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更新日:2017年11月15日

定例記者会見 平成29年11月15日分

豊洲市場の移転について

 豊洲市場の整備について、今月6日、都と市場関係者による新市場建設協議会で、開場時期が平成30年10月中旬ということが決定されたところです。

 本区としては、市場の受け入れにあたりまして、東京都と約束した3つの条件、「土壌汚染対策」、「地下鉄8号線の延伸」、「にぎわい施設の整備」、この3つをお約束してきたわけですが、現状、一向にこの3つの点についての進展が見られないということについては、私どもだけでなく区議会も含めて、非常に危機感を抱いています。

 私どもとしては、にぎわい施設は大きな移転のポイントでありました。豊洲新市場というのは、市場機能とにぎわい施設、これが一体となったものであるということは、東京都ははっきりとうたっているわけですから、この点については、はっきりと見通しを立てていただきたいというのが区としての考え方であります。

 かつて、小池都知事が知事になる前だったと思いますが、平成27年7月頃に、全部の業界団体の皆さんが区にお越しいただいて、「築地から豊洲へ引っ越します。よろしくお願いします」というご挨拶をいただきました。そのときに、私も「どうぞお越しください」と気持ちよく迎え入れるご挨拶をしたところです。「スポーツと人情が熱いまち 江東区」でありますから、そうしたお話がきちんとくれば、私は快く業界の方々を豊洲にお迎えするという気持ちはいまだ変わりありません。

 しかし、今申し上げたように、3つの条件、これら全てとは言わないけれども、せめてにぎわい施設ははっきりとした見通しを立てていただかないとならない。天下の東京都の約束ですから、この点ははっきりと私は東京都に求めていきたいと思っております。

中央防波堤埋立地の帰属について

 中央防波堤埋立地の帰属についてですが、10月30日、大田区が都に対して調停案を受託しない旨の通知をいたしました。本区に対しては、境界確定訴訟を提起いたしました。今月13日、東京都の自治紛争処理委員は、調停による解決が困難と判断し、これを打ち切りました。

 調停申請前に、両区で調停手続を行う以上、その結果を受諾することを固く大田区さんと江東区はお約束をしたわけです。江東区も不満です。100%喜んでいるわけじゃない。しかし、多少、不満があったとしても、調停案が出れば、我々行政の人間として、東京都(の自治紛争処理委員)が調停案を出した以上、それを受け入れるのは当然だというふうに思っております。

 今回、専門家として元最高裁判所の判事さんをお務めになった方、専門的な弁護士さん、あるいは大学の先生、そうした方がいろいろと公平、あるいは合理的にしっかりと過去の判例等も踏まえて結果を出していただいたわけでして、そうした約束をしたにもかかわらず、拒否するということは誠に極めて遺憾であります。

1 原動機付自転車等プレミアムナンバープレートのデザイン決定について

 本区では2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、区のイメージアップと江東区の魅力を広く発信していくという取り組みを進めています。その中の1つとして、ナンバープレートを交付している原動機付自転車、小型特殊自動車に新たに図柄入りプレミアムナンバープレートを作製することになりました。今回、合計33作品の応募があり、インターネット投票などによってデザインが決定しました。

 決定した作品は、江東区内にお住まいのダッタ菅原浩美さんのデザインです。木場の角乗をイラストにすることで歴史と伝統文化を表現、また波をモチーフに水をデザインすることで、水辺と緑あふれる「水彩都市・江東」のイメージを表現したものとなっております。

 このプレミアムナンバープレートは、来年の2月1日から交付いたしまして、従来のプレートを持っている人も無料で交換いたします。ぜひ皆さんで、このナンバープレートをたくさん使ってほしいと思っています。

プレミアムナンバープレート

2 高齢者おかえりネットワーク事業の開始について

 認知症などによって、行方不明になってしまい、家族があちこち探して大変だというご家庭もたくさん増えてきつつあります。そこで、GPSの3か月間の貸出とアイロンで服につくアイロンシールの配付を行います。

 おじいちゃんやおばあちゃんがいなくなったというときに、警察で捜しても大変時間がかかります。そういうことのないように、スマートフォンなどで、その位置情報を確かめて早く見つける、あるいはアイロンシールに記載した固有の登録番号や長寿サポートセンターの電話番号で、ご家族に連絡をとるというような事業を始めていきます。

高齢者おかえりネットワーク

質疑応答

  • (1)高齢者おかえりネットワーク事業の狙いと区長の期待について
    【区長】
  •    私の知り合いにも、おじいちゃんが認知症になって、ご家族が大変な苦労をしています。こうしたご家庭は数多くありますから、できるだけ在宅で面倒見たいという皆さんの思い、それと同時に施設に入れたいと思ってもなかなか入れないという状況がある以上は、行政として、こうしたサービスをできるだけ早く、広く、しっかりと対応していきたいと思います。

3 江東区公衆無線LANの整備について 

 江東区公衆無線LANの整備についてです。スマートフォンやタブレット端末が急速に普及していること、そして区民や来訪者への利便性の向上、訪日外国人観光客の誘致、あるいはオリンピック・パラリンピックのお客様への対応など、いろいろな目的で公衆無線LANの整備が、徐々に拡大しつつあります。

 本区としても、昨年度に策定した整備方針に基づいて、地域防災力の向上を目的とした拠点避難所となる全区立小中学校と区内の主要な観光施設、あるいは区役所本庁舎に公衆無線LANを整備いたしました。誰でも無料で使えて、5か国語に対応しています。そして、主要な空港や鉄道、バス、大型商業施設等との認証連携によって、使いやすいサービスとなっております。             

 今後もこの数をどんどん増やし、公衆無線LANを整備していきます。

江東区公衆無線LAN

 4 その他の質疑応答

  • (1)豊洲市場の移転における、東京都からのアプローチについて
    【区長】
  •     昨日、市場長がお見えになりました。しかし、私どもが強く3つの条件を訴えていますが、地下鉄8号線はすぐ結論づけるということはなかなか難しいです。これは国の絡みや東京メトロもありますし、そういったことでは少しでも前進しつつあるということが感じ取れれば、今の段階は十分です。
  •    それから、土壌汚染対策については、入札の不調もあるようですけれども、追加工事などいろいろ進めておられて、ご努力されている。いずれ工事が終われば大丈夫ですよということになるんだろうと思います。
  •    ただ、私どもが言っているのは、築地の場内と場外を一緒に連れてきてくれということを強く申し上げてきました。そこのところが、今、一番心配なところです。そのことに対して、東京都がきちんとした方向性や事業者とのお約束、見通しをきちんと出していただかないと、私どもも気持ちよくお迎えすることはできません。
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  • (2)豊洲市場の受け入れに対する区長の思いについて
    【区長】
  •     先ほども申し上げたように、2年前に業界の皆さんが江東区役所にみえました。「引っ越してきますから頼みますよ」と言われれば、我々、義理と人情で生きているようなものですから、「どうぞ、来てください。一緒に頑張りましょうよ」という挨拶をしたわけです。かつては、こどもたちを集めてブラスバンドの演奏や風船を上げようとか、のぼりを上げようとか大騒ぎしてやっていました。しかし、こんな事態になってしまったのだから、気持ちよく江東区が受け入れられる、そして豊洲の住民の人たちも、「ようこそ」とみんなが拍手して迎えられるようにしてくださいよ、それは東京都のやる仕事でしょと私は言っています。
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  • (3)にぎわい施設の整備が不確定な中、豊洲市場の開場日が決められないことについて
    【区長】
  •     東京都が必死になって開場日を決めたい、業界の意向も汲み入れたい、そういう思いがあるならば、必死の思いで万葉倶楽部さんを説得するのが仕事じゃないですか。それをどこまでやっているのかというのが見えてこないわけです。既に小池都知事は豊洲へ移転という方向になっているわけですから、知事さんがそこまで思いを固められたのであれば、我々行政としても知事さんをバックアップしてさしあげたいと思っています。
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  • (4)築地再開発の見通しが見えないことによって、にぎわい施設の運営判断ができないことについて
    【区長】
  •     東京都がどのような努力の成果を持ってくるか、それを待つしかないと思っています。東京都の持っている答えで考えるしかないわけで、私の方からこういう指示をしなさい、こうしなさいとは言えません。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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