区政最前線～区長室から～平成28年6月

本区の悲願である東京8号線（東京メトロ有楽町線）の豊洲駅から住吉駅までの延伸が、実現に向け、大きな一歩を踏み出しました。
先般、国土交通省の交通政策審議会の答申に、本区が長期計画の重点プロジェクトに位置づけている、東京8号線の延伸が、「国際競争力の強化に資するプロジェクト」として盛り込まれました。審議会の極めて前向きな位置づけとなったことは、大変喜ばしく、事業化に向けて大きな弾みとなりました。
本路線は、区部東部に速達性に優れる南北交通軸を形成し、東京臨海部へのアクセス性を向上させるだけでなく、東京メトロ東西線をはじめとする東京東部の鉄道路線の混雑を緩和させるなど、東京の国際競争力を高めるうえで欠かせない路線です。
今後、費用負担のあり方や、事業主体の選定に向けた調整を関係者とともに進めていくことになります。
本区と同じく構想路線を有する自治体は、採算性や事業費の確保、整備主体の確定などの大きな課題を抱えています。これらの課題等を解決できた路線が、事業実現への切符を手にすることになるのです。
区では、平成22年度より国や東京都、営業主体と想定される東京メトロなど、関係機関を交えた検討会を開催し、整備計画案の熟度を高めてきました。今後は、これまで以上の詳細な検討と高度な判断が求められますので、直ちに延伸事業の具体化に向けた調査を実施します。
そして、東京8号線が、どの構想路線よりもいち早く事業着手されるよう、関係機関との調整を図り、早期の合意形成に全力を尽くしてまいります。