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更新日:2023年9月20日
日時
平成29年7月4日(火曜日)15時00分~16時00分
場所
江東区防災センター4階災害対策本部室
参加者
金山見学さん(江東区民生・児童委員協議会会長、北砂地区会長)
宇都宮協子さん(大島地区会長)
菊地清子さん(豊洲地区副会長)
横田雅子さん(主任児童委員部会長、平野地区委員)
北澤和夫さん(扇橋地区委員)
山口昌美さん(東陽地区委員)
安食洋子さん(南砂地区委員)
テーマ
民生委員制度創設100周年を迎えて
区側出席者
区長、広報広聴課長、福祉課長
概要
以下のとおり
【区長】
皆様こんにちは、ご参加いただきましてありがとうございます。民生委員制度ができて100周年、児童委員制度ができて70周年という、ちょうどそうした節目の年にあたりまして、日頃から皆さんが地域で頑張っていただいている、そういった内容をですね、区民の方にもっともっと、その民生・児童委員という人たちの苦労とか、頑張りとか、思いとか、そういったものを少しでも知っていただくことが大事だと思っているんですね。
そうしたことをできるだけ多くの区民の方にご理解いただきたいということで、今回ご出席をいただきました。
【区長】
まず民生・児童委員さんの活動についてお話していただきたいと思うんですが。大ベテランの方もいらっしゃるし、最近就任した方もいらっしゃるんですが、なる前となってみたイメージの違いですね。だいぶ変わったのかどうかね、そのことについて、ちょっと伺いたいと思うんですが。
【金山】
私、だいぶ前になりましたけども、なる前は生活困窮者といわれる方々の問題を手助けする。あるいは、高齢の方々のところに行って何か支援をする。そういうイメージを抱いておりました。
実際になってみると、児童委員というのも兼ねておりまして、幅広いなというふうに思います。
【宇都宮】
25年前、その、民生・児童委員のお話があった時には、高齢者の方にお風呂券をお配りしたり、敬老祝い金をお配りする程度かなっていうふうに感じておりましたけれども、幼児から高齢者まで、いろんな子育てのこともありますし、住宅、健康というようなことまでも、幅が広いっていうことをすごく今感じております。
【菊地】
私は、子どものころのイメージとしては、生活に困っている方を手助けするのだなというふうに思っておりました。でも就任後は、訪問することがすごく多かったんですね。だから、ちょっとイメージが変わりました。
【横田】
主任児童(委員)というのは、子どもにかかわる仕事だということで、こういうことはすごく自分もしっかり身を引き締めて、とりかからないといけないんだなと、すごく責任を感じることがありました。
【北澤】
私も68ということで、かなり高齢になって引き受けたんですけど、最初のイメージとしては、高齢者やあるいは児童の皆さんの見守りということで、大変なんだろうなあ、忙しいなあということだったんですけれども、今住んでいる地域が比較的穏やかな地域なんで、通常の相談はできるようなかたちになっております。
【山口】
私はこの中ではたぶん一番日が浅いと思うんですが、実は全く民生・児童委員の活動というのを知らなかったんですね。軽く引き受けてしまって。就任後研修を受けて、ほんとに、大丈夫かどうか、すごく不安になりました。ただ、いろいろと子どもにかかわることなどあるので、やっていくうちに、なんか私でも多少助けになっているのかなって、思えるようになっております。
【安食】
民生・児童委員という方がいらっしゃるということは知っておりましたけれども、まさか自分がなるとは思わなかったんですけれども、なってみて、少しだけ優しい思いやれる心とか、お節介な部分があれば、どなたでもできると思います。今後も頑張っていこうと思ってます。
【区長】
まあ、大変な仕事だと思いますよ。僕もいつも申し上げるんですが、民生・児童委員の皆さん、ほんと大変だと思うんです。行政が、役所が福祉活動、いろいろ事業やってますけどね、役所だけでは十分じゃない。目が届かない。そういったところを民生・児童委員の皆さんが頑張っていただいているんで、福祉が前進していくんだというふうに思っています。
この仕事をやって、やりがいを感じること、あるいは苦労、そんなことを聞かせていただければと思うんですが。
【安食】
事例が解決した時にお礼の言葉を言われることは皆さまもそうだと思うんですけれども、その時に一番ほっとしたのと同時に、良かったなと思います。
【北澤】
人のために少しでも尽くせるかなということで始めたんですけれど、なかなかいろんな人がいて、相談の相手って、多岐にわたって、非常によく話を聞かなくちゃいけないな、ということを感じております。
【菊地】
地域の方で高齢の方なんですが、年金が4~5万くらいしかもらってないのに、生活保護を受けるのをすごく拒んでおりまして、2年ぐらい説得をしまして、やっと受けることになりました。そして、受け取った後に、その方に、受け取ってよかったと言われたのが、すごくうれしかったです。やっぱり苦労されてて、でも、もらっちゃ悪いという、お年寄りの気持ちだったのですね。
【区長】
年配の人でそういう人がいるんですよね、申し訳ないとか、頑張りたいとかって。
【菊地】
もらってくださった時、私もうれしかったです。
【区長】
この活動で印象に強く残ったということがいろいろあると思うんですが、どうでしょう。
【宇都宮】
私の担当しているところのお子さんが、自分の夢を持っていまして、社会福祉協議会の奨学金を受けて、その学校に進学し、もちろん合格し、卒業も無事し、その夢に向かった就職もでき、ただそこで終わらないで。そのまた上の資格があるんですね。そういうの全部どんどん取って、社会ですごく活躍している。そういうのがすごくうれしくて、自分の子どものように思っております。
【区長】
じゃあ随分長いですね。子どもさんのころからずっと面倒見て、その子が一生懸命頑張って、立派になったと。そりゃーうれしいよねー。へぇ…そう…。
【菊地】
私は15年くらい前から地域の方に、お花を、カーネーションをあげることにしているんですね。その時最初5軒くらいだったんですが。
【区長】
どんな人にお花あげるの?
【菊地】
お子さんのいない方だと母の日って何ももらえないじゃないですか。
【区長】
母の日にね。
【菊地】
母の日の真似事をしたくて始めたんですが、一人の方が1か月経っても会って泣くんですね。もらったのがすごくうれしいって言われまして。私もそれをすごく嬉しくて、今ずっと続けてまして、今15軒、毎年。私が親にやっているような、私が満足させてもらってるということですね。
【区長】
そうだね、1人暮らしとかね、もらえないよね。ふーん。
【菊地】
もらえないんですね。ほんのちょっとした花束なんです。こんなおっきなものではないんですが。それでも、お花をもらうってことがすごく嬉しかったらしく、私ももらうの嬉しいんですけれど、持ってったら、すごく喜んでくださっているんですよ。だから、それは今も続いております。
【区長】
ふーん。じゃあ15軒にも増えちゃったわけだ。それはだけど大変だね、回るのも。
【菊地】
そうですけどね。でも喜んでもらえれば。
【区長】
そりゃそうですよ、うれしいですよねー。
【横田】
街中で子供が私を見て、「おばちゃん」って声かけてくれたりとか、お母さんが「こんにちは」とかって声をかけていただくと、どこかで私たちのことを覚えててくださって、うれしいなと思いますね。
【区長】
そうだよね、きっと忘れないよ、いつまでもね。そうですか。
【区長】
これからのね、活動していただくにあたって、こんな制度や取り組みがあれば、そういったアイデアとか希望などがあったらばお聞かせいただきたいのですが。
【安食】
個人情報の保護ということもあるんでしょうけれど、もう少し担当地域の情報がちょっと欲しいな、方の情報が少しほしいなと思う時が多々あります。
【区長】
それは、情報っていうのは、どこにどんな人がいるかっていうふうな情報?
【安食】
だいたいそうですね。もしなんかあった時に、この方どういう状態で生活なさっているのかしらってことを、もうちょっとだけ知りたいなって部分があるんですよね。
【区長】
個人情報っていうのは非常に厳しいし、またそれがバリアになっているという部分があるんですよね。何事についても。権利とかいろいろあるから、なかなかね。
【安食】
ご近所の方に聞いて回るわけにもいかないし。
【区長】
なるほどね、そりゃそうだよね。
【山口】
私は仕事柄子どもと接することが多いんですね。今、子ども達ってすごく忙しくて、忙しい中で悩みをどこにも言えない、そういう子供たちがちょっと、敷居が高いっていうよりも、ちょっと悩みを言える場所、軽くっていうのが、中学生・高校生もですね。
【区長】
青少年が特に?
【山口】
年代年代でそれぞれなんですけど、ただ、小学生とか小さい子に向けている部分は大きいと思うんです。中学高校生も相当悩んでたりするんです。ちょっとしたことで。
【区長】
今、インターネットがね、スマホだとか、直に人と人とがふれあうってことが少なくなっちゃったから、そういったところで家の中に閉じこもってしまう子が多いですよね。
【山口】
ゲームをしていてもやっぱり対戦相手がほしかったり、やっぱりそこでふれあいたいんですよ。一人にならない孤独にならない、なるべくふれあうっていうのが大事だと思いますね。
【横田】
私達はやっぱり小さい子どもとか小学生ぐらいで、児童相談所とか支援センターの方から見守りを頼まれることがあるんですね。ここのマンションのどこそこの何号室ということは言われるんですよね、お名前は言われないんですけど。そういうとき確認を取りたくても、今、オートロックで入れないんですよね。せめて、私たちの身分を保証されている「あれ」を見せたら入れていただけるようにしていただけると、ありがたいっていうのがあります。
【区長】
まあ、今マンションみんなオートロックだから、ね。
【横田】
ただ何号室といわれてもマンションの造りも、並んでありますよね、部屋番号も、でもセキュリティでちょっと移動してお部屋をつくっているところがあるんですね。毎日のようにそこにたたずんでても結局部屋違ったのみたいなことがあったりしたんですね。たぶん、そこマンションうろうろしている私たちが不審者に。
【区長】
不審者になっちゃうんだ。それは大変ですね。
昔でいえばね、あの家だというくらい分かってさ。夕方になると食事を作っているまな板の音だとかさ、魚焼いている匂いだとかっていうものでも分かるわけだけれど、今はそういう時代じゃなくなっちゃったんだね。
【金山】
今、長寿関係の方は、高齢者関係ですね、長寿サポートセンターというのが非常に充実してきたんですね。各地区にそれがつくられて、そこの職員さんがこまめに地元を回って、いろいろ親身になって相談に乗っていらっしゃる。子どもの方を見ますとそれが少ないんですね、問題が大きいわりに。もっと前の段階で、軽い段階で話せるような、相談にのってもらえるような場所があればいいなと思いますね。
それが、児童委員が受けなきゃいけない職務の一部かもしれないんですけれど、どうですかね。
【横田】
私たちの存在、たぶん民生さんも主任児童も、あまり認知されていないと思うんですよね。
【金山】
あともう一つ、これはゴミ屋敷問題、今、扱っていて。古い木造ですから火が出たらどうするんだとかいう町会からの相談もありますし・
【区長】
まあ、おかげさまで江東区はね、そういったゴミ屋敷っていうのは、ほかの区と比べると少ない方なんですよ。いろいろとそれに対して説得をしたり、努力はしてるんですけれども。もう少し区も強気で取り組むように努力していきたいと思ってます。
【区長】
最後にですね、皆さんの意気込みというか今後の抱負、これからこうしよう、こうしたい、こうやるぞ、というような意気込みとか、抱負があったらお聞かせいただきたいので。
【金山】
たまたま会長になった年に、民生委員制度100周年ということで節目を迎えております。たしかに現在というのは過去の集まりであると思います。そうすると、現在、今というのが未来への種になっていうか、もとになっていくということは確実なので、そういうことで、今の私達の活動というものが未来につながっていく。
今の活動そして10年を見据えた活動というものが充実していけるように、民児協としても取り組んでいかなければいけませんし、環境づくりに尽くしていかなきゃいけないなという思いが会長としてあります。
一個人、一委員としては、大きな意気込みはなくて、今まで通り、コツコツとですね、委員としての活動を積み重ねていきたいなというふうに思います。
【宇都宮】
私もあと2年少しですけれども、いろんな方とお知り合いになり、お友達、自分自身のお友達がこれからもできるように、今のうちに一生懸命声かけをしていけば、大勢お友達ができるかなと思って、頑張っていきたいと思っております。
【菊地】
やはりもっともっと、地域の方が民生・児童委員を知っていただけて、相談にのせてくださるのがいいかなと。
【区長】
前に区報でね、一面で民生・児童委員さんのことをお知らせして、この頃は1軒1軒ポスティングしてますから、かなりの人が目にしてくれるんで、それで民生・児童委員さんのPRじゃないけれどもさせていただきました。そういったことをこちらも地道に頑張って、多くの区民の皆さんに、民生・児童委員ていうのは大変なお仕事で、崇高なお仕事で、大事なお仕事でっていうのがね、もっともっと浸透させるのは我々の仕事だと思ってるんですよ。
【菊地】
区報に載った時に私が写ったんですけれど、知らない方から「あんた民生委員なったってね」とか声かけてくださる方多かったんです。うちの地域じゃなくて。結構みなさん見てくださるってるんだなと、ちょっと、ほっとはしましたけど。
【区長】
じゃ今度は次の、別の人も写してあげないといけないかな。(一同笑い)
【菊地】
写してあげてください。(笑い)
【横田】
顔をなかなか覚えていただくことが大変難しいことで「声をかけてほしい」ってそれもお願いされます。ただ声をかけても不審者扱いになるんですよね。もう少し子どもたちに声かけができるような、世の中に変わってほしいということが私たちの今の願いです。
【区長】
マンションでね、理事会で、登校班で子どもが朝学校に行くその時に「おはよう」って、声をかけないでくださいって。理事会でそういう要請を出したそうですよ。それは、道路で変な人が声かけたら、返事しちゃ駄目よって。変な人って誰なのっていうと、知らない人のことでしょう。まず同じマンションに住んでてそれですからね。
【横田】
「このおじさんおばさん安心なんだよ」という、安心安全マークがいただけたら、もう少し子どもたちに声かけができるんじゃないかと思っています。
【区長】
でもこうやって、児童委員ですなんて、大きなワッペンとかなんか貼ったら、そんなのいやだっていう、委員さんはいない?
【横田】
とくに主任はそういうのがほしいと願って…
【区長】
そうですか。
【横田】
主任は地域に2人づつとか、3人しか出ていないから。
【区長】
そう、少ないんですよね。
【横田】
地域が広い、広範囲なので、やっぱりそこは民生委員の方にお手伝いしていただかないと、声をかけることはできないと思うんですよね。そういうふうになれば皆さん、ご協力いただけるんじゃないかなあと思っていますけれども。
【区長】
いいお考えですね。
【北澤】
民生・児童委員始めて、今71歳。地元のためには、地域の為にね、少しでも役に立てればなあと思っておりますので、今期最後になるかなと思うんですけれども、頑張っていきたいなと思います。
【山口】
私もこの地元で育てられて、いろんな方にお世話になってきて、少しでも恩返しができればと思っています。
【安食】
私も10年になるんですが、担当地区も変わっていません。でも、全然まだ、顔も覚えてもらってない方もいらっしゃるので、ちょっとのおせっかいの気持ちのあるおばさんだなと思ってくれれば、それでいいんですけれども、覚えていただきたいなと思います。
【区長】
いろいろいいお話しうかがえて、ありがとうございました。区としてももっともっと民生・児童委員さんの存在っていうものをアピールしていかなきゃいけないということをつくづく今感じました。また、テレビご覧の皆さん、民生・児童委員さんというのは、地道に大変なお仕事をして、地域の皆さんのために、頑張っていただいてますんで、そういう人たちがいるんだよ、うちのほうはどの人かな、ぜひ覚えていただければありがたいと思います。今日はどうも皆さんありがとうございました。
【全員】
ありがとうございました。
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