ここから本文です。
報道発表資料
発表日:2024年2月22日
江東図書館(南砂6)で、平和祈念パネル展「東京大空襲と学童集団疎開」が開催中です(3月14日まで。入場自由。無料)。
第二次世界大戦(太平洋戦争)末期、昭和19年8月4日から、深川区・城東区の国民学校3年生から6年生の学童約12,000人が、戦火を逃れるため新潟・山形に疎開し、1年余り、家族と離れて旅館や寺院、集会所等でつらい生活を余儀なくされました(学童疎開)。
その約半年後、昭和20年3月9日夜半から3月10日未明にかけて、江東区を含む下町地区一帯は東京大空襲で焦土と化し、卒業のために帰京していた江東区の国民学校6年生のこどもたちも大きな被害を受け、東京大空襲の犠牲者は東京都全域で7万人以上に上りました。
(数矢国民学校の集合写真。3月9日、東京大空襲が始まる10時間前に撮影されました)
本パネル展は、戦争を知らない世代にも、戦争の悲惨さを伝え、平和の大切さについて改めて考えてもらう機会となるよう、毎年、3月・8月に開催しています。
会場には、焼け野原となった東京・下町の写真や、疎開したこどもに宛てた父の手紙、東京大空襲の様子を描いた絵などが展示されています。
(江東区の比較写真。左は終戦直後に、右は平成27年に撮影されたもの)
(父が疎開しているこどもに宛てた手紙。東京上空での空中戦等について書かれています)
また、館内には「学童集団疎開資料室」が設けられており、疎開先から戻ってきた雛人形(東京大空襲で亡くなられた持ち主のご遺族が寄贈)や、小学5年生の児童が、卒業式のため疎開先から帰京する小学6年生に向けて書いた送辞などが公開されています(学童集団疎開資料室に関することは江東図書館にお問い合わせください)。
(送辞からは、こどもたちが疎開先でも強く明るく過ごしていたことがうかがい知れます)
3月2日(土曜日)には、空襲や疎開の経験者による体験談を収録した映像の一般向け上映会や、こども向け上映会も行われます。
一般向け上映会では、疎開先での生活の様子、疎開先で空襲の知らせを聞いた時の思い、卒業のために東京に帰った際に空襲に見舞われ、命からがら小学校に逃げ込んだ話など、空襲や疎開を経験された方2人の体験談を収録したインタビュー映像を上映します。
戦争の惨禍を二度と繰り返さないために、ぜひ、この機会に、平和について改めて考え、いつもと変わらない日常の尊さに思いを寄せてみてください。
【平和祈念パネル展「東京大空襲と学童集団疎開」】
期間:2024年2月15日(木曜日)~同年3月14日(木曜日)
会場:江東図書館 3階展示コーナー(南砂6-7-52)
時間:午前9時~午後8時 (日曜・祝日は午後7時まで)
観覧料:無料
問い合わせ先:総務部 総務課 総務係(電話:03-3647-4020)
【平和祈念上映会】
〇一般向け上映会
日時:2024年3月2日(土曜日) 午後1時~午後1時40分
会場:江東図書館1階鑑賞室
定員:20人程度(先着順。当日午前9時から江東図書館窓口で整理券配布)
内容:区内で空襲や疎開を経験された方2人の体験談を収録した映像資料(「戦争の語り部」(江東図書館制作))
観覧料:無料
〇こども向けアニメ上映会
日時:2024年3月2日(土曜日) 午後2時~午後2時40分/午後2時50分~午後3時20分
会場:江東図書館1階鑑賞室
定員:20人程度(申込順。申込は江東図書館に電話もしくは窓口で)
内容:①「おじゃる丸 わすれた森のヒナタ」 ②「君知ってる?首都炎上」
観覧料:無料
平和祈念上映会の問い合わせ先:いずれも江東図書館(電話:03-3640-3151)
〇平和祈念パネル展「東京大空襲と学童集団疎開」開催
https://www.city.koto.lg.jp/051101/somu/heiwa2.html
〇江東図書館 学童集団疎開資料室
https://www.koto-lib.tokyo.jp/tabid46.html(外部サイトへリンク)
〇平和事業の推進
https://www.city.koto.lg.jp/051101/kuse/profile/sengen/5372.html
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください