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トップページ > 区政情報 > 区長室 > 所信表明 > 所信表明令和7年2月19日発表分

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更新日:2025年2月26日

ページ番号:35998

所信表明和7年2月19日発表分

日、令和7年2月19日をもって、令和7年第1回区議会定例会を招集いたしました。

定例会の開会にあたり、江東区政が直面する課題と、あるべき区政運営について、私の所信の一端を申し述べたいと存じます。

ず初めに、私が区長に就任し1年余が経過いたしました。この間、行政の基本となる区民からの信頼を得るべく、クリーンで公正な区政を実現するため、全庁的なコンプライアンスの推進に取り組んでまいりました。

年度は、新たな推進体制として「江東区コンプライアンス推進委員会」を設置し、全ての職員が意識すべき行動規範等をまとめた「江東区コンプライアンス基本方針」を策定いたしました。

年度は、この基本方針を踏まえ、さらなる透明性の確保に向けた外部人材の活用や、組織全体の意識醸成を促すコンプライアンス推進月間の実施など、不祥事を起こさない・起こさせない風通しの良い組織風土づくりに全庁を挙げて取り組んでまいります。これからも区民の皆様から信頼される区役所の実現を目指してまいります。

た、私は、様々な立場の方々がそれぞれの視点を生かし、お互いを思いやり協働することが、豊かな社会を築く原点となると考えております。今年度はその一つとして、女性職員の視点から区の既存事業を検証する取り組み「プロジェクト・スマイル」を立ち上げ、若手職員を中心としたグループワークを通して様々な提案を受けました。女性に配慮した備蓄物資の拡充や子育て中の女性に配慮した公園施設・公衆トイレ設備など、実施可能なものは令和7年度予算案に反映いたしました。

年度は、「プロジェクト・スマイル」の年齢層を拡大して事業の検証・検討を進めてまいります。

た、区民参加の「こうとう未来ミーティング」をこれまで8回実施し、まちづくりに対する真摯な意見交換を行ってまいりました。

は、今後も様々な方と語り合い、つながりながら、「全ての世代に責任を持つ区政」、「区民生活最優先の区政」、「クリーンで公正な区政」の実現に全力で取り組んでまいります。

令和7年度予算編成の大綱

に、令和7年度予算編成の大綱についてでございます。

めに、国や東京都の状況についてですが、国は「日本経済は33年ぶりの高水準の賃上げと過去最大規模の設備投資が実現するなど明るい兆しが見られており、これを確かなものとし、賃金上昇が物価上昇を安定的に上回り、賃上げと投資が牽引する成長型経済を実現していく必要がある」としております。

うした経済情勢等を踏まえ、国の令和7年度予算は、令和6年経済対策・補正予算と合わせて、「賃上げと投資が牽引する成長型経済」へ移行するための予算として編成されており、一般会計総額は、前年度比2.6%増の、115兆5,415億円となっております。

に、東京都の令和7年度予算は、「不確実性が高まる社会情勢の中、「成長」と「成熟」が両立した持続可能な都市の実現に向けて、全ての人が輝く東京の未来を切り拓く予算」として編成されており、一般会計総額は、前年度比8.3%増の9兆1,580億円となっております。

に、本区の予算編成についてでございます。

ず、本区を取り巻く財政環境についてでございます。

別区税は、所得環境の改善や納税義務者数の増加などにより、644億300万円、前年度比6.6%の増、また、特別区交付金については、都区連携経費として、能登半島地震を踏まえた災害対応力強化経費が新規算定されたことなどにより、交付金総額で前年度比7.2%増の714億1,200万円としております。

かしながら、税源偏在是正措置の影響やふるさと納税による減収の拡大に加え、昨今の物価上昇が、本区の歳出にも直接的な影響を与え始めており、本区の置かれている財政環境は決して楽観視できる状況ではないと認識しております。

うした中、本区の令和7年度当初予算は、長期計画(後期)のスタートを迎え、こどもから高齢者まであらゆる世代のニーズに適確に応えるほか、防災・地域活性化、DX推進など、今の時代に求められている施策を展開し、人と人とがつながり笑顔が広がる江東区の未来に向けたさらなる一歩を踏み出す予算と位置づけ、「みんながつながる笑顔があふれる来を切り拓く新たなるステージへ」として編成いたしました。

た、国の交付金を活用した物価高騰対策についても予算計上しており、区内事業者に対するエネルギー関連経費の一部補助やプレミアム商品券発行部数の拡充、住民税均等割のみ課税世帯への区独自の給付金支給など、物価高騰下における区民生活や区内事業者を全力で支援いたします。

の結果、一般会計は、2,784億5,300万円、前年度比9.5%の増で、過去最大規模となっております。

に、特別会計について申し上げます。

民健康保険会計の予算規模は、471億2,200万円で、前年度比3.8%の減となっております。これは、主に国民健康保険事業費納付金が減少したことによるものです。

に、介護保険会計の予算規模は、422億1,700万円で、前年度比4.2%の増となっております。これは、主に保険給付費が増加したことによるものです。

に、後期高齢者医療会計の予算規模は、133億2,400万円で、前年度比3.7%の増となっております。これは、主に広域連合納付金の増によるものです。

お、一般会計と三つの特別会計を合わせた総予算規模は、3,811億1,600万円、前年度比6.9%の増となっております。

和7年度予算の大綱は、以上のとおりでございます。

江東区長期計画(後期)

に、江東区長期計画(後期)について申し上げます。

計画は、令和11年度まで、今後5年間の区政運営の羅針盤として策定するものであり、策定にあたっては、第2期長期計画策定時には想定し得なかった社会経済情勢の変化や多様化・高度化する区民ニーズに的確に対応するため、必要な見直しを図っております。

た、検討の過程においては、「こうとう区民会議」や「こうとうジュニア未来会議」などを開催したほか、外部評価委員会からの意見聴取など、幅広い世代の声を反映してまいりました。

要課題では、新たに「区民が安全・安心に暮らせる災害に強いまちづくり」を掲げ、防災力強化への取り組みを進めていくこととし、また、七つの重点プロジェクトでは、新たに「持続的に発展するまちづくり」及び「区の魅力を発掘・発信し続けるまちづくり」を追加することで、発展するまちづくりを推進するとともに、区の魅力を区内外に積極的に発信し、区のイメージアップや区内産業の活性化への取り組みを進めてまいります。

地下鉄8号線の延伸を契機とした魅力あるまちづくり

れでは、重要課題及び七つの重点プロジェクトに沿って、来年度の主な取り組みについて申し上げます。

ず、重要課題の一つ目、地下鉄8号線の延伸を契機とした魅力あるまちづくりについてです。

和47年に初めて国の審議会で答申された地下鉄8号線の延伸は、半世紀の時を経て昨年11月、ついに工事着手となりました。

8号線の延伸は、本区がさらに大きく飛躍する絶好の機会と捉えており、沿線のまちづくりに取り組むことで、拠点間連携による都市の活力や魅力を広げ、人や地域を相互につなぐ区の一体的な発展を目指してまいります。

(仮称)枝川駅、(仮称)千石駅に引き続き、来年度からは住吉駅周辺のまちづくりに着手し、区民や町会をはじめ、地元企業も含めた地域の皆様とともに、駅を中心としたまちの未来を描き、その実現に向けた魅力あるまちづくりを推進してまいります。

区民が安全・安心に暮らせる災害に強いまちづくり

に、重要課題の二つ目、区民が安全・安心に暮らせる災害に強いまちづくりについてです。

甚化・頻発化する集中豪雨や地震等の災害による被害を最小限に抑えるため、総合的な視点から対策を進めてまいります。

蓄物資の充実については、見込まれる避難所生活者数の1日分の食料備蓄を2日分へ計画的に増量してまいります。また、女性やこどもに配慮した、避難所生活に必要な物資を充実してまいります。

わせて、新たに(仮称)新木場防災倉庫の整備に着手し、備蓄物資のさらなる充実を図ってまいります。

害時における情報通信体制の強化では、多様な情報伝達手段を確保するため、防災行政無線の放送内容を、こうとう安全安心メールや災害情報システムに自動連携できる機能を追加し、より迅速・確実に安全情報を伝達してまいります。

難所の運営体制については、国や都の指針のほか、本区の「プロジェクト・スマイル」の検討結果などを踏まえ、女性やこどもへの配慮を取り入れた避難所管理運営マニュアルを策定いたします。また、避難所運営サポーターの区内全域への拡大や、避難所開設・運営訓練の充実等により、避難所の体制強化を図ってまいります。

害対策については、昨今の気候変動による水害リスクの増加を鑑み、区の水害時即応体制構築の強化を目的に江東区事業継続計画風水害編を策定いたします。

震・不燃化の促進については、旧耐震基準の木造住宅の除却助成額を拡充し、より一層の耐震化率向上を図ってまいります。

水彩・環境都市づくり

に、七つの重点プロジェクトについて申し上げます。

一は、水彩・環境都市づくりです。

彩都市における賑わいを創出し、みどり豊かなうるおいのあるまちを形成するとともに、「ゼロカーボンシティ江東区」の実現に向け、取り組みを推進してまいります。

化対策では、「みどりの中の都市(CITYINTHEGREEN)」の実現を目指し、みどりを活用した景観形成や地域のコミュニティづくりなどを目的に、庁舎をはじめ公園などに、四季折々の花々で彩る花壇を整備するほか、区民・事業者等との連携・協働を推進するため「(仮称)グリーンコミュニティ会議」を新設いたします。

た、フォトコンテストにより「江東区みどり百景」を選定し、地域の魅力発見や観光素材として活用してまいります。

洲公園整備事業では、「親子で過ごす江東区版ゼロカーボンパーク」をテーマに、都内最大の大型遊具を有する公園として、令和9年4月のリニューアルオープンを目指して、令和7年度より工事に着手いたします。

た、令和7年4月に開園予定の大島九丁目すくすく公園は、「区民とともにゼロからつくり上げる公園」をテーマに、マルシェやプレーパークを実施するなど、公園を核とした新たな賑わいの創出を図ってまいります。

ロカーボンシティ江東区の実現に向けては、今年度中に新たな江東区環境基本計画を策定し、区民や事業者とともに脱炭素社会の実現や循環型地域社会の形成に向け、様々な環境への取り組みを一層加速いたします。

和7年度は、区有施設において、再生可能エネルギー由来の電力等への転換と、さらなる利用拡大を図るとともに、CO2を排出しない次世代エネルギーとして期待される水素燃料を用いた燃料電池ごみ収集車を導入いたします。また、今年度から始まった森林環境税の徴収を契機に、森林保全や整備を目的とした自治体間での連携を進めるなど、区民の環境配慮への行動変容を促す取り組みを引き続き進めてまいります。

こどもたちが希望を持てるまちづくり

二は、こどもたちが希望を持てるまちづくりです。

江東区こどもの権利に関する条例」を制定し、こどもの権利の普及啓発に取り組むとともに、今年度策定予定の、こども・若者施策の総合的な計画である「江東区こども計画」に基づき、こども・若者、そして保護者への支援に取り組んでまいります。

娠出産支援では、産後ケア事業において、宿泊型の利用可能日数を拡充するとともに、分割利用ができるようにいたします。また、現在、訪問型・外来型のいずれか1回としているところを、合わせて2回利用できるものといたします。

た、流産・死産を経験された方の心理的ケアを目的としたグリーフケア事業を新たに開始いたします。同時に、本区職員への研修も併せて行うことで、相談者に寄り添える環境の整備・充実を進めてまいります。

育サービスの充実については、障害や医療的ケアなど特別な支援を必要とする児童が、安全・安心に保育所で過ごすことができるよう、職員体制の充実、施設・備品等の環境整備など、受入れ体制の構築に向けた支援を強化してまいります。

育て家庭への支援では、子ども家庭支援センターの未整備地域である富岡地区に、23区最多となる区内9か所目のセンターを整備するとともに、子ども家庭支援センターで実施する見守り訪問支援事業の訪問支援員の配置を、現行の4センターから全センターへ拡充いたします。

た、子育てに関する情報を一元化し、必要な情報を区から能動的、効率的に子育て家庭へ届けるため、新たに子育て支援アプリを導入いたします。

童虐待対応では、すべての妊産婦、子育て家庭、こどもへの包括的な支援を提供するため、児童福祉機能と母子保健機能を一体化した「こども家庭センター」を新たに設置いたします。

童相談体制については、これまで、よりよい支援体制の整備に向け、区立児童相談所の設置を中心に検討してまいりましたが、今般、東京都からの提案を受け、この方針を変更し、都との連携による新たな児童相談体制の構築を見据えた協議に入ることといたしました。今後、制度設計や財政面・人事面での役割分担などについて協議を深めてまいります。

どもが安全に過ごせる居場所・環境づくりでは、こどもや子育て家庭の支援活動に取り組む団体に活動経費を助成するとともに、児童館が中高生の居場所にもなるよう、学習スペースやくつろぎスペースの整備、℮スポーツやバンド、ダンス等の活動支援を行います。

かな体験活動事業では、区内小・中・義務教育学校の児童・生徒が、TGGなど本区にある教育効果が大きいと考えられる施設を体験することで心身の成長を図るとともに、江東区の魅力を実感し、地域に愛着を持つことを目指します。

ICT教育推進事業では、ICT機器のさらなる活用を目指したICT推進校を設置し、より効果的な活用実践に取り組んでまいります。

登校児童・生徒等に対する支援の充実では、校内別室指導支援員を現在の26校から区内のすべての小・中・義務教育学校に配置いたします。

立幼稚園等への支援では、危機管理マニュアル等の見直しにかかる経費などに対して新たな補助を実施し、事故の未然防止及び危機管理能力の向上を支援いたします。

東きっずクラブでは、保護者の利便性や事務の効率化による質の向上を図るため、電子連絡帳を導入いたします。

地域の活力を生み出すまちづくり

三に、地域の活力を生み出すまちづくりです。

本経済は、名目GDPが600兆円を超え、昨年の春闘での賃上げが33年ぶりの高水準となるなど、成長と分配の好循環の兆しが出始めており、こうした動きを江東区の地域経済の成長に確実につなげていくことが、強く求められています。

のため、中小企業向け制度融資において、デジタル技術の活用による生産性向上等を目指す中小企業者を支えるための融資メニューを創設するなど、経営改善の意欲がある事業者への支援を拡充してまいります。

た、経営相談や事業者向けセミナー等の包括的な外部委託により、各種専門家による効果的・効率的な支援を実施し、中小企業者等への伴走支援体制の構築を図ってまいります。

らに、こうとう若者・女性しごとセンターについて、年齢・性別を問わず利用しやすい施設名称に変更し、シニア向け支援等の拡充による利用者の拡大や、人手不足の解消に向けた、区内中小企業の魅力発信にも取り組んでまいります。

業振興施策では、経営改善や集客力向上を目指す商店街を中心とする区内中小店舗に対し、専門家のアドバイスによる新たな設備の導入や、店舗改修にかかる費用の一部を補助してまいります。

域コミュニティの活性化については、地域活性化事業補助金に「こども」を主体とするイベントまたは「防犯」イベントに対する支援枠を新たに設けます。高齢化・成り手不足の課題を抱える町会・自治会と、子育て世代を含めた地域住民同士の交流機会の創出に対し支援を行ってまいります。

ポーツ振興施策では、パリオリンピックのスケートボード競技で本区出身の堀米雄斗選手と相模原市出身の吉沢恋選手がともに金メダルを獲得した縁から、相模原市と連携したスケートボード大会を開催いたします。

た、夢の島スケートボードパークの初心者コースの拡張やセクションのリニューアルにより、初心者でもより安心して練習できる環境を整備いたします。

様性を認め合う社会の実現については、本年11月に聴覚障害者のための国際スポーツ大会、デフリンピックが東京で開催され、本区では水泳・テニス・ゴルフの3競技が行われます。区民観戦ツアーや機運醸成の取り組みにより、デフリンピックやデフスポーツへの理解を広げ、互いを尊重しあう共生社会の実現を目指します。

誰もが安心して住み続けられる社会づくり

四に、誰もが安心して住み続けられる社会づくりです。

もが世代や分野を超えてつながることで、地域でともに支えあい、健康で安心して自分らしく暮らせる社会の実現を目指してまいります。

齢者施策では、亀戸九丁目に第16特別養護老人ホームを新たに開設するほか、第17及び第18特別養護老人ホームの整備を、辰巳一丁目、大島一丁目でそれぞれ進めてまいります。

た、人口増加が続く臨海部に豊洲長寿サポートセンターのサブセンターを設置し、相談支援体制のさらなる充実を図ります。

らに、近年の猛暑から高齢者の命を守る施策として、エアコンを設置していない住民税非課税の高齢者世帯に対し、新たに設置費用を補助するほか、スマートフォン教室の拡充や、補聴器支給事業における所得要件の撤廃と助成金額の引き上げを図るなど、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう取り組んでまいります。

害者施策では、障害児を育てる家庭の経済的負担の軽減のため、心身障害者に対する紙おむつ支給・寝具乾燥消毒水洗い・出張調髪サービスの各事業における20歳未満の対象者に係る所得制限を撤廃いたします。

た、災害時の要配慮者対応の一つとして、全拠点避難所に災害時支援用バンダナを配備し、障害特性を可視化することで、支援や配慮が行き届きやすい環境を整備いたします。

害福祉施設の整備では、臨海部における放課後等デイサービスの需要増大に対応するため、臨海部に新規開設する事業者に対し賃借料補助を実施し、整備を促進してまいります。また、大規模改修工事後の障害者福祉センター内に相談支援事業所の支援を行う基幹相談支援センターを開設し、障害者を地域で支える相談支援体制の充実を図ってまいります。

害福祉人材の確保・定着では、障害福祉サービス事業者に対する採用活動費補助に加え、訪問系サービス事業所に対し、未経験者の人件費や資格取得費に補助を行い、事業者支援に取り組んでまいります。

わせて、福祉分野の上位計画である第2期「江東区地域福祉計画」の策定を進め、生活上の困難を抱える方への包括的な支援体制を構築するとともに、地域でのアウトリーチ活動の拠点整備を推進する社会福祉協議会との連携を、一層強化してまいります。

持続的に発展するまちづくり

五に、持続的に発展するまちづくりです。

地域における都市機能の再生・強化を図るとともに、区民一人ひとりにとって良好で快適な都市環境を整えてまいります。

リアフリー化への取り組みでは、高齢者や障害者、また外国人等の増を背景に、あらゆる人々の利用を想定したユニバーサルデザインの理念を踏まえ、「バリアフリー基本構想」を改定し、本区における新たなバリアフリーの方針や整備計画を、区民や当事者等の意見を反映しながら進めてまいります。

園・トイレの改修においては、「プロジェクト・スマイル」の提案を踏まえ、女性視点による安心・快適性を考慮した公園を目指し、日除けやベンチの設置及びトイレ内にこどもの着替え台を設置してまいります。

便利で安全な交通ネットワークの形成については、区全域を対象とした、地域の移動手段に関するマスタープランとなる、地域公共交通計画の策定を進めてまいります。

画策定にあたっては、全ての人にとって利便性・安全性・快適性の視点を取り入れた交通環境の確保を目指すとともに、区民の移動実態やニーズの変化に応じた、交通手段の導入についても検討してまいります。

梁の改修については、新たに大島橋の架替及び砂潮橋の改修に着手いたします。

臨海部のまちづくり

六に、臨海部のまちづくりです。

区の臨海部は、豊洲、有明などで大規模な開発が続くとともに、令和7年3月には、海の森に自然豊かで広大な眺望も楽しめる「海の森公園」がグランドオープンする予定です。こうした機会を捉え、本区の魅力を積極的に内外に発信できるよう、関係機関との連携をさらに強化してまいります。

区の魅力を発掘・発信し続けるまちづくり

七に、区の魅力を発掘・発信し続けるまちづくりです。

東区の魅力を区内外に積極的かつ戦略的にプロモーションし、多くの方に訪れてみたい、住んでみたい、住み続けたいと思っていただける「選ばれる江東区」を実現してまいります。

のさらなる魅力発信を図るため、動画コンテストの実施やプロモーションメッセージの作成、区公式インスタグラムの開設などにより、江東区の魅力を区内外に積極的に発信してまいります。

た、観光施策では、観光協会にフィルムコミッションが設立されます。観光協会と連携し映画やテレビ等のロケ撮影を誘致し、映像作品を通じて区の魅力を発信することで、区のイメージや認知度を高めるとともに、新たな観光資源の創出や区への愛着心を醸成してまいります。

統文化の継承や後継者の育成に向けては、新たに小中学校と連携し、区の無形文化財の職人が、児童・生徒に対し伝統工芸の講習、体験指導を行うことにより、次世代のこども達が、本区に受け継がれる伝統文化に触れる貴重な機会を確保してまいります。

のほか、豊かな水辺環境を生かし、豊洲千客万来に設置された船着き場を活用した舟運ツアーの開催や、区内の後世に伝えたいみどりの景色の選定、歴史的・技術的に貴重な橋梁のパンフレットの作成など、江東区の様々な魅力を発信してまいります。

長期計画の実現に向けての取り組み

後に、長期計画の実現に向けての取り組みについて申し上げます。

DXの推進については、今年度新たに策定する「江東区DX推進計画」に基づき、デジタル社会を形成するDX基盤を整備し、デジタル技術を活用して区民にやさしく、職員が働きやすい、誰もが便利で快適に暮らせる「SmartKOTO」の実現を目指し、より一層、スピード感をもって取り組んでまいります。

口サービスのデジタル化では、基盤整備として、本庁舎・豊洲特別出張所に加えて、新たに区内全ての出張所7か所の窓口に、証明書交付手数料の支払いに係るキャッシュレス決済システムを導入いたします。

た、統合型GISを活用し、道路管理・公園管理に必要な情報を一元的に管理し、これらの情報を公開することで、区民サービスの向上にもつなげてまいります。

庁舎の建設につきましては、必要な財源を確実に確保し、安定的な財政運営を図るため「江東区新庁舎等建設基金条例」を本定例会に提出するとともに、引き続き区民や学識経験者などのご意見を取り入れながら、基本計画の策定を進めてまいります。

財政運営にあたっては、新たな「江東区行財政改革計画」を着実に推進するとともに、外部評価を活用した事務事業の見直しや、新たな施策の創出、自治体DXの推進による行政サービスの利便性の向上などを通じ、長期計画の着実な推進を図ってまいります。

上、本区が直面する課題について、長期計画に沿って所信の一端を申し述べました。

笑顔があふれる江東区づくりに向けて

は区長として、江東区に生きるすべての区民が自分らしく輝き、暮らしの中で幸せを感じ、笑顔があふれる江東区づくりに邁進してまいる所存でございますので、議員各位並びに区民の皆様方のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

お、本定例会には、令和7年度当初予算をはじめ、契約、条例案件などあわせて34件を提案いたしております。

ろしくご審議の程、お願い申し上げまして、私の所信表明といたします。

お問い合わせ先

政策経営部 企画課 企画担当(庶務) 窓口:区役所4階1番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽4丁目11番28号

Fax:03-3699-8771

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