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更新日:2017年1月19日
4月7日、第20回となる「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」が開催され、答申案が発表されました。
本区が長期計画において重点プロジェクトに掲げている「東京8号線(豊洲~住吉)」については、国際競争力の強化に資するプロジェクトに位置づけられました。国際競争力の強化という点で、このような中に含まれるということは大変ありがたいことであります。また、整備計画の検討が進んでおり、事業化に向け、関係地方自治体、鉄道事業者と「費用負担」「事業主体」について合意形成を図るべきという課題が書いてあり、これは大変踏み込んだ記載です。
本区は、本路線の早期整備に向け、平成22年度より国や東京都、東京メトロなど関係機関を交えた検討会を積み重ねてまいりました。このように、着実に整備計画案の熟度を高めてきたところです。
さらに、同年より地下鉄8号線建設基金の積立てを開始し、毎年度5億円ずつ、本年度で累計35億円の基金を積み立てており、財源の確保にも努めてきたところです。
本区と関係機関が一体となった長年の取組みが、答申案における極めて前向きな位置づけにつながったものと認識しています。答申案で示された費用負担のあり方や事業主体の選定は、事業化プロセスにおける最大の調整事項であり、今まで以上の詳細な検討と高度な判断が求められます。
このため、直ちに延伸事業の具体化に向けた調査を実施してまいりたいと思います。この路線は、区部東部に速達性に優れる南北交通軸を形成し、東京臨海部へのアクセス性を向上させるだけでなく、東京メトロ東西線をはじめとする東京東部の鉄道路線の混雑を緩和させるなど、東京の国際競争力を高めるうえで欠かせない路線であります。一日も早い整備着手を目指し、東京都や営業主体と想定される東京メトロなど、関係機関との調整を行って、早期の合意形成を目指してまいります。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機に、国内外に区の魅力をPRするために「江東区ブランディング戦略」を策定いたしました。
ブランディング戦略の推進にあたり、区のブランドコンセプト(区の魅力や強みを言葉でわかりやすく表現したもの)を「SPORTS & SUPPORTS KOTO City in TOKYO スポーツと人情が熱いまち 江東区」と決定しました。
ブランドコンセプトをもとにロゴマークを公募しました。北海道から九州まで全国から760作品もの応募がありました。神奈川県横須賀市在住のグラフィックデザイナーである、奥野和夫さんよりご提案いただいたロゴマークに決定いたしました。
ロゴマークのデザインについて、ハートの形は、スポーツの感動や鼓動と、江東区民の温かい人情を同時に表現するなど、ブランドコンセプトを体現したデザインとなっております。また、各文字の色に込められた意味も、江東区のさまざまな魅力を表現しております。非常にやさしくて、明るくて、素晴らしいロゴマークだと思います。
「KOTO City in TOKYO」と書いてありますが、KOTOだけでは東京の人はある程度わかりますが、全国ましてや世界の人から見て、KOTOと言ってもわからないです。ですから、TOKYOの中にあるKOTOということでTOKYOも入れました。TOKYOの中のKOTO Cityであると世界中の人が理解していただけるだろうと考え、あえてTOKYOを入れました。
区民の方も積極的にロゴマークを活用してもらい、商店街やまちのイベントなど、いろいろな所で東京オリンピック・パラリンピックまで掲げ続けてほしいと思います。江東区をこの機会に世界に向けて発信したいという決意を込めているところでございます。
新たに決定したロゴマーク
本区では2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を後世に残る素晴らしい大会にするため、平成28年度から大会開催年度である平成32年度までを計画期間とする「江東区オリンピック・パラリンピック開催準備プラン」を策定しました。
本プランでは開催準備を行っていく上での基本方針を3点示しています。1点目は「誰もが安全・安心・快適に過ごせる環境整備」、2点目は「スポーツ・文化の振興と未来を担うこどもたちの育成」、3点目は「持続的な発展につながるまちづくり」です。これらの基本方針に基づく「事業展開の方向性」を定め、さらに具体的な「取り組み」をプラン内にお示ししております。
私は前々から「オリンピックは間違いなく盛り上がるだろう。大事なのはパラリンピック。パラリンピックを何としてでも成功させなければいけない」と申し上げています。日本人は、障害者に対する考え方・接し方が欧米と違ってまだまだ低いと言われています。その意識改革をすることは、東京パラリンピックしかないです。この機会を逃したら、日本人の障害者に対する意識は、いつまで経っても欧米には追いつかないだろう。東京オリンピック・パラリンピックを契機として、日本人の障害者に対する意識改革を何としてでも成し遂げなければいけない。そのようなことから「パラリンピックの成功なくして大会の成功はない」と考えております。
また、パラリンピック成功に向けては、その準備段階として、今から障害者スポーツの普及、ユニバーサルデザインの推進などを積極的に進めるべく、この計画にも織り込んでいます。ボランティアの養成や警備、環境、暑さ対策などいろいろな問題については、まだまだ進んでいないようで、そうした点は毎年度計画を更新しながら、この開催準備事業を進めていきたいと考えています。
本区では、コミュニティサイクル実証実験を開始し、既に3年が経過しましたが、昨年7月に、本区に続いて事業を開始した千代田区、中央区、港区と「自転車シェアリングにおける相互乗り入れに関する検討協議会」を設置し、協議を重ねた結果、本年2月より4区の相互乗り入れ実験が始まりました。4月末までで終了予定でしたが、2~3か月では実証実験をしっかりと掴みきれないところもあります。これから春になって暖かくなると、たくさんの人が自転車を利用するでしょう。そのようなことを考えると、この実証実験を延長しようということになりました。
他区への乗り入れと併せ、今年度からは区費を投入してエリアを順次拡大し、3か年で区内全域への展開を図ります。
近々、区役所にもポートを設置します。そして、門前仲町にも設置していく準備を進めています。このことで東陽町・門前仲町・臨海部という一つの基軸をつくり、それがやがて森下や砂町・大島・亀戸まで延ばせるように、3年間で27か所程度ポートを増やしていきたいと考えています。
近隣区や都心区、各区で始めていただければと思い、親しい区長に声をかけています。いずれにしても我々は千代田区・中央区・港区と一緒に先べんをつけていますが、なんとか東京全域に早く広まればいいなと思っています。
コミュニティサイクル
運用上の課題について
【区長】
登録制になっていることによって、観光で来られた方が利用するのがまだ低いのではないかと思います。
自転車は誰でも乗れる便利な乗り物ですが、近年、自転車利用者がルールを守らない・マナーが悪い、自転車に乗りながらスマートフォンを触る人もいて、自転車事故も大きな問題となっています。このような背景から、安全で快適な自転車利用環境の構築を進めていくため、まもる、はしる、とめる、の3つを柱とした「自転車利用環境推進方針」を策定しました。
まず「まもる」では、特に交通事故や、違反の割合が高い高校生や成人層を対象に、スタントマンを活用した自転車安全教室を実施していきます。江東区内に都立高校が6校あり、順次まわって、スタントマンを活用した自転車安全教室を開いて、特にスピードを出す高校生がいるので、それに巻き込まれてしまう歩行者・高齢者・こどもを守っていかなければならないと考えています。
次に「はしる」ですが、江東区内における整備済みの自転車通行空間は国道・都道も含め、合わせて5キロ、区道だけで言えば1キロとわずかしかありません。歩道で歩行者と自転車の交錯や接触がある事故が多くなっていますが、自転車だけでなく歩行者の安全性も高まるように、広域自転車通行ネットワークを早期に構築することといたしました。
最後に「とめる」では、近年、買い物やレジャーなどでの自転車利用が増えていることから、商業施設など施設側で自転車駐車場を確保するよう、区の指導として人の集まるところには自転車の置き場所を設置させるように、区として取り組んで指導していきたいと思っています。
江東区自転車利用環境推進方針
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