(目的)

第1条　この要綱は、在宅の心身障害者を介護している保護者又は家族(以下「保護者等」という。)の疾病等により家庭における介護が困難となった心身障害者を、施設に一定期間保護するミドルステイ事業(以下「ミドルステイ」という。)の実施について必要な事項を定め、心身障害者及び保護者等の生活の安定及び福祉の増進を図ることを目的とする。

(対象者)

第2条　ミドルステイの対象者は、区内に居住する在宅の障害者(愛の手帳若しくは療育手帳、身体障害者手帳若しくは精神保健福祉手帳所持者又は高次脳機能障害者をいう。以下「心身障害者」という。)で、保護者等が次の各号のいずれかに該当するため相当の期間介護を受けることが困難な者とする。

(ミドルステイの委託及び実施場所)

第3条　ミドルステイの運営管理については、福祉サービスの支援体制を確立している次の各号のいずれかに該当する法人(以下「法人」という。)に委託する。

(利用申請)

第4条　心身障害者又は保護者等が、ミドルステイを利用しようとするときは、江東区心身障害者ミドルステイ利用申請書(別記第1号様式)に、区長が必要とする書類を添えて提出しなければならない。

(審査会の設置等)

第5条　区長は、前条の規定に基づく申請があったときは、審査会を開催し利用の適否について審査をするものとし、審査会の構成員は障害者支援課長、支援調整係長、身体障害者福祉司(身体障害相談係長)及び知的障害者福祉司(愛の手帳相談係長及び在宅生活相談係長)とする。

(利用の決定)

第6条　区長は、審査会の決定に基づき、利用が適当であると認めるときは、江東区心身障害者ミドルステイ利用承認通知書(別記第2号様式)により申請者に通知するとともに、江東区心身障害者ミドルステイ利用通知書(別記第3号様式)に必要書類を添えて、法人に通知する。

(利用期間)

第7条　ミドルステイの利用期間は、おおむね1か月以内とする。ただし、やむを得ない事情があるときは、他の利用者に支障を及ぼさない範囲で、3か月を限度として、延長することができる。

(心身障害者の移送)

第8条　ミドルステイを利用する心身障害者の移送は、原則として当該心身障害者の保護者等が行うものとし、移送にかかる費用は保護者等の負担とする。

(利用料等)

第9条　ミドルステイの利用に伴う経費のうち、飲食費相当額及び行事等に要する実費は、心身障害者又は保護者等が支払うものとする。ただし、生活保護受給世帯に属する者の場合は、飲食費相当額の2分の1の額を区が補助する。

(飲食費の補助)

第10条　前条第1項ただし書に規定する飲食費相当額の補助を受けようとする者は、江東区心身障害者ミドルステイ飲食費補助申請書兼委任状(別記第5号様式)により、区長に申請するものとする。

(利用承認の取消し)

第11条　区長は、心身障害者が次の各号のいずれかに該当する場合はミドルステイ利用の承認を取消し、若しくは利用を停止し、又は利用の条件を変更することができる。

(委任)

第12条　この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、障害者福祉部長が別に定める。