区政最前線～区長室から～平成29年4月

高齢者の安心した暮らしをサポート

今日から、新年度がスタートしました。気候も暖かくなり人々の気持ちも浮き立つ時期です。本区は、先月15日に区制施行70周年を迎えました。歴史と伝統、先進性が共存する魅力あふれる50万人都市のさらなる発展に全力で取り組んでまいります。
さて、国の総人口に占める65歳以上の高齢者割合は、世界でも類を見ない高齢化進行の早さで、現在は27％台に達し過去最高となっています。また、都市部を中心に75歳以上の高齢者が急増するとともに単身や夫婦のみの高齢者世帯、認知症高齢者が増加することも見込まれています。
50万人口の本区では、65歳以上の人口が現在11万人に迫り、急速に進む高齢社会への対策は待ったなしです。区では、高齢者に必要な介護サービスや保健福祉サービスのほか、日常生活支援などの相談に応じてくれる「長寿サポートセンター」を4月から21か所に拡充して機能強化を図りました。
これは、高齢者5,000人に対して1センターを配置する、23区でもトップクラスの相談支援体制となります。誰もが住み慣れた地域で、いつまでも安心して暮らし続けたいという思いは共通です。団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、包括的な支援・サービスを提供できる「地域包括ケアシステム」の中核的な役割を担う長寿サポートセンターの体制を早期に確立しました。
超高齢社会の入り口に差しかかった今、保健・医療・福祉のネットワーク化を進めつつ、地域ぐるみで高齢者を支える体制をつくり、誰もが自立して自分らしく暮らし続けられる江東区を目指します。