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報道発表資料
発表日:2023年11月1日
古石場文化センター(古石場2)で、区ゆかりの人物や建物との関わりを通して関東大震災と復興までの道のりを紹介する展示「関東大震災から100年展『震災の記憶~小津、映画、文学そして江東、大正という時代』」が開催中です(11月19日まで。入場自由。無料)。
1923(大正12)年の9月に起きた関東大震災から、今年は100年の節目。同展では、当時、震災を経験した、深川出身の映画監督・小津安二郎や、本所出身で『羅生門』を記した文豪・芥川龍之介、本所に生まれ「雀の学校」などの童謡を生み出した清水かつら等、区に関わりのある人物の震災にまつわる資料・作品や、被災直後の建造物の写真など60点が公開されており、震災から復興に向かう中で、人々が何を見、どのように暮らしたか、知ることができる内容となっています。
同展示内の小津安二郎のコーナーには、彼が監督した映画関係の資料のみならず、彼の父・寅之助が所持していた手帳が陳列されており、9月1日に大地震が起きて下町が焼失し、小津一家も越中島へ避難したとのメモを読み取ることができます。また、安二郎の弟の妻・ハマの手記も紹介されており、そこには、震災時に松竹蒲田撮影所にいた安二郎が、歩いて深川まで戻ってきたと記されています。
(小津の父・寅之助の手帳の写し(写真下)。会場には現物も展示)
さらに、震災から4年後に完成した『大東京繁昌記 下町篇』(東京日日新聞社編)には、芥川龍之介に加え、詩人・北原白秋や、『高野聖』などで名を馳せた泉鏡花らによる、深川や本所の復興にまつわるエピソードが記されており、震災から再生する東京の様子がわかります。
その他、会場では、当時の在留アメリカ人が撮影した震災直後の貴重な映像フィルムも観ることができ、被災した小津や、詩人の福士幸次郎が避難した越中島の商船学校(現在の東京海洋大学)と鉄船・明治丸の震災直後の写真なども展示されています。
この機会にぜひ、江東区の関東大震災の記憶について、映画や文学などの切り口から知ってみてはいかがでしょうか。
【関東大震災から100年展「震災の記憶~小津、映画、文学そして江東、大正という時代」】
会期:2023年11月1日(水曜日)から2023年11月19日(日曜日)まで
時間:午前9時から午後9時まで
休館:第1・3月曜日(11月6日(月曜日)は休館)
場所:江東区古石場2-13-2
最寄り駅:東京メトロ東西線「門前仲町」駅2番出口より徒歩10分、東京メトロ東西線「木場」駅4番出口より徒歩10分、 都営地下鉄大江戸線「門前仲町」駅4番出口より徒歩15分、都バス都07系統・東22系統「富岡一丁目」下車徒歩7分
【頒布物】
●チラシ「関東大震災から100年展『震災の記憶~小津、映画、文学そして江東、大正という時代』」
頒布:無料
頒布場所:古石場文化センター
【記念講演会「震災からの復興」】
日時:2023年11月10日(金曜日) 午後2時から午後3時30分まで
会場:古石場文化センター(江東区古石場2-13-2)
講師:志岐 祐一(日東設計事務所、埼玉大学非常勤講師)
定員:30名(先着順)
申込:電話(03-5620-0224)で先着順
【問い合わせ先】
古石場文化センター
住所:江東区古石場2-13-2
電話:03-5620-0224
古石場文化センターホームページ
https://www.kcf.or.jp/furuishiba/event/detail/?id=6617(外部サイトへリンク)
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