翌日休館)
場所:江東区芭蕉記念館(江東区常盤1-6-3)
観覧料金:大人200円 小・中学生50円※
※20名以上の団体料金の場合、大人150円、小・中学生30円。また。障がい者手帳所持の方とのその介助者は半額。
最寄り駅:都営新宿線・都営大江戸線「森下」駅、A1出口より徒歩7分
【問い合わせ先】
<企画展「関東大震災と俳句」>
砂町文化センター(電話:03-3640-1751)
<ミニ展示「俳句・文学にみる震災」>
江東区芭蕉記念館(電話:03-3631-1448)
関連リンク
「関東大震災と俳句」(砂町文化センター ホームページ)
https://www.kcf.or.jp/sunamachi/event/detail/?id=6625(外部サイトへリンク)
ミニ展示「俳句・文学にみる震災」(芭蕉記念館 ホームページ)
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