定例記者会見 令和5年7月11日開催分
皆さんこんにちは。第3回記者会見を始めたいと思います。
<定例記者会見で説明する木村区長>
九州北部豪雨について
はじめに、昨日の豪雨で被害に遭われました、九州北部の皆さんにお見舞いを申し上げます。
今朝の日本経済新聞の一面の朝刊のコラムにありました「水の豊かな国は、水害の危険が近い国」という言葉がありましたけれども、これはまさに本区においても言えることであります。
我々行政は、よほどのことがあり得る、これまで経験したことのない雨になる、そういった気構えで、防災対策に努めてまいりたいと思います。
また、本区では、防災カタログギフトの全世帯配付を先月から開始いたしました。こちらになります、『そなエールギフト』であります(防災カタログギフトの冊子を報道陣に掲示)。風水害が激甚化する中で、区民の皆さんには、これを活用しながら、災害のリスクを理解し、そして自分ごととして備えていただきたいと思います。
<防災カタログギフトの冊子を手に持ち、報道陣に見せながら説明する木村区長>
区独自!子育て世帯への電子クーポンの配付について
子育て世帯には、ベビー用品や文具、書籍など、こどもが生活するうえで特有の負担が生じているため、区独自の子育て支援として、高校生以下のこどもへ1人あたり3万円分の電子クーポンを申請不要で配付するものでございます。
対象者は、基準日の5月1日時点で、江東区の住民基本台帳に登録のある、今年度で18歳以下の方です。所得制限はございません。
クーポンについては、7月下旬より、対象の方へ順次お送りいたします。通知に記載された二次元バーコードを読み取り、交換したいギフトを選択いただきます。オンライン上での受け取り期限は12月31日までで、実際の商品等との交換は1年間可能ですので、どうぞ、お早めにご利用ください。ギフトの種類は約500種類を用意しており、一般的によく知られたベビー用品(正しくはベビー用品店)や書店、衣料品店、飲食店等で利用が可能です。
今後は、区報やホームページ等で周知のうえ、7月下旬から、8月上旬にかけてご案内を発送いたします。皆さん、どうぞ、楽しみにお待ちください。
質疑応答
【記者】(東京ベイネットワーク・宮田)
今回、所得制限なしということで、すべてのこどもに対してクーポンを配付するということは、非常によい取組みだと思うのですが、所得制限なしにした理由を教えてください。
【区長】
所得制限を設けなかった点について、所管の部署からご説明をいたします。
【こども家庭支援課長】
はい。今まで給付金などは、所得制限があることがあったのですが、今回は、やはり幅広く、高校生以下のお子さんを育てている子育て世帯に支援をしていくと。そのようなことから、今回、所得制限を設けないで実施した次第です。以上です。
長期計画(後期)策定に向けたジュニア未来会議・区民会議の開催について
令和2年度に策定した「江東区長期計画」は、令和7年度からの後期期間の開始に向けて、社会情勢や人口動態の変化などを踏まえた所要の見直しを図るため、長期計画(後期)の策定を進めております。
計画の策定にあたっては、区民の声を反映するために、従来の計画策定時にも行ってきたワークショップ形式のこうとう区民会議の開催に加えて、新たな取組みとして、こどもたちの声を聞く、「こうとうジュニア未来会議」を開催いたします。今回初めての公募となります。
ジュニア未来会議の対象の年代は、小学校4年生から高校生世代までとしており、区民会議は、18歳以上の方を対象としております。
会議はそれぞれ5回ずつ開催し、計画に掲げている5つの大綱ごとにテーマを設定し、議論をしていただきます。
なお、ジュニア未来会議についてはこどもたちに、より身近なテーマを設定いたします。できたらいいなと思うこと、今困っていることなど、たくさんの意見を聞かせてもらいたいと思っています。
また、会議開催のほか、区内こども食堂に伺いまして、アウトリーチ型の意見聴取も実施いたします。
本取組みを通し、多くのこどもたちや、区民の声を計画に反映していくことで、「もっとよくなる江東区」の実現を目指してまいります。
ぜひ、たくさんのご応募をお待ちしております。
質疑応答
【記者】(東京ベイネットワーク・宮田)
こどもから大人まで、たくさんの区民からお話を聞くというような内容で、風通しの良い区政にしたいという、区長の強い思いを感じましたが、区長ご自身が長期計画に盛り込みたいといったテーマがおありかお尋ねしたいです。もし今考えているテーマなどあれば教えてください。
【区長】
やはり私が掲げております、6つの「もっとよくなる江東区」の様々な実現を目指してまいりますが、まず、区民の皆さんの声を伺う。
特に今回、公募で初めてこどもたちからの声も聞くということで、まずそのニーズをしっかり把握していくということも大事と思いますので、まず聞く耳を持って、皆さんからのお話を伺って、それが、私が進めたかったことと合致するものであれば、さらに進めてまいりますし、もう少し優先すべき課題があるのであれば、それも検討していきたいという、そのようなことについては柔軟性を持ってやっていきたい。
【記者】(東京ベイネットワーク・宮田)
特に、盛り込みたいテーマはありますか。まずは意見を聞いてみようということですか。
【区長】
はい。今回は、こうとう区民会議は、それぞれテーマ、例えば子育て・教育や、居場所というテーマについて。あるいは、次の8月17日には、また産業や多様性、コミュニティについて、ある程度、私が進めたいテーマごとに、皆さんのご意見を伺うというところでございます。
今回の、5つのうち3つ目が、例えば水辺の環境だと、水辺や環境、あるいは健康福祉・医療、まちづくりというところで、どれも「もっとよくなる江東区」として進めていきたいと思っております。
ヤングケアラー実態調査の結果について
区内のヤングケアラーの実態を把握し、現状の分析や、今後の支援体制の強化を図るため、令和5年1月から2月にかけて実態調査を実施しました。
対象は、区立小学校4年生から区立中学校3年生までと、15歳から18歳の高校生等の世代でございます。
生活実態や、家族のお世話の状況等について、インターネットで回答を得ました。
「家族のお世話をしている」と回答したのは、小学校6年生で15.2%、中学校2年生で14.5%、高校2年生世代で3.5%という結果でした。小中学生では、令和2年度・3年度に行われた国の調査結果よりも、多い割合です。これは、調査の実施時期の違いなどが影響していると考えております。
お世話をしている頻度は、「ほとんど毎日」が最も多い結果となりました。このほか、調査結果の詳細は、ホームページで公開していますのでぜひご覧ください。
この調査結果を受け、地域の関係機関との連携を重視した支援体制を構築するとともに、令和5年度は、ヤングケアラーを早期に発見し、適切な支援につなげるため、関係機関向けの研修を実施してまいります。
また、正しい理解の普及・啓発のため、区民向けシンポジウムの開催や、区立小中学校にリーフレットを配布いたします。
周囲の大人がヤングケアラーに早期に気づき、寄り添い、地域できめ細かく支えていけるように取組んでまいります。
全国初!国立印刷局とコラボした「謎解きスタンプラリー」の開催について
本区の観光振興、地域経済の活性化を図るため、区内周遊型の「謎解きスタンプラリー」を実施いたします。
<謎解きスタンプラリーで使用する「KOTO パスポート」を手に、報道陣に浮世絵の印刷された見開きを掲示し、説明する木村区長>
このスタンプラリーの目玉は、本区と包括連携協定を締結しております、国立印刷局作成の「KOTO パスポート」(読み方は、コートーパスポート)です。こちらです(「KOTO パスポート」を報道陣に掲示)。こちらが表紙で、中身が、この紙の質も本当にパスポートに近く、そしてこの中ですね。このパスポートは、国立印刷局の技術力とデザイン力を生かして作られており、美しい浮世絵が楽しめます。こちらを使って渋沢栄一ゆかりの地や、観光スポットなどに設置された手がかりを頼りに、宝箱を探し出していただきます。
また、謎解きを楽しみながら、区内を周遊し、観光施設や飲食店等に設置されたスタンプを集めていただくと、集めたスタンプの数により抽選で賞品をプレゼントいたします。
加えて、イベント期間中に「KOTO パスポート」を提示すると、深川江戸資料館など、区内の歴史文化施設の無料観覧などの特典も受けられます。
実施期間は、令和5年7月21日から12月20日までで、誰でもご参加いただけます。さらに、英語版のパンフレットもご用意いたします。
また、国立印刷局とのコラボイベントを、7月21日から8月1日まで豊洲シビックセンター1階ギャラリーで開催いたします。
ぜひ、皆さん、この機会に、本区の魅力に触れてみていただけたらと思います。
(「KOTO パスポート」を報道陣に見せながら)これ本当によくできています。コトミちゃんを探せといった、こうした遊び心もありますので、ぜひ、お手にとってみていただければと思います。
「こうとう電子図書館」サービスの開始について
インターネット環境と通信機器を利用することで、場所にとらわれることなく、いつでも電子書籍の貸出・予約・返却が可能な「こうとう電子図書館」サービスを、昨日10日から開始いたしました。
本サービスの対象は、区内に在住・在勤・在学で、区立図書館の利用登録のある方です。提供冊数は、今年度末までに約5,000タイトル、そのうち児童・生徒向けに約3,000タイトルを予定しております。
主な特徴として、パソコンやスマートフォン、タブレット等を用いて、図書館へ来館せずに、電子書籍の貸出等が可能になります。加えて、電子の特性を生かし、文字の拡大・縮小や、音声読み上げなど、読書のバリアフリーにも対応いたします。
また、区立小・中・義務教育学校の児童・生徒に対し、電子図書館専用のIDを配付し、児童・生徒に貸与している1人1台端末と連携した電子図書館の活用などにより、こどもの読書活動を推進してまいります。
その他の質問
1.公職選挙法に関わる質問について
【記者】(共同通信・岩田)
今朝の一部報道で、先の江東区長選に関し、木村区長の陣営側で、ユーチューブ(YouTube)の有料広告があったとの記事がありました。これに関し、今、区長で把握されている状況をまず教えてください。
【区長】
こちらにつきましては、顧問弁護士に調査を依頼しておりまして、ただいま事実確認中でございます。終わり次第、回答をいたします。
【記者】(共同通信・岩田)
現状、区長としては、中身は精査中かもしれないですが、そういったものがあったとの把握はしていますか。
【区長】
それも含めて、顧問弁護士との相談中でございます。また、終わり次第、ご報告をいたします。
【記者】(共同通信・岩田)
動画の件はともかくとして、選挙の出費に関して、今回の区長選で、区長としては、どのような関与の仕方をしていましたか。出費に関して、どのように把握するように努めていましたか。
【区長】
それも含めて、また後日お答え申し上げます。ありがとうございます。
【記者】(NHK・岡部)
今の質問に関連して現時点での区長の認識としては、そういった報告があったかなかったかについては、どのようにお考えなのですか。
【区長】
先程も申し上げましたように、それも含めて、顧問弁護士と調査を依頼しているところでございます。
【記者】(NHK・岡部)
ご自分の認識について調査をしているということですか。
【区長】
それも含めて、後日お答えいたします。
【記者】(NHK・岡部)
その調査というのは、どの程度の期間を考えていて、どういった形での回答を予定しているのでしょうか。
【区長】
できれば来週中にはお答えできるようにします。
【記者】(NHK・岡部)
記者会見のような形になるのですか。
【区長】
それも含めて検討いたします。
【記者】(NHK・岡部)
わかりました。その調査は、もともと、ご自身の弁護士に依頼したということですか。区長がやり取りのある弁護士に、調査をお願いしたということでよろしいですか。
【区長】
顧問弁護士に相談をいたしました。
【記者】(NHK・岡部)
調査の仕方なのですが、今の時点で遡ってこの広告を見ることは難しいかと思うのですけれども、どのようになさるおつもりなのでしょうか。
【区長】
それも含めて、また後日お答え申し上げます。
【記者】(NHK・岡部)
今はあまり答えられないということですか、すべて。
【区長】
後日ご回答申し上げます。
【記者】(毎日新聞・秋丸)
今の質問に関連して、そもそもユーチューブ(YouTube)に選挙関連の動画を入れて、そこに有料の動画広告を挿し込むということに関して、区長は違法性の認識というものはございますか。
【区長】
先程から申し上げております通り、また後日、その点に関しては回答いたします。
【記者】(毎日新聞・秋丸)
現時点での認識として違法性があるのかどうかということに関しては、区長は、回答を持ち合わせていないということですか。
【区長】
今の時点では、お答えを控えさせていただきます。
【記者】(毎日新聞・秋丸)
違法性があるかどうかわからないということではなくて、お答えをしない、ということでよろしいでしょうか。
【区長】
来週、しっかりお答えいたします。
【記者】(東京新聞・井上)
区長は選挙期間中にクリーンな政治を掲げていたと思います。そこで、今回、質問状については、先週送付させていただいておりましたけれども、期間としては、数日間あったと思います。
そしてユーチューブ(YouTube)で動画の広告を流していらしたこと自体についても、何も仰らないということは、区長が掲げているクリーンな政治とは相反することだと思うのですけど、その点はどのように思っていますでしょうか。
【区長】
まず、その質問を頂いたのは7日の金曜日で、数日間あったということでございますが、土日を挟んでのことで、これは、公職選挙法に関わる問題でありますので、しっかりと調査をしていくというところであります。
【記者】(東京新聞・井上)
承知しました。もう1点確認させていただきたいのですが、もし仮に、ユーチューブ(YouTube)で選挙広告を出していた場合に投票を呼びかけていた場合は、選挙運動に該当するということになりまして、選挙運動費用収支報告書に記載する義務がございます。
その点でお聞きしたいのですが、その選挙運動費用収支報告書に、収支報告として、今、開示請求した資料の中には、そのもの自体は入ってなかったのですけれども、一度そちらを選管(選挙管理委員会)に提出したという事実はございますか。
【区長】
それも含めて確認いたします。
【記者】(毎日新聞・秋丸)
今回の動画のことに限らず、区長として、この選挙期間中に選挙関連の動画というものは、どちらで配信されていたのか、どういう媒体で配信されていたのか、お答えいただけますか。
【区長】
自分のSNS等でも発信しました。
【記者】(毎日新聞・秋丸)
SNS、ツイッター(Twitter)等々ということですか。
【区長】
SNS、ツイッター(Twitter)とユーチューブ(YouTube)、そういったところにもつながると思います。
【記者】(毎日新聞・秋丸)
SNS、ツイッター(Twitter)とユーチューブ(YouTube)で選挙関連の動画は出されていたということでよろしいですか。
【区長】
はい。
【記者】(NHK・岡部)
要望なのですけれども、先程、他社の記者も言いましたが、クリーンな政治を掲げられて情報公開をすると仰って区長は当選されたので、来週、何かしら結果を出すと仰ってましたけれども、文書でただ出すだけではなくて、このようにしっかり記者からの質問を受けるといった形で発表していただきたいです。お願いします。
【記者】(朝日新聞・笠原)
この一部報道について、ご自身として仰ることのできることはなかなかないとは思うのですが、これが事実であり、公選法(公職選挙法)に抵触した場合、また、今後、わからないですが、有罪判決が下るようなことがあった場合に、失職という可能性もありますけれども、そのようなことについては現状としてどのように考えていますか。
【区長】
現時点ではお答えせずに、しっかり調査をして、弁護士と相談してから来週にお答えします。
【記者】(朝日新聞・笠原)
繰り返しになりますが、現時点で、例えば警察の聴取を受けているといったことはありますでしょうか。
【区長】
ありません。
【記者】(読売新聞・大原)
ご自身の選挙で広告を出したか否か事実を確認したい、という趣旨です。それで伺いたいことが出稿先、期間、回数、その内容なのですが、ネット広告を出稿されたか否か、教えていただけますか。
【区長】
顧問弁護士と相談した上でお答えいたします。
【記者】(東京新聞・井上)
繰り返しの質問になりますけれども、もうすでに、ツイッター(Twitter)上では、有権者と思われる方が、「木村弥生に投票してください」といった、広告自体の画像のスクリーンショットも流しております。
そこで改めてお聞きしますけども、ここでゼロ回答ということが区民にとって説明を果たしていると言えるのかどうか、来週と言わずとも、というのは、そのまま1週間後になると思うのですが、本当にそのようなお考えで区民の信頼や説明責任を果たしていると区長はお思いなのか教えてください。
【区長】
また来週しっかりとお答えいたします。
【記者】(東京新聞・井上)
来週しっかりと答えるということは、このような形で記者会見を開いていただけるということを約束していただけますでしょうか。なぜ、この場で、クリーンな政治というのを掲げていて、検討というですね、回答を先送りにするようなことを仰るのか理解できないのですけど。
改めてお聞きしますが、会見を開くことはお約束していただけないでしょうか。
【区長】
来週、皆さんにお伝えはさせていただきますが、それも含めて検討いたします。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください