区政最前線～区長室から～平成30年10月

地元に親しまれる中央卸売市場へ

今月11日に豊洲市場が開場いたします。豊洲市場への移転については、地元区として、区議会とも一体となり東京都と長い年月をかけて協議を重ねてまいりましたが、都民の皆様の食生活を支える中央卸売市場の重要性を鑑み、豊洲市場受け入れを了承いたしました。
施設下に土壌汚染対策の盛り土が無かった地下空間の問題、開場日の急きょの延期、千客万来施設の事業者決定までの迷走、そして豊洲の風評被害など、幾多の曲折を経て開場を迎えました。しかし、過去のことは水に流し、地域の発展のためにみんなで力を合わせて前進していかなければなりません。
千客万来施設の開業が延期になったことは無念ではあります。けれども、築地市場内の飲食店と鰹節や瀬戸物といった物販店を合わせて100店舗以上が豊洲市場へ順次移転する予定ですので、多くの方に来場していただき、にぎわいの拠点となってほしいと思います。そして、2年後には、東京2020競技大会が開催されます。豊洲は、競技場と選手村との間に位置していることから、国内外から多くの方々が来訪することになるなど、世界に誇れるまちとして注目されています。
中央卸売市場を受け入れる本区としては、今後、東京都や市場内外の方々と力を合わせ、豊洲において、その伝統を継承し発展させていくことが何よりも重要なことであると考えています。豊洲において、築地市場の伝統を継承する豊洲市場の新たな歴史と文化が、地元の方々に親しまれながら育まれていくことと、本区のみならず東京都全体の発展に繋がっていくことを期待しています。