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更新日:2017年1月19日

定例記者会見 平成27年9月8日分

1.豊洲シビックセンターのオープンについて

区南部地域の急激な人口増加に対応するため、豊洲駅前に整備を進めてきた豊洲シビックセンターが、9月24日(木曜日)オープンいたします。
本施設は、「現代の里山」をコンセプトとしており、建物周辺や壁面を緑化し、また地場産業である木材をふんだんに使用しています。8階から12階にかけての斜面は木で組んであり、中には木を植えております。屋外テラスとして一般開放します。その他、太陽光パネルや雨水利用などできる限り環境に配慮した建物となっております。
豊洲シビックセンターは、豊洲文化センター、豊洲図書館、豊洲特別出張所などの複合施設となります。
最大の特徴は5階の「シビックセンターホール」で、客席数300席を有し、演奏会、演劇、講演会など幅広い用途に対応しております。また、ホールとしては、日本最大級となる開閉式パネルが設けられ、演目によっては東京湾やレインボーブリッジを背景に演奏するなど、効果的な演出が可能となります。
また、このホールには世界的に評価の高いイタリアのメーカー、「ファツィオリ」社のピアノを導入しました。手作業にこだわった希少価値の高いピアノであり、都内初の常設ホールとなります。きっと有名なピアニストがたくさん演奏してくださるだろうと思います。
豊洲図書館は、特にこどもの読書環境の充実に力を入れました。11階の「おはなしのへやキッズ」では、公募の区民ボランティア33名の方と図書館との協働で、こどもたちの個別の要望に応える読書活動支援や講演会などのイベントを行っていきます。
豊洲特別出張所は、子育て世代の多い豊洲地区の特性を踏まえ、従来の出張所では取り扱っていなかった出生届などの戸籍の届出や児童手当の申請受付、保育園の入園の相談など、業務を拡大し、利便性の向上を図ります。
出張所と同じフロアには豊洲長寿サポートセンターが移転し、地域の高齢者が安心して生活できるよう必要な支援を行います。
更に、更生保護サポートセンターがここにオープンすることになっております。
それから1階には天の四方を守るといわれる「四神」のうち、西の方角を司る「白虎」の像を設置しました。これで、亀戸駅前公園の亀のモニュメントを北の「玄武」と見立て、東大島駅前広場の東の「青龍」、若洲公園の南の「朱雀」と合わせ、四神が完成しました。江東区を守る、そして区民の皆さんを守るという願いを込めて設置させていただきました。この4つを多くの人が訪れてくれればいいなと思います。

9月24日にオープンした豊洲シビックセンター

9月24日にオープンした豊洲シビックセンター

2.こうとう若者・女性しごとセンターのオープンについて

区内の中小企業の人材確保を支援するため、10月1日(木曜日)に亀戸駅前のカメリアプラザ内に「こうとう若者・女性しごとセンター」を開設いたします。
中小企業では、人材募集や選考等の一連の採用活動や、採用後の人材育成に十分な経費や人手をかけることが難しい現状があります。
区ではこれまで、30歳未満の若者を対象とした雇用支援事業「中小企業若者就労マッチング事業」を実施しており、4年間で116人(96社)が正社員として雇用されました。
また、女性の方々が出産、子育て等で仕事を離れてしまって、再び仕事をしたいと希望しても、再就職先が見つかりにくい状況があります。今回は、そうした女性のためのマッチングということで、相談窓口を設置して、いつでも相談できる体制を整えます。保育士や看護師など様々な職種の方々が仕事を離れてしまって、戻れない状況がありますので、それを何とかしようということで新たに、こうしたセンターを設置し、企業・求職者双方にとって最良のマッチングを実現できる雇用支援の拠点として、その役割を果たしてまいります。

3.重症心身障害児(者)在宅レスパイト支援モデル事業の実施について

レスパイトとは、一時的な休養を意味です。重症の心身障害児(者)の方は。呼吸や排泄の管理といった医療的なケアを日常行っていることが多く、なかなか施設で対応してもらうこともできないため、ご自宅に訪問看護師を派遣して介護を行うことで、日頃ご苦労されている介護者の方にリフレッシュしてもらうというものです。
これによって障害者ご本人はもとより、その介護者であるご家族の負担を軽減することで、障害の有無に関わらず、より地域の中で安心して暮らしていくことができるようになると考えております。

4.パラカヌー世界選手権大会の結果報告について

先月8月19日からイタリア・ミラノで行われたパラカヌー世界選手権大会に、区内在住の瀬立(せりゅう)モニカさんと諏訪正晃(すわまさあき)さんが出場しました。私もいてもたってもいられなくなり、急遽ミラノに飛んで応援してきました。2人ともパラカヌーを始めてまだ1年程度ですからね。予選を突破した時は、私も大変嬉しかった。
2人とも見事に決勝進出を果たし、瀬立選手は9位、諏訪選手は8位と世界選手権大会という大舞台で素晴らしい活躍を見せてくれました。
6位までに入ればリオのパラリンピックに出場できたのですが、残念ながら少し足りなかった。しかし、始めて一年ぐらいでここまでの成績を残せたんだから、これはもう最高だと思っております。
瀬立さんは、江東区立中学校カヌー部の卒業生で、2年前に不慮の事故により車いす生活となりましたが、昨年からパラカヌーに挑戦し、パラリンピックを目指して頑張ってきました。諏訪さんは区土木部の職員で、区内の緑化推進に従事しながら限られた時間を有効に使い、持ち前の集中力で実力を向上させてきました。
まあ、あまり無理をしてリオではなく、私は5年後の東京パラリンピックを着実に目指して、そこでメダルを獲らせたいと思っております。
今回の世界大会出場にあたっても、区内の企業の方、区民の方、区の職員のみんなが寄付、募金をしてくださり、遠征費を応援してくれて行くことができたわけです。区長としても、ご協力をいただいた多くの方々に心からお礼を申し上げたいと思います。ただ、これ1回で終わりではなく、これからも世界選手権、アジア大会、あるいは国内の大会等いろいろありますので、その都度いろいろ経費が掛かります。これに対して今後どのようにして継続して応援していくかということについては、一生懸命考えて行きたいと思っております。
やがてこの2人が東京パラリンピックのメダリストになることを夢見てこれからも応援していきたいと思っております。
ちなみに、9月6日(日曜日)に辰巳国際水泳場で開催された2015ジャパンパラ水泳競技大会に瀬立モニカさんが女子100メートル自由形に出場して銅メダルを獲りました。

パラカヌー日本代表の瀬立モニカ選手(左)と諏訪正晃選手(右)

パラカヌー日本代表の瀬立モニカ選手(左)と諏訪正晃選手(右)

5.その他質疑応答

  1. パラカヌー選手の育成と活動拠点の整備について
    【区長】
    現在、選手は2人ですが、障がい者の方々が2人の活躍を見て、私もやりたいと思う人が出てくるのを待っている段階です。やはり選手層は厚い方がいいと思います。焦らずコツコツとやっていきたいと思います。
    また、カヌー選手だけでなく一般の方々が楽しみでやるカヌー倶楽部。亀戸・大島、そして7月には深川にもできました。乗り場がなければ、やりたくてもできないわけですから、少しずつそうしたエリア・練習場所を増やしていきたいと思っております。
  2. 2020年東京五輪の競技会場とエンブレム問題について
    【区長】
    当初のIOCの考え方が途中で、できるだけ既存施設も使えとか、無理なお金を使うなというような方針に変わったわけですよ。区内で開催される競技会場が、いくつ減っても私は構わないと思っています。多くの人が喜ぶなら一向に構いませんよと言い続けています。現在、江東区内で行われるのは8競技、8会場。これだけあれば十分だと思いますよ。そういう風に思っております。
    エンブレムについては、いろいろ言われていますが、あんまりそれで「誰のせいだ」とか「責任はどうだ」とか言う前に、次に向かって「みんなでよし頑張ろうぜ」という姿勢になるべきだと思います

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