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更新日:2017年1月19日
先月、敬老の日に先立ち、区内在住のご高齢者お二人を訪ねました。95歳と97歳のお二方は、毎日、新聞を読み、家業の手伝いもするとのことで大変元気で、にこやかな様子に私も自然と笑顔になれる思いでした。
区内には、80歳以上の方が1月1日現在、およそ2万人いらっしゃいますが、ご高齢の方々もいきいきと暮らせる地域社会は私の目指すところです。
それは、行政の施策も重要ですが、私も一人の区民に戻った時、我々一人ひとりにできることがあると思っております。例えば高齢者がこども達に声をかける、みんなが高齢者に挨拶をする、自転車や車の運転・駐輪・駐車で高齢者に配慮する。自分が高齢者になった時を思い、して欲しいこと、してあげられると思うことを日常の中で実践してみる。ちょっとした思いやりを示すことが、生きやすい成熟した社会を育むと思うのです。
下町の「思いやり」はややもすると「お節介」になります。でも、下町人情の「お節介」は「絆」を生んできました。
東日本大震災から半年が過ぎた今、私は、改めて「絆」の大切さを感じております。避難する際に声を掛け助け合うような人の絆が救った命もありました。
先月、高層ビルを構える区内企業4社と、水害時にはそのビルに避難できる「津波等の水害時における一時避難施設としての使用に関する安心協定」を締結いたしました。企業には負担となりますが、下町の企業ならではの「人情」と企業と地域住民とのまさに「絆」が形になったものと思います。
「人情とお節介」は高齢者がつないだ大切な江東区の下町気質です。
みんなが手を取り、高齢者がいきいきと暮らせる地域社会を目指して
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