待機児童解消後の今後の保育政策について
本区は、待機児童解消を最重要課題の一つに位置付け、都有地や民間活力を活用した積極的な保育施設の整備による定員増や、多様な保育サービスの提供などにより、令和4年4月に待機児童ゼロを達成しました。
保育施設の整備が進み、保育の受け皿が充実してきた一方で、「就学前人口の減少」「保育施設の定員に対しての空きの増加」「新型コロナウイルス感染症の感染拡大」など、本区を取り巻く保育環境は急速に変化しています。そのため、保育政策を今後も効果的に展開していくためには、従来の考え方にとらわれず、スピード感を持って対応することが求められています。
そこで、まずは本区における保育を取り巻く状況や課題を分析し、待機児童解消後の今後の保育政策における検討項目について整理するため、区内保育施設を対象に意向調査を実施し171園から得た回答や、約1万5,000件の入所申込情報を保護者ニーズとして分析した結果などを踏まえ、「待機児童解消後の今後の保育政策について」を令和5年3月に作成しました。
今後、検討を要すると整理した項目について、方向性や対応方針を示し具体的な方策を反映させるため、検討を進めていきます。
目次
第1章 策定の背景及び現状分析
- 待機児童ゼロの達成
- 新型コロナウイルス感染症の感染拡大
- 空き定員の増加により生じる影響
- 施設種別や立地条件等による保護者ニーズ
第2章 今後の保育政策について
- 定員の適正化等について
- (1)保育定員確保の方向性等について
- (2)区立保育園のあり方等について
- (3)私立認可保育園等への支援策等について
- (4)多様な保育需要への対応について
- これまでの待機児童解消施策の見直しについて
- (1)小規模保育事業所の方向性について
- (2)居宅訪問型保育事業の方向性について
- (3)定期利用保育事業の方向性について
- (4)認可外保育施設に係る区の支援の方向性について
- 保育の質の維持・向上策について
- (1)保育士の確保に係る支援策等について
- (2)園児の新たな外遊び場の確保について
- (3)保育園等に対する指導検査等について
第3章 今後継続して検討することについて
- 認可保育園の独自の魅力の発揮のための上乗せ徴収について
- 在宅での子育て支援について
- 働き方の多様化に対応した入所調整基準の見直しについて
- 今後の保育政策の具体的検討について
参考資料
今後の保育政策検討のための意向調査集計結果
関連ドキュメント
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