区政最前線～区長室から～平成29年2月

木密地域の不燃化推進を地域と連携

昨年12月、新潟県糸魚川市で大規模火災により甚大な被害が発生しました。被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
路地が狭く軒が連なる木造住宅密集地域は、火災が発生すると延焼拡大が早く消火困難となり、被害を大きくします。本区では、木密地域を燃えない・燃え広がらないまちにする取り組みを進めており、「北砂三・四・五丁目地区不燃化特区推進事業」をスタートして2年が経過しました。この事業は、東京都による「木密地域不燃化10年プロジェクト・不燃化推進特定整備地区制度」の実施に伴い指定されたもので、密集市街地のうち、大地震等が発生した際に、特に大きな被害が想定される地域を対象としたものです。
昨年10月には、これまでの地域との連携を一層強固にする取り組みとして、北砂地区の町会や商店街等で活躍される皆様からのご支援をいただき、区と一緒にまちの将来像を考えていただく「まちづくり協議会」を発足しました。これまでのまちづくりが、主に区や東京都などの関係機関や学識経験者・関係事業者などの専門家が中心となっていたのに対し、地域の皆さんと共に進めるという下町ならではの連帯感が息づく、北砂ならではの取り組みとなっています。
不燃化事業は、これまで長い年月をかけて形成されてきた街並みの改善です。毎日多くの方が訪れる砂町銀座商店街でも有名な北砂地区を、次代を担う若い世代が快適に住み、元気に活躍できるまちとするよう、長期的視点も持ちながら、防災性の向上と居住環境の改善に取り組んでまいります。