江東区高齢者地域包括ケア計画(令和6年度~令和8年度)
区では、令和6年度から令和8年度までの期間における高齢者福祉と介護保険の取り組み指針となる「江東区高齢者地域包括ケア計画(令和6年度~令和8年度)」を策定しました。
計画の全文については、下記の関連ファイルをご覧ください。
計画の趣旨
国では、いわゆる「団塊の世代」全員が75歳以上となる令和7年および、高齢者数がピークを迎えると推計される令和22年に向け、地域の実情に応じた「地域包括ケアシステム」の構築と進化の必要性を示しています。
区では、地域包括ケアシステムの段階的な構築に取り組んでおり、区民の皆さんをはじめ、さまざまな関係機関、専門職等と一致団結し、地域包括ケアシステムのさらなる推進を図るため、本計画を策定しました。
地域包括ケアシステムとは
地域包括ケアシステムは、重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように、「住まい」を中心に、「介護予防」「生活支援」「医療」「介護」を一体的に提供するための体制です。
計画の位置づけ・計画期間
- 本計画は、「江東区基本構想」を具現化するために策定された「江東区長期計画」の部門別計画として位置付けられた、高齢者施策全般にかかわる行政計画です。
- 本計画は、地域包括ケアシステムの強化を図るため、令和6年度から令和8年度までの期間における高齢者福祉及び介護保険の取り組み指針を示すものです。
- 本計画は、老人福祉法第20条の8の規定に基づく「市町村老人福祉計画」と介護保険法第117条の規定に基づく「市町村介護保険事業計画」を一体的に策定するものです。
- 本計画は、国や東京都等の関連計画、区の他計画と調和を保つものです。また、高齢者を含む福祉施策全般の上位計画である「地域福祉計画」(江東区では令和4~7年度)と整合を図りながら策定しています。
計画の基本理念・基本目標
すべての高齢者が生きがいや幸せを感じられる社会を地域とともに目指していくことを目的として、基本理念を次のように定めました。
基本理念
「ともに支えあい、健やかに生き生きと暮らせる地域社会の実現~地域包括ケアシステムの成熟~」
基本理念を達成するため、基本理念の下に、次の5つの基本目標を定めます。
基本目標1「介護予防」 生涯現役の健康づくりを支援する
地域で、高齢者がいつまでも健康で生き生きと活躍できるよう支援していきます。
基本目標2「日常生活支援」 充実した日常生活を支援する
加齢により日常生活に支障が出てきても、地域の住民やボランティア、NPO、企業、団体、行政機関など、地域におけるさまざまな支えあい活動により、充実した日常生活が送れるよう支援します。
基本目標3「介護」 介護が必要になっても安心して暮らせる地域社会の実現を支援する
高齢者が介護が必要になっても、住み慣れた地域で適切に介護が提供され、自らの意思で自分らしい生活を営むことができる社会の構築に取り組みます。
基本目標4「医療」 在宅療養生活を支える医療と介護の連携を支援する
退院支援や在宅療養など、様々な場面で必要となる医療と介護の連携強化に取り組み、高齢者が在宅で安心して生活を送ることができる社会を目指します。
基本目標5「住まい」 高齢者の住まいの確保を支援する
高齢者一人ひとりのニーズに応じた住まいが安定的に確保できるよう支援します。
計画の段階的な構築
国では、団塊の世代が75歳以上となる令和7(2025)年に向けて、増大することが予想される高齢者の介護・医療ニーズに対応するために、地域のニーズや、介護や医療といったサービス提供者、地域活動等の地域資源など、地域の実態に応じた地域包括ケアシステムの構築と深化の必要性を示しています。
区では、平成27年3月に策定した「江東区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成27年度~平成29年度)」において、令和7(2025)年度の地域包括ケアシステムの構築を提示しました。続く、平成30年3月に策定した計画では、地域包括ケアシステムを構築するという計画の趣旨を明確にするために、名称を「江東区高齢者地域包括ケア計画(平成30年度~平成32(令和2)年度)」と改称し、地域包括ケアシステムの段階的な構築に向けた目標を設定し、長寿サポートセンター(地域包括支援センター)を中心とした地域における基盤整備に取り組んできました。
令和3年度~令和5年度の3年間は「地域展開期」として、これまでの3年間の地域における取り組みの評価・分析を行うとともに、その結果に基づいた見直しを行い、地域の実情に合わせた効果的な取り組みを推進してきました。
令和6年度~令和8年度の3年間は「成熟期」として、これまでの取り組みをより充実させ、区民が高齢者や認知症の人にとってやさしいまちであることを実感できるよう、取り組みを推進していきます。
日常生活圏域
地域包括ケアシステムを実現するためには、地理的条件や人口、交通事情などのさまざまな社会環境を総合的に勘案した「日常生活圏域」の設定が必要です。国では、概ね30分以内で必要なサービスを提供できる区域を日常生活圏域として定めることを推奨しています。区では、平成30年度から日常生活圏域を21圏域に拡充し、より細かい圏域単位で、きめ細やかな福祉サービスの提供体制の構築に取り組んでいます。
NO |
圏域名 |
地域 |
---|---|---|
1 |
白河 |
常盤、新大橋、森下1・2、三好3・4、白河、高橋 |
2 |
海辺 |
千石、石島、千田、海辺、扇橋 |
3 |
住吉 |
森下3~5、猿江、住吉、毛利 |
4 |
平野 |
清澄、平野、三好1・2、佐賀、福住、深川、冬木、門前仲町、木場3 |
5 |
古石場 |
永代、富岡、牡丹、古石場、越中島、木場2 |
6 |
東陽 |
木場4・5、東陽 |
7 |
塩浜 |
塩浜、潮見、木場1・6 |
8 |
豊洲 |
豊洲、東雲、有明、青海、海の森 |
9 |
枝川 |
枝川、辰巳 |
10 |
亀戸 |
亀戸1・2・6 |
11 |
亀戸北 |
亀戸3~5 |
12 |
亀戸東 |
亀戸7~9 |
13 |
大島 |
大島3・5・6 |
14 |
大島西 |
大島1・2・4 |
15 |
大島東 |
大島7~9 |
16 |
北砂西 |
北砂1~3・5 |
17 |
北砂東 |
北砂6、東砂1・2 |
18 |
北砂南 |
北砂4・7、南砂4・5 |
19 |
東砂 |
東砂3~7 |
20 |
南砂 |
南砂1・2 |
21 |
新砂 |
東砂8、南砂3・6・7、新砂、新木場、夢の島、若洲 |
計画の推進に向けて
「江東区高齢者地域包括ケア計画推進会議」を定期的に開催し、計画の進捗状況の評価・点検を行います。また、関係機関との連携を強化し、一体的・総合的な計画の推進に努めます。計画の達成状況については、計画期間における各年度終了時に、各種設定指標を基にした評価を行い、区役所の情報公開コーナー(区役所2階)などで、広く公開します。
計画の全文については、下記の関連ファイルをご覧ください。
計画本は、こうとう情報ステーション(区役所2階)で、購入(費用500円)することもできます。
関連ファイル
江東区高齢者地域包括ケア計画(令和6年度~令和8年度)(PDF:8,511KB)(別ウィンドウで開きます)
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