区政最前線~区長室から~令和2年12月
渋沢栄一と江東区
師走の時期を迎え、今年もあと、僅かとなりました。
今年は、コロナ禍で暗いニュースばかりでしたので、明るい話題をご紹介したいと思います。
来年2月から、日本の近代経済の基礎を築いた「渋沢栄一」を題材とした、NHK大河ドラマが始まります。
日本の資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は、1876年(明治9年)に深川福住町(現・永代2-37)に居を構え、その後、江東区の前身である、旧深川区会の議長や議員を15年間務めるなど、江東区と大変縁深い人物です。
栄一の福住町の邸宅は、港区三田に、そして青森県六戸町へと移り、時代の変遷を経て、邸宅の建築を手掛けた、名工二代清水喜助に連なる、清水建設株式会社に受け継がれました。
現在邸宅は、区の文化財となり、令和5年には、潮見の同社敷地内に移築されます。
区には、栄一の演説記録が残されています。深川区の教育向上を目的に設立された、「深川区教育会」での演説では、「教育はただ知識を与えるというばかりでなく、責任を重んずることが第一」と説き、「教育は教場の中において成長するものでなく、家庭というものが教育については大なる責任をもつ」という、持論を述べています。
論語を基に、公益性を重んじる経済活動を説いた、栄一の教えは、コロナ禍で先行きが見えない現代社会への、解決方法の示唆なのかもしれません。
現在、中川船番所資料館では、渋沢栄一と江東区に関連する特別展を開催しています。ぜひご観覧いただき、栄一の功績とその足跡を、まちで探してみてはいかがでしょうか。
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