定例記者会見 令和5年8月8日開催分
皆さん、こんにちは。本日もお暑い中、定例記者会見にお集まりいただきましてありがとうございます。
<定例記者会見で説明する木村区長>
深川八幡祭り 本祭りの開催について
はじめに、8月の11日から15日に開催されます、富岡八幡宮の例大祭、「深川八幡祭り」についてお知らせします。
「深川八幡祭り」は、江戸時代から続く富岡八幡宮の例祭で、江戸三大祭りの一つに数えられています。3年に一度行われる本祭りは、前回はコロナ禍で中止になったことから、今回、6年ぶりの開催となります。
8月13日には、53基の神輿が町を練り歩く神輿連合の渡御が行われます。この連合渡御の際に、沿道の観衆から神輿や担ぎ手に清めの水を勢いよく浴びせることから、「深川八幡祭り」は、「水かけまつり」としても親しまれております。
江戸時代から続く歴史や文化を感じながら、担ぎ手と観衆が一体となる貴重な体験が待っています。どうぞ「深川八幡祭り」に皆さんお越しください。
つながるKOTOタウンミーティングの開催について
私が区民の皆さんから直接お話をお聞きして、区政に対するご意見、ご要望を伺う、タウンミーティングを開催いたします。
日程は、8月より月1回、各地域を回り、今年度は計8回、実施いたします。
1回あたり、30名程度、会場にお越しになれない方向けには、オンラインによる参加(5名)や、お子様のいる方に、一時保育、聴覚障害の方向けに手話通訳も対応いたします。これまでに比べ、実施回数、参加人数を増やし、出前型で、より身近で親しみやすい会を目指してまいります。
テーマは公約で掲げました、こども、開かれた区政、まちづくり、ブランディング、健康都市、世代を超えたつながりなど、主に6つのテーマを予定しております。
本事業は「つながるKOTOタウンミーティング」のタイトルのとおり、地域の住民の皆さんが集まることで、様々な意見や提案が共有され、住民同士の交流や地域の連帯感が生み出されることを期待しています。また、行政ではなかなか気づきにくい住民視点の提案を政策につなげるなど、今後の区政運営に区民の皆さんの声を反映してまいります。
質疑応答
【記者】(東京ベイネットワーク・宮田)
タウンミーティングに関し、区長が所信表明で挙げている6つの施策ということについて実施するという話がありました。こちらのタウンミーティングに向けた区長の意気込みなどあれば教えてください。
【区長】
ありがとうございます。このタウンミーティングは公約にも掲げてまいりました。もちろん、前区長時代にも行ってまいりましたが、さらに回数を増やし、そして、参加人数を増やしていく。オンラインの参加もなかなか、まだ発展途上の部分もございますけれども、やはり直接お話を伺い、そしてより良い区政に努めていくかたちをとってまいります。
本区ではこれまでにも区民会議、先日も文化センターにてジュニアこども(正確にはジュニア未来会議)、区民会議も含めて実施をいたしました。こちらにお集まりいただき1つのテーマについて語っていただく機会、そして今回のタウンミーティングは、出前型であります。私が地域に出向いて行ってお話を伺う、様々なかたちで皆さんからのお声を直接伺い、そして受けとめる機会を、増やしていきたい思いでございます。
ひとり親家庭への家事・育児サポーターの派遣について
子育てに関する負担を軽減し、産後うつや虐待の未然防止を図ることなどを目的に実施する、子育て家庭の家事・育児サポートを、新たにひとり親家庭も対象として、8月より訪問支援を開始いたしました。
支援の対象は、0歳から2歳までのお子さんを養育するご家庭です。
支援の主な内容は、掃除・買い物・洗濯・調理等の日常的な家事支援のほか、授乳の見守りや沐浴のサポートなど、こういった育児支援、子育てについてのご相談等です。
1世帯あたりの年間上限時間は、20時間から180時間で、こちらは対象のお子さんの年齢や兄弟・姉妹の状況により決定をいたします。
利用料金は、1時間あたり500円です。
ご利用までの流れは、区へ利用申請をした後、委託事業者のホームページ等で申込みとなります。
また、多胎児を妊娠中または0歳から2歳の多胎児を養育するご家庭向けの家事・育児サポートも実施しております。
どうぞご利用をいただければと思います。
質疑応答
【記者】(NHK・鈴木)
ひとり親家庭の家事・育児サポートの派遣についてお伺いいたします。ひとり親家庭に限らず、出産後の育児サポート、家事サポートは、どの区でも、今年に入ってから結構取り組まれているところが多い印象です。
今回、江東区がこの時期にひとり親家庭に注目してこういったサポート事業を始めた経緯をご説明いただきたいと思います。
【区長】
はい。私が国政時代に取り組んだことの一つに、ひとり親家庭、未婚のひとり親家庭の寡婦控除の適用、税制改正で、2019年の税制改正でございましたが、実現を果たしたことがございました。
今、多様な価値観、そしてご家族がある中で、これまで離別や死別の場合は適用されていた寡婦控除が、未婚のひとり親では適用されてこなかったことを変えていった、こういった経緯がございます。そういう意味でも、ひとり親家庭への支援、なかなか厳しい状況の方々への支援というのは、非常に重要な政策であると考えております。
詳細については担当者よりお話をいたします。
【こども家庭支援課長】
確かに今の家事・育児支援、かなり必要なサービスや支援だと考えています。特にひとり親家庭につきましては、パートナーとの育児の分担が大変困難という面もあり、また子育ての負担が大きく、孤立化のリスクも高いと考え、まずは支援の必要なところということで、現在、多胎児(正確には多胎児を妊娠中または0歳から2歳の多胎児を養育する家庭への家事・育児サポート)をやってるところ、さらにひとり親に今回、支援を拡大したというところです。
ここから先にまたどう拡大をしていくかということにつきましては、現時点で、どういったことができるか、各区それぞれ課題があるので、それを整理しながら検討しているところです。
江東区環境検定の実施について
区では、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「ゼロカーボンシティ江東区」を目指しており、区民一人ひとりの環境への関心・意識を高めるため、昨年度から独自で、23区初の取り組みであります「環境検定」を実施しております。
今年度は、受検可能期間を延長し、9月の1か月間いつでも、パソコンやスマホ等で受検ができます。
出題テーマは、「地球温暖化」、「自然との共生」、「循環型社会」、「江東区の環境」とし、江東区の身近な環境から世界規模にいたる範囲まで、60問を二肢択一で、出題をいたします。6割以上の正解で認定証を、9割以上正解の高得点で優秀者として表彰状もオンラインで発行します。
昨年度からの変更点として、事前申込制ではなく、受検期間中に新規登録後、すぐに受検できるようにいたしました。また、事前学習用の参考書・対策問題集を作成し、7月から江東区環境検定のホームページで公開をしております。
この事業を通し、まずは一人でも多くの方に環境問題に関心を持っていただき、楽しみながら学んで、自分事として考えて、行動へつなげていただければと考えております。
また、7月27日には、「ゼロカーボンシティ江東区」の実現に向けて、東京ガス及び東京ガスネットワークと包括連携の協定を締結いたしました。3者がそれぞれ有する知見や技術を活かし、「ゼロカーボンシティ江東区」と安全で安心な暮らしの実現に取り組んでまいります。
東京2020大会レガシーイベントの開催について
まず、東京2020大会の競技会場であります、海の森水上競技場で、9月16日に「こどもカヌー大会」を開催いたします。参加者は小学4年生から6年生までの112人で、定員を上回るほどの応募がありました。会場では、こどもたちが楽しめるワークショップのほか、東京大会で使用した聖火トーチなどの展示も行います。
次に、夢の島スケートボードパークのオープン1周年を記念して、18歳以下のこどもたちを対象としたスケートボードコンテスト「夢の島スケートボードフェスタ」を開催いたします。基本的な乗り方やマナーを学べる初心者向け体験教室も同時に開催し、スケートボードの振興と、正しいマナーの普及啓発につなげてまいります。
最後に、区立の小中学校出身で、東京2020パラカヌーに出場した、瀬立モニカさんによる「心の教育授業」を実施いたします。この取組みは昨年度始まり、令和6年度までの3年間で、すべての区立中学校等で、瀬立さんの講演会・交流会が実施されます。瀬立さんとの交流を通して、こどもたちが夢に向かい、努力する大切さや多様性を学ぶ機会になればと思っています。
これらの取組みにより、東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーを継承し、来年開催のパリ大会に向けて、さらなる発展につなげてまいります。
質疑応答
【記者】(東京ベイネットワーク・宮田)
東京2020大会のレガシーイベントについて、瀬立モニカさんの「心の教育授業」は、江東区ならではのイベントで、非常に良い取り組みだと思います。
瀬立さんとの交流を通じて、こどもたちにどのようなことを感じて欲しいか、区長の思いや考え、教えていただければと思います。
【区長】
私の思い、もちろん、こういったオリンピック・パラリンピック、スポーツを通して頑張ること、汗をかくことに加えて、パラリンピックというかたちで多様性、今、色々なかたちで多様性と、やはりソーシャルインクルージョンというものが私のこれから、区政を担う点でも重要なキーワードであると考えております。
どのような状況でも希望を持ち、そして頑張っていく。ともすると、私は、今の風潮として、より効率的に、より楽にというような、そういった時代の流れの中で、やはり地道に汗をかいて、そしてしっかりと成果につなげていくという、そういうことも大事だと考えております。様々な意味で瀬立さんとの交流を通して、みずみずしい感性のこどもたちが色々なものを感じ取ってくれたら、嬉しいと思いますが、大人の押し付けになってもいけませんね。
その他の質問
公職選挙法に関わる質問について
【記者】(朝日新聞・石平)
8月4日、有料ネット広告の問題について記者会見された時に、この問題が出てから1か月近く説明がなかったことについて、区長からのコメントがなかったのですが、改めて、遅れたことについて、区長自身からもし説明できることがあれば教えてください。
【区長】
はい。本件につきましては、4日に会見をいたしまして、私が区長になる前のことでございましたので、場所も変えて、一人の当時の候補者として会見をさせていただきました。その点に関してのご質問だと思いますが、ただその時間がかかったという点につきましては、やはり公務が優先であったこと、また、担当した顧問弁護士のご都合やスケジュール等ございまして、時間がかかりました。ご心配をおかけいたしましたことを申し訳なく思っております。
【記者】(NHK・鈴木)
区長自身はこの有料広告での選挙活動が違法という認識はあったのでしょうか。その点についてお伺いさせていただきたいです。
【区長】
4日の会見でお答えいたしましたので、この質問については、お答えを控えさせていただきますが、当時しっかりとお答えをしております。
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