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報道発表資料
発表日:2023年9月1日
江東区総合区民センター(大島4)で、関東大震災後に震災復興事業として開設された区内7か所の復興小公園について紹介する企画展「『次のその日』に備えて復興小公園を造る」が開催中です(6日まで。観覧料は無料)。
(写真真ん中・下は区内で最初に開園した復興小公園・東陽公園)
今から100年前の9月1日に起きた関東大震災では、多くの火災が発生しましたが、公園緑地や広場が焼け止まりとして機能し、鎮火の助けとなりました。
旧東京市はこれを踏まえて震災の焼失区域に「震災復興公園」として52か所の小公園を開設。深川地域にも7か所の公園が整備され、現在も区民の憩いの場として機能しています。
会場には、7つの公園(元加賀公園・八名川公園・東陽公園・森下公園・川南公園・臨海公園・扇橋公園)の平面図や写真などが展示されており、区内の復興小公園は、例外なく近隣の小学校と接し、休憩所や水場などを有し、こどもたちの遊び場としてだけではなく、地域の人々の防災拠点としての機能も備えていたという特徴が読み取れます。
(八名川公園には防災井戸も整備されています(写真下))
1927年に開設された元加賀公園(白河4)には、中央に日陰棚・休憩舎、東側に遊戯場、西側に広場が設けられ、壁泉も現存し、当初と変わらぬ姿が保たれています。
また、川南公園(千石2)には、1931年開園当時に整備されたと思われる、こども・天使の彫り細工が施された二連のすべり台があり、その時代の面影を感じることができます。
この機会に、普段、何気なく足を運んでいる近隣の公園に眠る震災の記憶に触れ、前触れもなく訪れる「その日」のために、公園の持つ「防災機能」としての側面を知ってみてはいかがでしょうか。
【企画展「『次のその日』に備えて復興小公園を造る」】
期間:8月29日(火曜日)から9月6日(水曜日) 午前9時から午後9時まで(最終日は午後3時まで)
会場:江東区総合区民センター 展示ホール2階(大島4-5-1)
アクセス:都営新宿線「西大島」駅A4出口すぐ