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更新日:2017年1月19日
皆さん、今年が関東大震災から90年目だという事をご存じでしたか。本区はこの震災で当時の深川区の8割以上を焼失するなど、区内全域で甚大な被害を受けました。国は復興組織を新設し、またいつか起きるであろう大地震等にも備えて、区内でも大規模な区画整理を実施しました。これが現在の碁盤の目のような整然とした道路の原型です。また災害に強い鉄筋コンクリート製の小学校を区内には15校建設し、この内5校の隣地には、いざという時に住民が避難できるようにと小公園を配置しました。復興小学校、復興公園です。隅田川の清洲橋等鉄製の橋も復興事業の一環です。復興が一定の目標に達し、復興祭が開催されたのが昭和5年。実に発災から7年を要しましたが、この復興事業は、今も私たちの生活に大きく関わっています。
さて、東日本大震災から2年半近くが経ち、皆さんの備えはいかがですか。備えあれば憂いなしです。6月に「災害対策基本法」の一部が改正されました。ここには区民の皆さんの責務として、食料や水等の生活必需物資の備蓄が具体的に明記されました。自然災害は避けられませんが、被害を軽減することは可能です。防災都市江東を目指し、区もさまざまな対策をスピードを持って行っています。しかし、いざという時の安全確保は、まずは自分自身で身を守る「自助」。次に近隣の助け合い「共助」が大切です。私たち行政も区民の皆さんも、それぞれの立場でできる限りの事前の対策を行い、力を合わせて発災時の被害を最小に抑えましょう。何よりも一番大切な命を守るのです。
関東大震災から90年目の夏に、改めて強く思っています。
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