(目的)

第1条　この要綱は、家族等から虐待を受けている高齢者で緊急対応が必要な高齢者を一時的に保護すること(以下「緊急一時保護」という。)により、高齢者の権利利益の擁護に資することを目的とする。

(対象者)

第2条　緊急一時保護の対象となる者は、区内に住所を有する原則65歳以上の者で、次の要件を全て備えているものとする。ただし、区長が特に必要があると認める場合は、この限りでない。

(保護の申請)

第3条　緊急一時保護を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、高齢者緊急一時保護申請書(別記第1号様式)を区長に提出するものとする。ただし、申請者の状態により、区長がやむを得ないと認める場合は、この限りではない。

(保護の決定)

第4条　区長は、前条の規定による申請を受けたとき(前条ただし書の規定により区長がやむを得ないと認める場合を含む。)は、速やかに実情を把握し、緊急一時保護の実施の要否を決定するものとする。

(保護)

第5条　区長は、前条の規定による決定を受けた者(以下「要保護者」という。)を、受入機関において保護する。

(保護の決定の取消し)

第6条　区長は、要保護者が受入機関において、次の各号のいずれかに該当する行為を行ったときは、第4条の規定による決定を取り消すことができる。

(費用負担)

第7条　要保護者は、別表対象者欄に定める区分に応じ、同表に定める額を負担する。ただし、区長が特別な事情があると認める場合は、当該経費の負担を免除することができる。

(委任)

第8条　この要綱に定めるもののほか、保護の実施に必要な事項は、福祉部長が別に定める。