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更新日:2017年1月19日
深川八幡祭りの連合渡御が実施された8月12日、富岡八幡宮にて、天皇皇后両陛下と東京大空襲を経験した区内在住の早川幸男さん、石井清子さん、宍戸芳子さんとのご懇談に、私も進行役として同席しました。
実は3年ほど前、陛下が、東京大空襲にあわれた方々にお会いすることを熱望されておられる、との情報をいただきました。
東京大空襲では、本区でも多大な被害があり、経験された方々もいらっしゃいます。また、昭和天皇が、昭和20年3月10日の大空襲の直後、富岡八幡宮に行幸あそばされ被害状況を視察したご縁もございます。
私は宮内庁と、空襲体験者との懇談が、同じ富岡八幡宮にて行われるよう、秘密裏に折衝しておりました。
時期については、ぜひ盛大な連合渡御をご覧いただきたい、と、今年の本祭りの当日をお願いいたしました。
婚儀殿のお部屋をお借りして行われたご懇談では、両陛下は、体験談を熱心に聞いておられました。陛下の「経験を伝えていくことが大切」とのお言葉に、私も努めて戦争の悲惨さを伝えようと、改めて感じました。
ご懇談後には、やぐらの上から永代通りのみこしの列を観覧され、短い時間ではありましたが、威勢が良く、統制のとれた迫力あるみこしに、拍手をされ手を振って、本当にうれしそうなお姿でした。
皇后陛下は、何度も私にご質問され、初めてみるお祭りを心から楽しんでおられました。
両陛下のお出ましに、多くの区民にも喜んでいただくことができ、私は、お迎えした今回の努力が報われた思いで、胸がいっぱいになりました。
両陛下に東京大空襲の体験を語る(手前右から)早川さん、石井さん、宍戸さん
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