区政最前線～区長室から～平成23年8月

この度、議会とともに築地市場の豊洲移転について了承いたしました。
私は、東京都がこの整備計画を進めるためには、大きく3つの課題について本区との協議を経なければならないと強く主張してきました。
一つ目は、豊洲の土壌汚染問題です。「汚染土壌をきれいにすること」これが移転に当たっての大前提であると、東京都に対し強く求めてまいりました。
都では、この8月、対応工事を開始することとなりました。
二つ目は、にぎわいの創出です。築地市場や場外市場のように、外国人が観光できる市場、区民や観光客が、買い物や食事を楽しめるような場外市場を整備するべきです。豊洲新市場が、江東区の新たな観光となるような整備計画を要望してきました。この課題に対しては、都は「千客万来施設」との呼称で集客施設の整備を市場計画案に取り入れました。
三つ目は、地下鉄8号線の延伸問題です。市場やにぎわい施設に、区内全域から、また遠方から、誰もが気楽に訪れるためには、本区の南北を結ぶ交通網の整備、地下鉄8号線（有楽町線）の豊洲・住吉間の延伸工事が不可欠です。そのためには、東京都も区と協調して、東京メトロに対し、工事計画の早期実現を強く求め、粘り強く協議していく必要があります。
先日、佐藤副知事が本区を訪れ「その実現に向け、江東区と連携し、最大限の努力を傾注していく決意である」との強い意思が示されました。
私は、この状況から市場の受け入れを英断いたしましたが、市場整備には今後も注意深く取り組んでまいります。