令和8年度当初予算編成基本方針
令和8年度予算の編成について
日本経済の先行きについて、7月の月例経済報告では「景気は、米国の通商政策等による影響が一部にみられるものの、緩やかに回復している。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるが、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクには留意が必要である。加えて、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響なども、我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要がある。」とされている。
本区の歳入の根幹を成す特別区税や特別区交付金は、近年堅調な推移を見せているが、ふるさと納税や国の税源偏在是正措置による減収に加え、長引く物価高の影響等により景気の先行きは不透明であり、今後の歳入環境を楽観視することはできない。さらに、物価上昇は本区の歳出にも直接的な影響を与え始めており、本区の置かれている財政環境は予断を許さない状況にある。
また、少子高齢化の進行やAIの進化などにより、社会構造の変革は急速に進んでいる。こうした変化の中にあっても、将来への希望を持って住み続けられる江東区づくりをさらに進めていくためには、激甚化・頻発化する自然災害への備え、子育て支援策の充実、物価高騰対策など、いまの区民生活における不安の軽減や安心感を一層高める取組みに加え、こどもや若者の声にも積極的に耳を傾け、未来を見据えた施策にも不断に取り組むことが求められている。
令和8年度は、「江東区長期計画(後期)」に基づく取組みを加速させるとともに、本計画に掲げる「目指す姿」や区民の笑顔あふれる江東区の実現に向けて、職員一人ひとりが変化の激しい時代の潮流を捉えた柔軟な発想を持ち、全庁一丸となって、より実効性のある取組みを推進しなければならない。
そこで、令和8年度予算は「いまの課題を乗り越え、未来を創るための歩みを進める」をテーマに掲げ、下記の方針に基づき編成する。
編成の基本方針
- 令和8年度は江東区長期計画(後期)の取組みを加速させる一年であり、本計画に掲げる施策のさらなる推進に向けて積極的に取り組む必要がある。全庁を挙げて、あらゆる世代の区民がいま抱えている多様な課題の解決に取り組むとともに、職員一人ひとりが広い視野と柔軟な発想を持ち、未来も見据えた新たな施策を展開していく。
- 本区を取り巻く社会情勢は変化のスピードを増していることから、不断の事業見直しや再構築により新たな施策展開の財源確保に努めるとともに、既存事業についても時代に即したより効果的・効率的な手法を積極的に取り入れることで、区民の期待や信頼に常に応えられるよう努めていく。
- 景気動向や税制改正等の影響を受けやすい歳入環境や物価上昇の影響が歳出面に及んでいる状況下においても、安定的かつ継続的に区政運営を行うため、行財政改革計画を着実に推進し、経費節減の徹底のほか、新たな歳入確保策を推進することで、歳入歳出の両面から持続可能で強固な財政基盤を構築する。
詳細については、関連ドキュメントをご参照ください。
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